自由な働き方に憧れて、フリーランスに憧れている人は多いのではないでしょうか?出勤の義務もない、嫌な上司もいないなんてステキな仕事ですよね。
なお、フリーランスは増加傾向にあり、年々人口は増えています。会社員から独立するには追い風かと思いますが、厳しい現実があることも事実です。
そこで今回は、
- フリーランスの現状
- 増加している理由
- フリーランスが増えることで懸念されるポイント
について紹介していきます。
会社員からの独立を目指しているなら、必ず知っておいて欲しい生き残るためのポイントも解説していきます!
フリーランスは増加傾向!現状と将来性を解説
まずは日本のフリーランスの現状と将来性について紹介していきます。
- フリーランスの人口
- フリーランスの職種
- 今後も増加?フリーランスの将来性
フリーランスを取り巻く環境を把握しておきましょう!
1.フリーランスの人口
繰り返しになりますが、フリーランスは毎年増加傾向にあります。
出典:「フリーランス実態調査2020」ランサーズ
クラウドソーシングサイトを運営するランサーズでは、フリーランス人口が1,034万人(2020年)と発表しています。
上記資料では、2015年が913万人だったため5年で100万人も増加していることが分かります。
また、内閣府による最新の調査では、日本のフリーランス人口を341万人と推定。(参考:「 政策課題分析」内閣府)
ランサーズの結果と数え方が異なるものの、日本で働く人たちのおよそ20人にひとりがフリーランスとして活躍している計算です。
昔よりもフリーランスという働き方が定着し、盛り上がりをみせていることが分かりますね。
2.フリーランスの職種
フリーランスの職種は、ざっくり分けると以下の図のように分類できます。
出典:「第8回労働政策審議会労働政策基本部会内 フリーランス白書2018」厚生労働省
具体的な職種を整理してみましょう!
〈クリエイティブ系〉
- デザイナー
- 編集者
- 映像ディレクター
- コピーライター
- フォトグラファー
- アーティスト
〈ビジネス系〉
- エンジニア
- ライター
- コンサルタント
- 広報や人事・財務
〈職人系〉
- スタイリスト
- 美容師
- フードコーディネーター
- ハンドメイド作家
- ハウスキーパー
- スポーツトレーナー
- 講師
これらの職種をみてみると、Webで完結できる仕事が多いことが明らかです。
Webでできる仕事は、時間や場所に限りのない働き方の自由度から、選ばれているのだと考えられます。
▼フリーランスの中でも人気の職種を紹介▼
【2024年版】フリーランスの仕事の種類・職種7選!特徴やメリットデメリットを徹底解説
>>【2024年版】フリーランスの仕事の種類・職種7選!特徴やメリットデメリットを徹底解説
3.今後も増加?フリーランスの将来性
フリーランスに転向したいと考えていても不確かな立場というイメージ上、将来性に不安を抱えてしまいますよね。
結論からお伝えすると、フリーランスは今後も増加が予想され、将来性のある世界だといえます!
なぜなら、フリーランスに仕事をお願いすることに会社側がメリットを感じているからです。
- 人手不足に対応できる
- 社員がやるべき業務の絞り込みができる
- プロジェクト単位で人材を集められる
- 自社にないスキルを簡単に補える
- 人材の維持費がかからない
テレワークなど多様な働き方が浸透し「正社員」のやるべきことが見直される時代となりました。
終身雇用制度をやめる企業の増加も重なることで、企業は派遣やフリーランスなどのフレキシブルな人材に注目しているのです。
事実、フリーランスが働くためのインフラは整い、障壁なく仕事に参画できるように環境が変わってきています。
以上の人材需要や雇用環境の変化から、フリーランスは今後も求められ続けていくでしょう。
フリーランスが増加している5つの理由
フリーランスが増加傾向にあることが分かっていただけたかと思います。
ここでは、フリーランスが増えている理由について解説していきましょう。下記5点が主な要因です。
- 会社に縛られない働き方への魅力
- フリーランスでも仕事が取りやすくなった
- 収入がアップする可能性がある
- 年齢や性別に関係なく働ける
- リモートワークや在宅勤務が追い風
それぞれの理由について深掘りしていきましょう。
【フリーランス増加の理由1】会社に縛られない働き方への魅力
フリーランスの増加の理由には、会社に縛られない自由な働き方に注目が集まっていることが挙げられます。
フリーランスはどこかに出勤する必要はありません。自宅やカフェなど自分の好きな場所で働くことができます。
なお人間関係も比較的自由です。自分の嫌な案件は断ることができるのもフリーランスの魅力でしょう。
最近では、「お金を稼ぐ=会社員」という考えが少なくなってきています。
- 田舎で固定費を抑えて生活したい
- 海外を旅行しながら仕事をしたい
など、自由に働く選択肢としてフリーランスを選ぶ人も多いです。
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【フリーランス増加の理由2】フリーランスでも仕事が取りやすくなった
フリーランスが増加傾向にある2つ目の理由は、仕事を取りやすくなったことです。
クラウドソーシングの普及が大きな要因と言えるでしょう。
クラウドソーシングとは、簡単に説明すると案件を任せたい人と仕事を探している人をマッチングさせるサービスです。ランサーズやクラウドワークスが有名ですね。
なお、最近ではフリーランス向けに仕事を紹介するエージェントも増えてきています。
このような理由から、フリーランスでも案件を獲得しやすい環境になっていることが分かりますね。
【フリーランス増加の理由3】収入がアップする可能性がある
フリーランスになると収入アップに繋がる可能性があります。
会社員だといくらスキルがあっても、年功序列で昇給できないことも多いです。いつもインターネットサーフィンしかしていない上司の方が給料が良いなんてこともあると思います。
フリーランスだと自分のスキルで勝負することが可能です。そのため、独立することで収入が上がる場合もあります。
【フリーランス増加の理由4】年齢や性別関係なく働ける
フリーランスは誰でもなることができます。年齢や性別で有利不利もありません。
フリーランスというと、若い人が活躍しているイメージがあるかと思います。
確かに若い人が多いですが、中には50代で活躍している人もいます。
・https://www.lancers.jp/profile/etsukoiinuma
・https://www.lancers.jp/profile/mamikaru
フリーランスに年齢は関係なく、スキルや実績で勝負可能です。フラットな状態で仕事をできることはメリットと言えるでしょう。
また、会社のように定年退職も定められていないので、生涯現役で働くことも可能です。
【フリーランス増加の理由5】リモートワークや在宅勤務が追い風
新型コロナウイルスの影響もあり、リモートワーク・在宅勤務に注目が集まっています。
フリーランスは自宅で仕事をすることができます。決まった場所に出勤したり、満員電車に乗ったりする必要はありません。
自由なところで働けるフリーランスに魅力を感じる人も多いでしょう。
【要チェック】フリーランスが増加して懸念されること2選
フリーランスが増加することで、懸念されることがあります。
- スキルがないと生き残りが難しくなる
- クライアントとの信頼関係が重要になる
上記2点は、フリーランスを目指す人には必ず知っておいて欲しいことです。それぞれのポイントについて分かりやすく解説していきましょう。
【フリーランスの増加の懸念点1】スキルがないと生き残りが難しくなる
スキルがないフリーランスは仕事をとることが難しいです。
仕事がとれても単価の低い案件しかできない場合もあります。結果として、会社員よりも長時間働くことになる可能性も。フリーランスとして生計を立てることが難しくなりますよね。
フリーランスが増えるということは、ライバルが増えるということです。つまり、ライバルと差別化を図ることが大切になります。
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【超重要】フリーランスのスキル不足は危険!デメリットや4つの解決方法を解説
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【フリーランスの増加の懸念点2】クライアントとの信頼関係が重要になる
フリーランスとして生計を立てていくには、継続的な案件が必要です。クライアントとの信頼関係を築くことができれば、仕事を定期的にもらえる可能性が高いでしょう。
信頼関係を構築するには、連絡をこまめにとったり、納期をきちんと守ったりすることなどが重要です。
常識のない行動が多いければ、クライアントからは信用されません。スキルを身に付けることも大切です。しかし、同じくらい対人関係での行動も重要になります。
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コロナはフリーランスを二極化させる。迫佑樹が教える「コロナ禍でも仕事を頼みたい人材」
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フリーランスだけでなく副業人口も急増中
フリーランスが増加すると同時に、副業人口も急増しています。
平成29年に総務省が行った「就業構造基本調査」によると、副業比率は以下のように増加しています。
副業者比率(有業者に占める副業がある者の割合) | 4.0%(平成 24 年に比べ 0.4 ポイント上昇) ・正規の職員・従業員:2.0% (0.2 ポイント上昇) ・非正規の職員・従業員: 5.9%(0.6 ポイント上昇) |
追加就業希望者比率(有業者に占める追加就業希望者の割合) | 6.4%(平成 24 年に比べ 0.7 ポイント上昇) |
副業を行っている人も増加していますが「副業をやりたい」と考えている人の割合も増加傾向です。
フリーランスになる人も、会社員をしながら副業で始める人がほとんどです。
副業とはいえ、行う仕事はフリーランスの人と変わりません。
つまり副業の人もフリーランスの競合なので、副業も含めると実質的なフリーランス人口はさらに多いと考えられます。
今の傾向が続けば、副業人口もさらに増加していきます。
そのため「スキルがないと生き残れない」「クライアントとの信頼関係が重要になる」といった、フリーランス増加による懸念点が深刻化する可能性が高いです。
代表的なフリーランスの例と必要スキル
ここまでは、フリーランスの現状などについてお話していきました。増加傾向にあるからこそ、注意したいポイントも分かっていただけたかと思います。
なお、ここではこれからフリーランスを目指す人向けにどんな仕事があるのかを紹介していきましょう。
- エンジニア
- 動画編集者
- Webデザイナー
- Webライター
それぞれの案件に必要なスキルも具体的に解説していきます。
【フリーランスの例1】エンジニア
最初に紹介する仕事はエンジニアです。システムを開発したり、ゲームを作成したりする案件が多いですね。
元々会社員でエンジニアをしていた人が独立することが良く見受けられます。
なお、エンジニアはリモートで働くことも可能です。その他にも、どこかの会社に出勤して働く「常駐型」と呼ばれる働き方も有名。
【エンジニアに必要なスキル】
エンジニアには、コミュニケーション能力とプログラミングの幅広い知識が必要でしょう。
それぞれの理由は以下の通りです。
- コミュニケーション能力:チームで動くことが多いから連携が大切
- プログラミング:開発言語は豊富なので幅広い知識があると頼りになる武器となる
なおプログラミングのスキルを身に付けたいなら、Skill Hacksがおすすめです。分からないことあれば、LINE@で気軽に質問することが可能!質問は無制限なのも安心です。
【フリーランスの例2】動画編集者
動画編集者は、YouTuberや企業の動画の編集を代行します。自分でYouTubeチャンネルを立ち上げて、広告収入を得ることもありますね。
【動画編集者に必要なスキル】
動画編集には、レベルの高い編集スキルが必要です。
具体的には、
- セリフの発生と同じタイミングでテロップを出す
- 雰囲気にあったフォントを使う
などが挙げられます。
つまり、ただ単に編集ができるレベルではフリーランスとしては不十分ということです。
動画編集のスキルを身に付けるなら、Movie Hacksがおすすめです。テロップ入れなどの基本的なスキルの学習はもちろんですが、お仕事を受けるうえで大切にしたいことなども学べますよ。講師は現役YouTuber・動画編集者の生ハム帝国!実際に案件をこなしている人から、教えてもらえるのも安心です!
▼ 動画編集者として生き残る方法を現役YouTuberが解説▼
【マル秘】動画編集のフリーランス始め方から生き残るコツまでガッツリと取材
>>【マル秘】動画編集のフリーランス始め方から生き残るコツまでガッツリと取材
【フリーランスの例3】Webデザイナー
Webデザイナーとは、バナーやWebサイトのデザインを行う仕事です。最近では、YouTubeのサムネイルを作成の案件も多いですね。w¥
【Webデザイナーに必要なスキル】
Webデザイナーには、最低限でも下記スキルがです。
- Illustrator・Photoshopの操作スキル
- デザインの基礎知識(センスの良いデザインとは?購買意欲が高まるデザインとは?など)
なおWebサイトの構築の案件は単価が高いです。そのため、スキルがあるとフリーランスとしても安心でしょう。
当メディアが紹介するDesign Hacksでは、Webデザインを1から学習したい人におすすめです。デザインの基礎知識から、Photoshop・Illustratorなどの操作方法まで、幅広く学べます!
その他にも、実際のお仕事の取り方までも学習することが可能ですよ。Webデザインでしっかりと稼いでいきたい方に向いているでしょう。
▼デザイナーとして稼ぐ方法を直撃取材!▼
デザイナーのフリーランスは多彩な働き方が魅力!高単価案件を取り続ける秘策を取材
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【フリーランスの例4】Webライター
最後に紹介するのがWebライターです。主に、記事やコンテンツの作成を行います。
【Webライターに必要なスキル】
Webライターに必要なスキルは、文章の基本的なルールやリサーチする力です。
なお、フリーランスとしてやっていくなら、記事作成以外にもできることを増やすことが重要。
例えば、
- 記事の構成から作れる
- 他ライターの添削ができる
- インタビュー記事が作成できる
などですね。ただ単にコンテンツを作るだけでは、フリーランスとしては少し物足りないでしょう。
フリーランスになる前に準備しておくこと
いきなりフリーランスになって成功する人は、ごくわずかです。
そのため、フリーランスとして成功するために、前もって以下のことを準備しておくことがおすすめです。
- 副業で最低月10万円以上稼げるようになる
- 賃貸・クレジットカードを契約しておく
- 税金や社会保険などお金の知識を身につける
- 開業届を出しておく
- 名刺を作っておく
順番に見ていきましょう。
【準備1】副業で最低月10万円以上稼げるようになる
まずは副業で始めて、最低でも月10万円稼げるようになりましょう。
見切り発車・背水の陣でフリーランスになっても、うまくいくことは少ないです。
ほとんどの人は思うように稼げず、会社員に戻ることになります。
そのため副業で仕事をこなしつつ、スキルを高めていくのがおすすめです。
最低月10万円あれば、田舎のシェアハウスに住む・自炊をするなどの方法で生活費を抑えれば、十分生きていけます。
さらに可能なら「本業の倍以上の収入を安定的に稼ぐ」「1年無収入でも生活できる貯金がある」といった状態を目指しましょう。
金銭的な不安が減るので安心でき、フリーランスとして成功する確率も高まります。
【準備2】賃貸・クレジットカードを契約しておく
会社員のうちに賃貸・クレジットカードを契約しておきましょう。
フリーランスになると、契約が難しくなるためです。
フリーランスは、安定収入が得づらいことから社会的信用が低いです。
仮に会社員以上に稼いでいたとしても、フリーランスというだけで賃貸やクレジットカードの審査に落ちてしまうのです。
住む場所がないと生活が難しいので、会社員のうちに賃貸を契約しておきましょう。
クレジットカードについても、経費管理や確定申告がしやすくなるので作っておくのがおすすめです。
また、クレジットカードの上限金額も会社員のうちに引き上げておけば、キャッシュフローの調整のような用途が広がります。
【準備3】税金や社会保険などお金の知識を身につける
税金や社会保険など、お金の知識を身につけておきましょう。
フリーランスになると、今まで会社が支払ってくれていた以下のお金をすべて自分で支払います。
- 所得税
- 住民税
- 健康保険料
- 年金
会社を退職すると、前年度分の住民税の請求が届きます。
お金の知識がないと支払う準備ができないので、思わぬ出費で負担になってしまうでしょう。
また、フリーランスになると確定申告も必要です。青色申告がおすすめなので、税務署に申請しておきましょう。
【準備4】開業届を出しておく
フリーランスになるなら、開業届も出しておきましょう。
開業届の提出は必須ではないですが、提出することで確定申告時に青色申告できます。
また、屋号を設定できるようになり、社会的信用が生まれるのもメリットです。
副業であっても、収入が年20万円を超えると確定申告が必要です。
青色申告できると65万円控除になるので、開業届は副業の人も提出しておくのがおすすめです。
【準備5】名刺を作っておく
副業の人も、事業用に名刺を作っておきましょう。
フリーランス・副業ともに、仕事のほとんどはクライアントワークです。
クライアントワークでは他者とのつながりが重要ですが、名刺がないと面談で不信感を持たれることも。
また、交流会やイベントに参加した場合、ほとんどは名刺交換だけで終わってしまいます。
しかし名刺にインパクトがあれば、後日SNSをフォローや仕事の依頼をもらえる可能性もあります。
仕事の幅を広げるという意味でも役立つので、名刺は作っておきましょう。