「バックエンドエンジニアの勉強法を教えて」
「何を勉強したら良い?」
「次に学ぶべきことを教えて」
バックエンドエンジニアになるには、さまざまなことを勉強しなければいけません。内容が理解できず挫折してしまう方も多いので、勉強方法には徹底的にこだわりましょう。
そこで、この記事では
- バックエンドエンジニアの勉強法7選
- 頼れるエンジニアになるために必要なスキル
- 市場価値の高いクラウド分野の勉強の仕方
について詳しく解説していきます。
特に、バックエンドエンジニアが次に学ぶべきクラウド製品の活用スキルについても詳しく解説するので、将来に不安を感じているエンジニアの方にとっても参考になる内容となっています。
ぜひ、この記事を参考に、バックエンドエンジニアの勉強方法を学んでみてください!
監修者:平井 隆嗣
システム開発に加えてマーケティングまで対応し、集客や売上に貢献するエンジニア。
開発会社にて4年間の勤務をし、リーダーとして活躍したあとフリーランスとして独立。WordPress導入、デザイン、開発、アプリケーション開発などを幅広く手掛ける。
監修者:迫 佑樹
株式会社SkillHacks代表取締役。大学在学中からプログラミングスキルを身につけ、フリーランスエンジニアとして独立。
自身の経験を活かしプログラミングを教え、その知見からオンラインスクール事業Skill Hacksを運営。そのほか、実店舗ビジネスや知識プラットフォームBrainなどさまざまなビジネス経営中。
バックエンドエンジニアの勉強法7選
バックエンドエンジニアの勉強をする上で一番気をつけなければいけないのは挫折です。プログラミング言語やITインフラ関連の専門用語は日常生活と馴染みがないので、初心者にとって独学の難易度は高いと言われています。
そこで、本章ではバックエンドエンジニアの勉強法を紹介していきます。
以下7つの方法を確認してみましょう。
- オンライン講座を受講する
- 参考書を購入する
- 実際に制作してみる
- メンターをつける
- 質問サイトを活用する
- 資格勉強を始める
- スクールに通う
ぜひ自分に最適な方法を取り入れてみてください!
1. オンライン講座を受講する
オンライン講座は、忙しい会社員や学生、主婦にもおすすめできる勉強法の1つです。なぜなら、動画配信形式で自分の好きな時間・場所で受けられるからです。
たとえば、通勤・通学といったスキマ時間を活用したり、家事・育児をしながら動画を流しておいたりすることで効率的に勉強を進められます。机に向かう時間を最小限に抑えて学習を進められるので、心理的な負担も少なめです。
なかでも、弊社が提供する『Skill Hacks』は、初心者が挫折しない環境づくりにこだわった教材です。理解できない箇所があっても、質問を無制限に行えるサービスにより早期解決を図ります。
ぜひ、バックエンドエンジニアに興味をお持ちの方は受講を検討してみてください!
2. 参考書を購入する
本を使った勉強法は、独学の王道です。入門書を1冊購入して概要を掴んでみましょう。
たとえば、以下の書籍から始めると良いでしょう。
- インフラエンジニアの教科書:知っておくべきITインフラを解説した入門書
- スラスラわかるHTML&CSSのきほん:フロントエンドにも理解を深めるための入門書
バックエンドエンジニアは、サーバーサイドエンジニアよりもWeb系に強い職種です。そのため、フロントエンドについて積極的に学んでおく必要がある点を覚えておきましょう。
その他スキルアップに必要な書籍については「【完全網羅】インフラエンジニアにおすすめの本20選【ネットワーク・サーバー・クラウド】」で紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
3. 実際に制作してみる
学んだことは、実際に手を動かしてみることで自分の実力になります。なぜなら、制作過程でたくさんの気づきを得られるからです。
たとえば、言語の学習なら実際にWebページを作ってみたり、サーバーの学習なら自分の家にLinuxサーバーを構築してみたりしましょう。必要に駆られることで、より実用的なスキルを獲得できますよ。
4. メンターをつける
プログラミングやITインフラの学習は、初学者にとって困難の連続です。理解できないことは素直に聞くようにしましょう。
とはいえ、身近に質問できる人がいないということも大いにありえます。その時は、スポット的にメンターをつけることも検討しましょう。
MENTAなどのスキルシェアサービスを活用すれば、お手頃な価格で経験者からのアドバイスをもらえます。ぜひ活用してみてください!
5. 質問サイトを活用する
独学と相性が良いのは、質問サイトの活用です。特に「Yahoo!知恵袋」「教えて!goo」のような万人向けのサイトではなく、会員制でIT専門領域に特化したWebサービスを利用するのが良いでしょう。
たとえば、以下のサイトがおすすめです。
- Qitta:プログラミングの知識を記録・共有するサイト。
- teratail:エンジニア同士で技術問題を解決できる。返信速度がはやい。
- stack overflow:世界的に有名なIT領域の質問サイト。日本語対応はまだBETA版。
現役エンジニアから回答を得られるので、より信頼度の高い情報を集められます。
質問する際のマナーとして、同じような質問はないかアーカイブを必ず確認しておくようにしましょう。
6. 資格勉強を始める
資格試験勉強は、初心者におすすめの学習法の1つです。なぜなら、段階的かつ体系的に知識が学べるからです。
たとえば、IT未経験なら以下の資格から勉強を始めると良いでしょう。
- ITパスポート:ITの基礎的な知識が証明できる国家資格
- 基本情報技術者:難易度はITパスポートより高め。高度IT人材になるための基本が身につく国家資格
そのほか、LinuxやAWSなど各製品ごとに「認定資格」を用意しているケースが多いので、学びたいジャンルが決まっている方はぜひ活用してみましょう。
7. スクールに通う
時間や場所の制約がない&資金に余裕がある方は、バックエンドエンジニアの養成スクールに通うことも検討しましょう。
こちらはサーバーサイド寄りですが、過去にエンジニアの養成スクールを紹介した記事「【徹底解説】サーバーエンジニア養成スクール5選!選び方を7つの軸で詳しく紹介」があるので、ぜひ参考にしてみてください。
転職保証や資格取得補助など、サポートの充実度を事前に比較しておきましょう!
バックエンドエンジニアが勉強すべき8つのスキル
一言でバックエンドエンジニアと言っても、細分化するとさまざまな知識が必要になります。頼りにされるエンジニアになるには、以下8つのスキルを意識して勉強してみましょう。
- ネットワーク
- フロントエンド言語
- バックエンド言語
- フレームワーク
- データベース言語
- サーバー構築
- サーバー用OS
- ソフトスキル
1つひとつ解説していきます。
1. ネットワーク
そもそもインターネットはどういう仕組みで世界中とつながっているのかを説明するのがネットワークのスキルです。
パソコンやサーバー、ストレージなどを有機的に接続している環境や状態のこと。
初学者なら、無料Webサイト「3分間ネットワーキング」を活用したり、入門書「ネットワークはなぜつながるのか」から始めると良いでしょう。
2. フロントエンド言語
フロントエンド言語は、Webページの見た目を整える役割があります。言語を記述した結果がすぐに確認できるので、プログラミング学習の登竜門として位置づけられています。
たとえば、以下の言語が有名です。
- HTML:Webページの骨格をつくる(例)見出し・画像・強調など
- CSS:HTMLで作ったWebページを装飾する(例)背景・表示位置・色の設定など
- JavaScript:Webページに動きをつける(例)トップへ戻るボタン・スライドショー形式のトップページ画像など
特にバックエンドエンジニアはWeb領域にも精通している必要があるので、より深い知識が求められます。
3. バックエンド言語
Webページの裏側を支える言語です。さまざまな種類がありますが、需要と知名度からみると、以下3つの言語から選択して勉強を始めるのがおすすめです。
- Ruby:純国産の言語。日本語文献の充実度や記述量の少なさから、初心者にもおすすめ。
- PHP:フロントエンド言語やデータベース言語と相性◎。シンプルな記述で入門にも最適。
- Python:需要急増中の多機能言語。AI開発やフィンテックにも強い。
なお、その他のバックエンド言語については過去記事「【2024年】バックエンドエンジニアにおすすめの言語5選+α!習得のコツを詳しく解説」で詳しく紹介しています。あわせて参考にしてみてください。
4. フレームワーク
フレームワークは、プログラミング言語での開発を加速させるツールです。
プログラムの記述を簡略化させたり、所属や経歴の異なるメンバーどうしでも円滑に仕事が進められるようになったりと、効率化手段を数多く備えています。
たとえば、先ほど紹介したバックエンド言語にはそれぞれ優秀なフレームワークがあります。
- Rubyのフレームワーク:Rails、Sinatra、Padorinoなど
- PHPのフレームワーク:Laravel、CakePHP、Symfonyなど
- Pythonのフレームワーク:Django、Flask、bottleなど
言語の学習と並行して使い方を身につけるようにしましょう。
5. データベース言語
データベースとは、集めたデータを整理し操作できるようにしたものです。バックエンド言語と組み合わせて使われることが多く、ログイン情報の管理などに活用されています。
データベース言語を学びたい場合は、SQL(シークウェル)から始めるのが良いでしょう。なぜなら、国際標準規格に認定されているので、いちど身につければ他のデータベース言語にも応用できるからです。
6. サーバー構築
主要なITインフラには、サーバーがあります。
ネットワーク上においてプログラムやファイルなどを保管し、複数の端末からアクセスできる場所のこと
少しサーバーサイド寄りではありますが、サーバーの設計・構築・保守管理もできるようになっておくと、仕事の幅が広がります。
特にサーバーの構築に関しては、メンテナンスしやすいようなラックへの積み方・配線といった物理作業を伴うので、事前に勉強しておけると良いでしょう。
7. サーバー用OS
パソコンやサーバーを動かすための最も基本的なアプリケーション。Windows10やmacOSなどが有名。
サーバー用にカスタマイズされたOSについて、理解を深めておくことが大切です。具体的にはサーバーにOSをインストールして、必要なアプリケーションを導入、実際に運用できるところまでがバックエンドエンジニアに求められます。
有名なサーバー用OSには以下のものがあります。
- Linux:フリーソフトで、派生したOSも多数。認定資格にLPIC・LinuCがある。
- Windows Server:パソコン用OSのWindowsと近い操作感。要ライセンス料。
- Unix:セキュリティや安定感に定評はあるが、導入の難易度は高め。
自分の家にLinuxサーバーを構築することもできるので、実際に手を動かして深く学ぶきっかけにしましょう。たとえばLPI-Japanは、無料で「Linux標準教科書」を公開しているので、参考にしてみるのがおすすめです。
8. ソフトスキル
ソフトスキルとは、コミュニケーション能力とも言いかえられます。特に現代はリモートワークの仕組みが確立されてきており、テキストベースのやり取りやオンラインでの会議をスムーズにこなすスキルが求められます。
また、エンジニアは複数の工程を分業することも多いので、自分の後に仕事する人がストレス無く仕事に移れるように配慮することも重要です。
この一つひとつの気づかいが、頼れるエンジニアになる秘訣とも言えるでしょう。
バックエンドエンジニアが次に勉強すべきはクラウド一択!理由を解説
ある程度バックエンドエンジニアで実績を積めたら、次に学ぶことはもはや一択しかありません。それは、クラウド製品を使って開発・運用するスキルです。
理由は以下の4つがあります。
- 開発スピードが向上する
- 物理サーバー不要&メンテナンス不要で手間が削減される
- 従量課金制で費用が節減される
- 多くの企業がクラウド開発にシフトし始めている
クラウド製品のなかでも、特にAWS(Amazon Web Service)を自在に操作できる人材は市場価値が高いです。なぜなら、世界で一番使われているクラウド製品で、日本でも導入している企業が多いからです。
時代に取り残されないよう、クラウドの勉強を始めていきましょう。
バックエンドからクラウドエンジニアになるための勉強法4選
近年のITインフラの開発環境は、徐々にクラウドにシフトし始めています。そのためバックエンドエンジニアは、クラウド製品の活用スキルを身につけてステップアップしていくのがおすすめです。
具体的な勉強方法は以下4つがあります。
- オンライン講座で学ぶ
- Webサイトでインプット
- 資格試験で身に付ける
- トレーニングを活用
それぞれ確認していきましょう。
1. オンライン講座で学ぶ
クラウド製品は、リリースされて歴史が浅いのであまりノウハウや参考文献が充実していません。身近に教えてくれる人を探すのも一苦労でしょう。
そこで、おすすめはオンライン講座で学ぶことです。弊社では、AWSを最大限に活用できるようになる教材「AWS Hacks」を提供しています。
経験豊富な講師によるわかりやすい動画と無制限の質問サービスにより、挫折しにくい環境を整えています。
学びやすいカリキュラムには受講生からも一定の評価を得ています。ぜひ、この機会に「AWS Hacks」の受講を検討してみてください!
2. Webサイトでインプット
AWSの基本を学ぶなら、運営会社が提供する解説サイトをチェックしてみるのが良いでしょう。たとえば「AWS漫画 なな転び八起のAWS開発日記」ならば、AWSを導入すれば可能になることをコミック形式でサクサク理解できます。
もし興味を持ったサービスがあれば「AWS ハンズオン資料」を確認して、具体的な利用方法を学びましょう。動画を交えてわかりやすく解説しているので、ぜひ自分で手を動かしてみるのがおすすめです。
3. 資格試験で身に付ける
AWSには、製品の活用スキルが身についた証として「AWS認定資格」が用意されています。
資格の種類は複数ありますが、AWS入門者には「AWS認定 ソリューションアーキテクト−アソシエイト」の取得がおすすめです。なぜなら、AWSに必須の知識や、インフラを設計する上で汎用的な考え方を学べるからです。
ただし、AWSは現在も発展中の技術なので、日々アップデートが行われていく点に気をつけましょう。そのため、少し前の参考書では現状を正しく表せていない可能性があります。
出版時期にもこだわって、参考書を選ぶようにしましょう。
4. トレーニングを活用
AWSも実際に手を動かして、身につけることがおすすめです。
そこで、操作方法の習得に「AWSトレーニング」を活用してみましょう。初心者から経験者まで、クラウドを効果的に学べます。
ぜひ本記事を参考に、勉強を始めてみてください!
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