「プログラミングにセンスは必要?」
「どのようなセンスが求められる?」
「センスを磨く方法はある?」
社会人になってからプログラミングを学ぶには、センスがないと厳しいのではないかと心配していませんか?
実はプログラミングを始めるのにセンスは必要ありません。
生まれ持った才能はもちろんアドバンテージになりますが、努力次第で後からでもセンスは身につきます。
そこでこの記事では、プログラミングのセンスについて以下の内容を解説していきます。
- プログラミングに必要なセンス
- センスを磨く方法
- センスアップに役立つサイト
- レベルを上げる方法
どのようなセンスが必要とされているか知り、勉強の参考にしてくださいね。
監修者:平井 隆嗣
システム開発に加えてマーケティングまで対応し、集客や売上に貢献するエンジニア。
開発会社にて4年間の勤務をし、リーダーとして活躍したあとフリーランスとして独立。WordPress導入、デザイン、開発、アプリケーション開発などを幅広く手掛ける。
監修者:迫 佑樹
株式会社SkillHacks代表取締役。大学在学中からプログラミングスキルを身につけ、フリーランスエンジニアとして独立。
自身の経験を活かしプログラミングを教え、その知見からオンラインスクール事業Skill Hacksを運営。そのほか、実店舗ビジネスや知識プラットフォームBrainなどさまざまなビジネス経営中。
プログラミングに必要な5つのセンス
プログラミングで求められるセンスは次の5つです。
- 継続力
- リサーチ力
- 応用力
- コミュニケーション能力
- ネーミングのセンス
自分に足りないことがないか確認してみましょう。
1.継続力
プログラマーとして活躍するには、プログラミングの学習を継続する能力が必要です。
プログラムは、日々新しい言語が生まれたり、新しい構文が増えたりしています。
そのため、極論を言うとプログラマーは一生勉強を続けなければいけません。
とはいえ経験を積み重ねればプログラミングの考え方に頭が慣れるので、勉強を続けるごとに新しいことを習得するのがスムーズになります。
新しい技術を常に把握し、自分の市場価値を高めていきましょう。
2.リサーチ力
分からないことがあった際にリサーチするセンスが求められます。
作りたいシステムがあってもうまく再現できないのであれば、リサーチして答えを探すしかありません。
職場の先輩に質問することもできますが、まずは自分で調べる努力も必要です。
- 質問サイトで同様の事例について投稿がないか確認する
- エラーコードの意味を検索してみる
- 複数のキーワードで検索する
など、インターネットをぜひ活用してみましょう。
自分でリサーチして知った解決方法は記憶に残りやすく、経験値として蓄積できますよ。
3.応用力
プログラミングでは、基本的な構文を応用できる能力も重要です。
プログラムは自分で1から作っていくような印象があるかもしれませんが、実際には基本的な構文を組み合わせていきます。
そのため多くのコードを読んだり、考えながらプログラミングしたりすることが大切です。
フレームワークやライブラリで表現の引き出しを増やして応用すれば、1から開発する必要はありません。
効率よくプログラミングを行うには、既存のコードをうまく自分のプログラムに応用する能力が求められます。
4.コミュニケーション能力
プログラマーは画面に向かって黙々とコードを書いているイメージもありますが、コミュニケーションのセンスも必要です。
上手くコミュニケーションを取れないと、クライアントからの要望を十分に聞き取れなかったり、チーム内で問題点の共有ができなかったりするためです。
営業担当のようなトークスキルとはいかなくても、次のような最低限のコミュニケーションはとれるようにしておきましょう。
- 報告・連絡・相談を行う
- 相手の要望を正しく把握する
- スケジュールや作業の進捗を共有する
就職してもフリーランスになっても、コミュニケーションの機会が全くないプログラマーはほぼ存在しません。
どのような働き方を目指しても、最低限のコミュニケーションセンスを身につけておきましょう。
5.コードのセンス
プログラマーが書くコードにも、センスが求められます。
プログラミングは複数人でやることが一般的なので、他のアプリケーションとクラス名が重複するのを防いだり、誰が読んでも分かりやすいコードを書かなくてはなりません。
コードがぐちゃぐちゃな状態だと、プログラムが正しく動作していたとしても、後から他の担当者が困る要因になります。
- 長すぎず、短すぎないネーミング
- 一貫性を持つ
- 意味のない文字列は使わない
- 自分にしか理解できない単語の省略は避ける
など、誰が見ても分かりやすいコードを書くことが大切です。
センスを磨く7つの方法
現時点でセンスがないと悩んでいる方でも、行動次第で才能を伸ばせます。
こちらではセンスを磨く方法を7つ紹介していきます。
- 基本を固める
- 時短する
- 読む力をつける
- エラーメッセージを読む
- 模写コーディングをする
- 実践を積む
- メンターを見つける
できることから始めていきましょう。
1.基本を固める
基本を固めておかないと、センスの良いプログラミングはできません。
プログラミングを取り巻く概念や仕組みを知っていれば、新しい構文や言語に挑戦してもつまづくことなく習得できます。
例えばスマートフォンの基本操作がわかっている方なら、本体を買い替えてもそこまで悩むことなく新しい機種を使いこなせますよね。
プログラミングでも大枠の考え方を知っているのとそうでないのとでは、言語の習得に差が開きます。
ネットワークやWebアプリケーションの仕組みを知り、全体像を掴むことが重要です。
2.時短する
プログラミングを時短できる工夫をしましょう。
スピーディに開発できるようになれば、フリーランスであればより多くのコーディングをこなして稼げたり、会社員であれば残業を減らせたりするメリットが生まれます。
時短に効果的な工夫は以下の通りです。
- タイピングスピードを上げる
- 基本的な文法は確実に使えるようにしておく
- エディタのサポート機能を使いこなす
- ショートカットやコピペを活用する
特にフリーランスではプログラミングが早くないと時給が激減します。
プログラマーとして活躍するには綺麗なコードを素早く書けるセンスが求められます。
時短を意識して生産性を高めましょう。
3.読む力をつける
たくさんのプログラミングに触れてインプットし、読む力をつけておきましょう。
今までに読んだプログラムの量が多いほど、質の良いコードをアウトプットできます。
英語を覚えるのに、リスニングを増やすのと同じ原理です。
実際の業務でも、以下のようにコードを読む機会がよくあります。
- エラー探し
- チームメンバーのコードにアドバイスをする
- 既存のコードを参考にする
- オープンソースのライブラリを使いこなすのに内容を把握する
たくさんのプログラミングに触れてインプットし、読む力をつけておきましょう。
良いコードと悪いコードの違いがわかるようになれば、プログラミングセンスが向上しますよ。
4.エラーメッセージを読む
Google翻訳を使えばエラー内容がなんとなく分かりますので「英語でよく分からない!」と諦める前にまずはメッセージをよく読んでみてください。
プログラミングセンスがないと悩む方は、エラーメッセージをよく読んでいないことが多いです。
エラーコードは一見すると意味のわからない文字の羅列に見えるかもしれません。
しかし、よく読むとエラーを解決するヒントが隠されているのです。
例えば「parse error before ‘◯’」のメッセージを翻訳してみると「◯」以前にエラーが起きているのだと推測できます。
エラーメッセージを読んで自分で現状を分析できたほうが、毎回人に聞く手間を省けたり、どのように調べれば良いのか見当がついたりして便利です。
5.模写コーディングをする
模写コーディングとは既存のサイトやアプリケーションを見本にして、自分の手でコードを再現すること。
実際のプログラミングに近い感覚で作業できるので、模写コーディングはアウトプットに最適なセンスアップ方法です。
厳密にいえばプログラミング言語ではありませんが、HTMLやCSSの練習でよく模写コーディングが行われます。
考えながらプロのコーディングを再現することで応用力が身についたり、普段あまり使わない文法に挑戦したりすることで、センスアップにつながりますよ。
6.実践を積む
センスを磨くためには、とにかく実践しましょう。
ある程度実務的なプログラミングができるようになったら、案件を受けてみるのも1つの手法です。
クラウドソーシングを使えば簡単に案件を探せますので、条件が合うものに応募してみましょう。
単にコードを書くだけでなく、クライアントから要望を聞き取ったりデザイナーなどと連携をとったりして、座学だけでは学べないセンスを磨けます。
実践経験は、フリーランスになる際や転職時の実力アピールにも効果的です。
7.メンターを見つける
センスアップのためにメンターを見つけましょう。
メンターとは、プログラミングを勉強するにあたりアドバイスをくれる師匠のような存在です。
技術的な面をサポートしてくれるのはもちろん、1人で勉強するよりもモチベーションを維持できるでしょう。
メンターを探す手段は主に4つあります。
- マッチングサイトに登録する
- ココナラで探す
- SNSやオンラインサロンで知り合いを作る
- スクールや講座のアフターフォローを活用する
現役のエンジニアから直接指導を受けたり、スキルを磨くのに取り組んだことを聞き出したりしてセンスアップに役立てましょう。
プログラミングのセンスアップに役立つサイト
インターネットを使えば、ほぼお金をかけることなくプログラミングのセンスアップが可能です。
こちらではプログラミングのセンスアップに使えるサイトを3種類紹介します。
- 学習サイト
- 質問サイト
- ポートフォリオ
ぜひ活用して実力の底上げに役立てましょう。
1.学習サイト
学習サイトを使えば、無料か格安でプログラミングの講義を受けられます。
特に内容が充実している学習サイトは次の5つです。
動画を見て学んだり、実際にコードを書く機能が付いていたりと、サイトによって学習スタイルは異なります。
多くの学習サイトで無料講座を公開していますので、まずはお試しで使ってみましょう。
2.質問サイト
質問サイトを使えば、メンターがいなくても分からないことを気軽に聞けます。
もちろんYahoo!知恵袋などでも質問できますが、プログラマーやエンジニア専門のサイトを使うことがおすすめです。
プログラミングに強い代表的な質問サイトは次の3つ。
どのサイトも質問や登録は無料です。
過去に投稿された質問を見るだけでも勉強になりますよ。
3.ポートフォリオ
ポートフォリオとは、プログラマーの作品例のようなものです。
多くのプログラマーがWeb上で過去の作品を公開しています。
エンジニア個人のサイトや、ポートフォリオのまとめサイトから作品例を探せます。
模写コーディングやアイディア出しの参考にしてみましょう。
プログラミングのレベルを上げる方法
学習サイト以外にも、プログミングのセンスやレベルを磨く方法があります。
- オンライン講座
- スクール
- 本
自分に合う方法がないか確認してみましょう。
1.オンライン講座
オンライン講座とは、動画教材などでプログラミングを学ぶ方法です。
インターネット上で受講できるので、自宅や通勤中の電車など、好きなタイミングでいつでもプログラミングを勉強できます。
独学にはなりますが、質問サポートが充実している講座を選べば分からないことを残すことなく勉強できるでしょう。
講座によって受講期間や質問の条件が決まっているので、よく確認してから利用を決めてくださいね。
オンライン講座選びで困ったらSkill Hacksがおすすめです。
現役のエンジニアが講師を務め、動画で実際の開発画面を見ながらプログラミングの習得ができますよ。
質問の回数や受講期限に上限はありません。
本業が忙しくて勉強の時間が取れなかったり、初心者で分からないことだらけだったりしても安心してプログラミングのセンスを磨けるでしょう。
2.スクール
社会人でも通えるプログラミングスクールがあります。
入学金や学費がかかりますが、講師に直接質問したい方にはおすすめのスキルアップ方法です。
クラスルーム形式で勉強するので、メンバーと友達になったり教えあったりして勉強のモチベーションを高められます。
ただし本業と通学を両立させる必要があるので、時間に余裕がないと実現がやや難しいのがデメリットです。
3.本
本を使えば、オンライン講座やスクールよりも費用をかけずにプログラミングを学べます。
本を選ぶ際は出版年の新しいものを選ぶのがポイント。
常に新しい技術が開発されていたり、バージョンアップにより新しい構文が生まれたりしているためです。
座学中心なので実務経験を積むには自主的なアウトプットが欠かせませんが、完全な独学でプログラミングのセンスを磨きたい方は本を活用しましょう。
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