「Laravelやフレームワークについていまいち理解できない…」
「Laravelを学習する際に出てくるMVCモデルってなに?」
「Laravelの習得が難しいときの対処法が知りたい!」
PHPの学習と合わせて、Laravelを学習している方は多いでしょう。プログラミングを勉強するうえで、フレームワークの知識はとても重要です。
しかしPHPやLaravelの学習が思うようにいかず、悩みを抱えている方もいるのではないでしょうか?プログラミングスキルを身につけるためにも、どうにか対策を見つけたいですよね。
そこでこの記事では、Laravelが難しいと感じている方に向けて具体的な対処法について紹介します。フレームワークやMVCモデルといった基礎的な知識から解説していきますので、本コラムを読むことでLaravelの理解が深まるでしょう。
監修者:平井 隆嗣
システム開発に加えてマーケティングまで対応し、集客や売上に貢献するエンジニア。
開発会社にて4年間の勤務をし、リーダーとして活躍したあとフリーランスとして独立。WordPress導入、デザイン、開発、アプリケーション開発などを幅広く手掛ける。
監修者:迫 佑樹
株式会社SkillHacks代表取締役。大学在学中からプログラミングスキルを身につけ、フリーランスエンジニアとして独立。
自身の経験を活かしプログラミングを教え、その知見からオンラインスクール事業Skill Hacksを運営。そのほか、実店舗ビジネスや知識プラットフォームBrainなどさまざまなビジネス経営中。
【前提知識】LaravelはPHPのフレームワーク
Laravel(ララベル)とはPHPのフレームワークです。
しかし、PHPの学習を始めたばかりの人は理解するのが難しく感じのではないでしょうか?そこでこの章では、プログラミング初心者向けにLaravelを分かりやすく解説していきます。
フレームワークとは?
フレームワークとは、汎用的な機能が用意された骨組みのことを指します。
フレームワークを習得するメリットは、作業量を格段に減らせることです。システムやアプリを開発するときに同じプログラミング作業を繰り返す場合が出てきます。フレームワークがなければ1からコードを書く必要があり、時間と労力がかかることがデメリット。
フレームワークに必要なコードを組み込ませることによって、簡単に呼び出せます。そのため手間が減り、作業効率が上がります。
Laravelとは?
Laravelは、2011年にリリースされたPHPのフレームワークです。自由度が高く多機能であることから、Webアプリケーション全般の開発に向いています。
代表的なPHPのフレームワークは、Laravelを含めると下記の5点が挙げられます。
- Laravel
- FuelPHP
- Symfony
- Codeigniter
- CakePHP
Laravelは同じPHPのフレームワークであるCakePHP(ケイクピーエイチピー)と比べると処理速度が遅めです。しかし、柔軟なカスタマイズができるため、途中からの機能追加も容易。
また、PHPのフレームワークとしては新しく、すでに高いシェアを誇るため、バージョンアップが頻繁で、機能がどんどん増えているのもメリットです。
▼CakePHPが難しいときの対処法を紹介▼
【保存版】CakePHPが難しいと感じた際の対処法3選!フレームワークについて初心者向けに解説
>>【保存版】CakePHPが難しいと感じた際の対処法3選!フレームワークについて初心者向けに解説
Laravelの特徴「MVCモデル」について解説
Laravelを学習する際には「MVCモデル」の知識が必要です。MVCとは、下記の3単語の頭文字を取ったものです。
- Model
View - Controller
具体例を用いながらわかりやすく解説していきましょう。MVCモデルへの理解を深めることでLaravelの学習が進みます。
Model
データ処理を行うのがModelの役割です。データベースから取得したデータをControllerに送ったり、データベースにデータを保存します。
また、取得したデータを扱いやすい形に加工してControllerに送る役割も。
例えば、データベースでは日付の表示が「2021‐01‐01」となります。その表示を「2021年1月1日」のように読みやすい形式に変換が可能です。
Modelを理解することで、データベースからの情報を引き出し、適切な形に変換できます。
View
ViewとはWebページにリクエストの結果を出力し、表示する機能のこと。
Viewは取得したデータを元に動的にHTMLを生成してWebブラウザに表示します。
具体的には、Twitterが挙げられます。例えばアクセスを10分前と10分後に行った際には、タイムラインに表示されてある投稿が異なります。この仕組みは、アクセスするたびにデータベースからリアルタイムの投稿を取得して、おすすめのツイートや最新のタイムラインを表示する処理をしているからです。
Viewを理解するうえでは、サイト上にどのような情報を表示するかが重要になります。
Controller
Controllerは、Viewから送られたリクエストに対して、必要な情報をModelに要求する役割があります。なおModelから得た情報をViewに表示させる要求を送ります。簡単に説明すると、ModelとViewの仲介役ということです。
PHPでプログラミングをおこなう際にエラーが起きていると、ほとんどがControllerの影響になります。そのため、PHP学習ではよく理解をしておく必要があります。
Laravelが難しいと感じる3つの理由
Laravelが難しいと感じる理由は、下記3点です。
- 環境設定が困難
- バージョンアップが頻繁におこなわれる
- 自由度が高い
それぞれの項目について詳しく解説していきます。Laravelが難しい理由が明確になれば、対策を練れますよね。学習に行き詰っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
【Laravelが難しい理由1】環境設定が困難
Laravelが難しいとされている理由のひとつが、環境設定です。
PHPとLaravelの組み合わせや、Laravelの利用バージョンによって設定が異なることもあるので、注意が必要です。最新のバージョンを再インストールすることで問題が解決することがあります。
環境設定が上手くいかない場合は、PHPや Laravelのバージョンを確認してみましょう。
【Laravelが難しい理由2】バージョンアップが頻繁におこなわれる
Laravelは他のフレームワークと比較しても、バージョンアップが頻繁におこなわれます。ペースは半年に1回と言われているほど。
バージョンアップがおこなわれると、Laravel自体の仕様が異なる場合があります。そのため、新しい知識を定期的に取り入れることが必要。
現在学習している内容が古いものになる可能性が高いため、Laravelが難しいと感じるでしょう。
【Laravelが難しい理由3】自由度が高い
Laravelは、ディレクトリ構成の規定がないため自由度が高くなっています。複雑なコードになる危険性があり、プログラミング初心者にとっては難しく感じることも。
Laravelは利用者が自由に開発できる強みがあります。しかし、しっかり理解せずに利用していると、学習が行き詰ってしまうでしょう。
Laravelのインストール方法を3ステップで解説
Laravelは、下記の3ステップでインストールをおこないましょう。
- PHPの環境を構築する
- Composerをインストールする
- Laravelをダウンロードする
それぞれの項目について、詳しく解説していきます。
【ステップ1】PHPの環境を構築する
まずはPHPの環境を構築しましょう。この手順を行わなければ、Laravelは利用できません。
PHPを導入する際には「XAMPP」をインストールします。ちなみにXAMPPはWindowsやMacOS、Linuxで利用可能です。
【ステップ2】Composerをインストールする
PHP環境が構築できたら、Composerをインストールします。インストールファイルは Composerの公式サイトで提供されているので、簡単に入手できます。
【ステップ3】Laravelをインストールする
最後にLaravelのインストールをおこないます。具体的な手順は以下の通りです。
- Windowsはコマンドプロンプト、MacOSはターミナルから「composer create-project laravel/laravel –prefer-dist TEST1」のスクリプトを実行
- プロジェクトのディレクトリに移動し「cd TEST1」のコマンドを実行する
- 「php artisan serve」(「php -S localhost:8000 -t public」も可)のスクリプトを実行する
- ブラウザを起動しlocalhost:8000へアクセスする
Laravelのスタート画面が表示されたら完了です。
Laravelが難しいと感じたときの対処法3選
Laravelが難しいと感じた場合は、下記3つの方法を試してみましょう。
- PHPを学習しなおす
- 誰かに質問して疑問を解決する
- 書籍やオンライン講座を活用する
プログラミングが思うように進まない人には、学習のヒントになるはず。ぜひ参考にしてみてください。
【Laravelが難しいときの対処法1】PHPを学習しなおす
Laravelが難しいと感じるときは、PHPを学習しなおすのもひとつの方法。PHPの知識が不足することで勉強に行き詰っている可能性があるためです。
プログラミングコードが分からない状態では、フレームワークの学習は進みません。
基礎を固めることで、Laravelを効率よく習得できる場合があります。一見遠回りをしていると感じるかもしれませんが、思い切ってPHPを学習しなおすことをおすすめします。
▼PHPエンジニアを目指す人向け!学習のロードマップ▼
【完全版】PHPエンジニアを目指す全ての人のためのロードマップ【7ステップ】
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【Laravelが難しいときの対処法2】第三者に頼る
自分の力で解決できない場合は、誰かに質問して疑問を解決しましょう。第三者に学習を見てもらうことで、悩みが解決する可能性があります。
もし周りで質問できる人がいない場合は、メンターを利用するとよいでしょう。現役のエンジニアやプログラマーから教えてもらえることがメリットです。
▼プログラミング学習におけるメンターについて解説▼
【決定版】プログラミング学習を依頼できるメンターの探し方5選!利用するメリットと注意点も徹底解説
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【Laravelが難しいときの対処法3】書籍やオンライン講座を活用する
Laravelが難しいと感じる際には、書籍やオンライン講座を活用しましょう。これらの教材は、学習者が理解しやすいよう知識がまとめていたりカリキュラムを組んだりしていることが特徴です。
書籍やオンライン講座のメリットは、いつでもどこでも学習できること。場所を選ばないため、仕事や学業に忙しい人にも向いているでしょう。
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