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クラウドエンジニアの5つのキャリアパスを解説【将来を考えるヒントに】

「クラウドエンジニアのキャリアパスにはどんなものがあるんだろう?」
「クラウドエンジニアってどんな仕事?」
「年収はどれくらい稼げるのかな

と疑問に思っていませんか?

クラウドエンジニアになったはいいものの、どのようなキャリアパスを切り開けば良いのかわからない方もいることでしょう。

将来のためにも、早い段階からキャリアについて考えておいて損はありません。

結論から言うと、クラウドエンジニアのキャリアパスは大きく分けて5つあります。

本記事では、クラウドエンジニアのキャリアパスに関する下記の内容を解説していきます。

  • クラウドエンジニアについて30秒で解説
  • クラウドエンジニアの5つのキャリアパス
  • クラウドエンジニアの3つの仕事内容
  • クラウドエンジニアの年収
  • クラウドエンジニアになるのに必要な5つのこと

この記事を読むことで、クラウドエンジニアのキャリアパスについての理解が深まるでしょう。気になっている方は、ぜひ参考にしてみてください。

監修者:平井 隆嗣
システム開発に加えてマーケティングまで対応し、集客や売上に貢献するエンジニア。
開発会社にて4年間の勤務をし、リーダーとして活躍したあとフリーランスとして独立。WordPress導入、デザイン、開発、アプリケーション開発などを幅広く手掛ける。

監修者:迫 佑樹
株式会社SkillHacks代表取締役。大学在学中からプログラミングスキルを身につけ、フリーランスエンジニアとして独立。
自身の経験を活かしプログラミングを教え、その知見からオンラインスクール事業Skill Hacksを運営。そのほか、実店舗ビジネスや知識プラットフォームBrainなどさまざまなビジネス経営中。

クラウドエンジニアについて30秒で解説!

クラウドエンジニアは、「クラウドに精通したエンジニア」のことです。

クラウドには2種類あります。

特定の企業などに依頼されて専用のクラウド環境を提供する「プライベートクラウド」と、不特定のユーザー向けの「パブリッククラウド」です。パブリッククラウドの中にプライベートクラウド環境を構築する事もできます。

プライベートクラウド 特定の企業など専用
パブリッククラウド 不特定のユーザー向け

パブリックプラウドもさらに2種類の分野に分かれます。「IaaS」と「PaaS」です。

IaaS ネットワーク、ハードウェア、OS
PaaS ネットワーク、ハードウェア、OSからミドルウェア層まで

クラウドサービスとしては、Amazonが提供するAWS(Amazon Web Services)が有名です。

クラウドサービスは、AWSを含む特に以下の3つに人気が集まります。

  • Amazon「AWS(Amazon Web Services)」
  • マイクロソフト「Azure」
  • Googleの「GCP(Google Cloud Platform)」

求人でクラウドエンジニアの募集がある場合は、パブリッククラウドを指すことが多いでしょう。

クラウドエンジニアの5つのキャリアパス

クラウドエンジニアのキャリアパスは5つあります。

  1. 技術のスペシャリスト
  2. 技術のジェネラリスト
  3. プロジェクトマネージャー
  4. クラウドコンサルタント
  5. フリーランスとして独立する

それぞれ解説します。

【キャリアパス1】技術のスペシャリスト

キャリアパスひとつめは、特定の専門分野に精通している「技術のスペシャリスト」です。

得意な分野や特定の好きな領域がある人には、うってつけのキャリアと言えるでしょう。

エンジニアとして一番多そうなキャリアですが、実際にはひとつの領域のスペシャリストとなる人は多くないのでスキルを極めれば収入を上げられる可能性が広がります。

【キャリアパス2】技術のジェネラリスト

「技術のジェネラリスト」も、選べるキャリアのひとつです。

技術のジェネラリストとは、複数の専門分野のスキルを活かして総合判断する人のことをいいます。

クラウドの技術領域について、1つ1つは深くなくても広く身に着けていくことが必要です。

特にクラウドは進化のスピードが早いので、最新の技術情報をキャッチアップすることも大事になってきます。

情報に敏感で新しもの好きの人にもおすすめです。

【キャリアパス3】プロジェクトマネージャー

技術領域よりもプロジェクトを進めていくのが「プロジェクトマネージャー」です。

プロジェクトマネージャーは、管理職としてチームのメンバーを統括して、案件の成功のために動きます。

マネージャーの主な仕事は「QCDの管理」です。

QCDとは、以下の3つの頭文字の略をいいます。

  1. Quality…品質
  2. Cost…コスト
  3. Delivery…納期

マネージャーは納期だけでなく品質やコストなど、プロジェクトを円滑に進めるために様々な角度から仕事をサポートすることが求められます。

プロジェクトマネージャーは以下の名前で呼ばれることもあるので、求人募集などの際に参考にしてください。

  • プロジェクトリーダー
  • VPoE(Vice President of Engineer)
  • Webディレクター

【キャリアパス4】クラウドコンサルタント

クライアントのビジネスの課題に向き合う、「クラウドコンサルタント」もキャリアパスです。

クラウドコンサルタントは、「アドバイザー」のような形で課題に対してどのような解決策があるのか提案します。

そのため、コンサルタントになるには、課題を解決に導けるレベルにクラウドの広い知識が必要です。

課題解決後も定期的にクライアントの状況を確認して、アドバイスしていくのも仕事のひとつとなるでしょう。

【キャリアパス5】フリーランスで独立

クラウドエンジニアのキャリアパスとして、フリーランスで独立する道もあります。

スキルさえ身につければ、組織に雇われずに独立することも夢ではありません。

中小企業庁による年収調査によると、IT関連のフリーランスの2割以上が年間800万円以上稼いでいます。(参照:小規模企業白書(2016年版)

会社員との違いは固定給ではないため、スキルと営業能力さえあれば仕事をすればするほど稼げることです。

反面すべての責任は自分が負うことになるため、長く続けるためにはクライアントの信頼を得るための準備と相応の覚悟が必要になります。

会社に縛られずに自分のペースで稼ぎたい人は独立も考えましょう。

クラウドエンジニアの3つの仕事内容

クラウドエンジニアの3つの仕事内容を紹介します。

  1. 設計
  2. 構築
  3. 運用・保守

仕事内容をそれぞれ解説しましょう。

【クラウドエンジニアの仕事内容1】設計

クラウドエンジニアの仕事の内容のひとつは「設計」です。

設計とは、開発環境の構築や運用に必要な環境の整備を行うことです。

仕事の流れとして、まずはクライアントの意見を聞いて設計をします。

的確な設計するためにはクライアントにヒアリングをして、要望や予算をしっかりとビジョンを共有して確認することが大切です。

提案が通った後に、クラウドサービスの特性を活かしたインフラの設計をします。

設計のポイントは、以下の3つです。

  1. クラウドの特性を知ること
  2. セキュリティや可用性・拡張性を意識すること
  3. 継続的にシステムを最適化できるような設計を行うこと

セキュリティは以下のすべての安全を確保する必要があります。

  • 通信
  • OS
  • ミドルウェア
  • アプリケーション
  • ストレージ

【クラウドエンジニアの仕事内容2】インフラ構築

設計ができたら、設計書に基づいたインフラ構築をします。

インフラ構築とは「Webサーバーやネットワークなどの基盤を作っていくこと」です。

設計書の仕様に従いインフラ構築をして、導入の準備や初期設定までがエンジニアの仕事となります。

【クラウドエンジニアの仕事内容3】運用・保守

インフラ構築が完了したら、実際にクラウドサービスを使った運用と保守を行います。

まずはテスト運用をして、問題がなければ本格的な運用です。

テスト運用では、以下のような細かいところまでチェックされます。

  • クラウドサービスが設計書通りか
  • バグ・サービスの不具合状況
  • クライアントの要望を叶えているか

テスト運用のコツは、あらかじめクライアントから聞いた要望や求める機能などをまとめたチェックリストを作ることです。チェックリストで、細かい条件を満たしているか確認すると漏れが少なくなります。

テスト運用の際に不備があった場合やクオリティが足りない時などは、バグとして記録が残ることになるでしょう。

運用の業務は幅広くありますが、エンジニアのスキルによって対応する範囲が変わるでしょう。運用後は、メンテナンスやバグの対処など「保守」業務です。

保守の基本的な業務は以下のことがあります。

  • サーバ増設
  • セキュリティパッチ適用
  • ソフトウェアのアップデート対応、インシデント対応
  • セキュリティ監視、運用最適化のレポーティング
  • サーバ再起動

契約にもよりますが、運用できれば終わりではなく、その後のケアも重要です。

クラウドエンジニアの年収

こちらではクラウドエンジニアの年収をお伝えします。

厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」にて公表されているクラウドエンジニアの平均年収は556万円です。

月給に換算すると37.5万円。平均年齢は38.5歳なので若いうちから比較的高収入も見込めるでしょう。

▼より詳しい年収はこちら▼

年収内部リンク

クラウドエンジニアになるために必要な5つのこと

クラウドエンジニアになるために、必要なことは5つあります。

  1. クラウド技術に関連する知識
  2. クラウドサービスに関する知識
  3. ITインフラの知識
  4. システム・アプリ開発スキル
  5. コミュニケーションスキル

必要なことをそれぞれ解説します。

【必要なこと1】クラウド技術に関連する知識

クラウドエンジニアとして活躍するには、クラウド技術に関する知識が必要不可欠です。

最初に解説した通り、クラウドにはいくつかの分類があります。

まずはクラウド技術の違いなど、関連する知識をしっかりと身につけましょう。

【必要なこと2】クラウドサービスに関する知識

クラウドサービスに関する知識もマストでしょう。

対象のクラウドの知識は以下のものがあります。

  • どんなサービスを提供しているのか
  • 利用方法
  • 料金体系

クライアントに最適な提案をするためは、クラウドサービスについて詳しく知っておくことが肝心です。

さらにインフラ構築のスキルも必要となります。

クラウドインフラの中では「AWS」がトップなので、何がいいか迷った時にはAWSから学ぶとよいでしょう。

AWSとは、Amazon Web Servicesの略でクラウド市場でシェア率3割以上を誇るAmazonのクラウドサービスプラットフォームです。

クラウドのインフラについてより詳しく知りたい方は、当メディアが運営するオンライン講座「AWS Hacks」がおすすめです

オンライン講座の最大のメリットは、通学しなくても動画教材などを使って自分のペースで勉強できることでしょう。

AWS Hacksは現役のエンジニアの講師が、「AWSとは何か」という基本から順を追って解説してくれます。内容は動画でわかりやすく解説されているので、初心者からでもクラウドエンジニアを目指せるでしょう。

LINE@で回数無制限の質問サポートもできるので、つまずいた時でも安心です。

【必要なこと3】ITインフラのスキル

インフラエンジニアになるには、「ITインフラのスキル」も必須です。

「ITインフラ」であるサーバーやネットワークについて理解していないと、インフラ構築はできません。

クラウドエンジニアが主に扱うものはクラウド上のサービスですが、クライアントによってはクラウドに移行するという仕事もあります。その際に移行前のインフラがクラウドではない可能性があるため、ITの知識も必要です。

そのため、クラウドの知識だけでなくITインフラに関するスキルがあるとできる仕事の範囲が広がるため、重宝されるでしょう。

【必要なこと4】コミュニケーションスキル

クラウドエンジニアにも必要なのは、コミュニケーションスキルです。

クライアントの要望をきめ細やかに吸い上げ、最適な提案をすることが最も大切な業務のひとつと言えるでしょう。

コミュニケーションスキルとは、主に以下の4点です。

  • 仕事を獲得する営業力
  • クライアントの要望を的確に聞き出す力
  • 要望に対して適切な提案をする力
  • チームで円滑に仕事を進める力

クラウドエンジニアは、クライアントに最適なクラウドを提案することが非常に重要です。

提案した後も、適宜必要な進捗報告をしながら滞りなく仕事を進められるとクライアントからの信頼を勝ち取れます。

コミュニケーションスキルは、新規の仕事を獲得するためにも役立つでしょう。

【必要なこと5】システム・アプリ開発スキル

クラウドエンジニアは内容を理解するだけではなく、システムやアプリの開発スキルを要します。

クラウドエンジニアとして、システム開発を行う際はプログラミングスキルが必須となるでしょう。インフラ整備ができた後に必要な機能やシステムは、プログラミングを書いて初めて実装できます。

もしも未経験からクラウドエンジニアを目指すのであれば、システムやアプリの開発・運用のスキルのほかにもAWSの知識も覚えなければいけません。

なお、プログラミングスキルを基礎から学ぶなら当メディアが運営するSkill Hacksがおすすめ。

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クラウドエンジニアは、知識やスキルが増えるほど稼げる職業と言えるため、常に情報をアップデートしていきましょう。

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