「CakePHPってなんのために学習するの?」
「CakePHPを勉強するときに出てくるMVCってなんだろう?」
「CakePHPの習得が難しいときはどうしたらいい?」
PHPの学習と合わせて、CakePHPを学んでいる人は多いのではないでしょうか?プログラミングを勉強するうえで、フレームワークの知識は必須と言えます。
しかしCakePHPの学習が上手く進まず、悩んでいる方もいるでしょう。挫折はしたくないので、なんとか対策を見つけたいですよね。
そこでこの記事では、CakePHPが難しいと感じたときの対処法について紹介します。CakePHPへの理解が浅い方に向けて、基礎的な知識から解説していきますので、ぜひ本コラムを参考にしてみてください。
【基礎知識】CakePHPはPHPのフレームワーク
CakePHPはPHPのフレームワークです。
しかし、PHPの学習を始めたばかりの人は理解するのが難しく感じる場合もあるでしょう。そこでこの章では、プログラミング初心者向けにCakePHPを分かりやすく解説していきます。フレームワークについても噛み砕いて紹介していきましょう。
そもそもフレームワークとは?
フレームワークとは、汎用的な機能が用意された骨組みのことを指します。
フレームワークを習得するメリットは、作業量を格段に減らせることです。システムやアプリを開発するときに同じプログラミング作業を繰り返す場合が出てきます。フレームワークがなければ1からコードを書く必要があり、時間と労力がかかることがデメリット。
フレームワークに必要なコードを組み込ませることによって、簡単に呼び出せます。そのため手間が減り、作業効率が上がります。
CakePHPとは?
CakePHP(ケイクピーエイチピー)とは、誰でも素早く快適に開発を行えることを目指して生まれたフレームワークです。豊富な機能が用意され、使いやすいことが特徴。
PHPのフレームワークにはさまざまな種類があります。CakePHPを含んだ下記の5点です。
- CakePHP
- FuelPHP
- Symfony
- Codeigniter
- Laravel
CakePHPは日本でのシェアが高いフレームワークなので、活用の場が広いのが特徴。また、軽量で使いやすいのもメリットです。
ただし、世界的な勢いでいうと、トレンドになっているのはLaravel。そのため、直近仕事がほしいならCakePHP、将来性を考えたらLaravelを学んでおくのがおすすめです。
▼PHPのフレームワーク「Laravel」について解説▼
※準備中
CakePHPの基礎知識MVCについて解説
CakePHPを学習する際には「MVC」という考え方が必要となります。MVCとは下記の3単語の頭文字を取ったものです。
- Model
- View
- Controller
それぞれの機能について詳しく解説します。MVCの理解を深めることで、CakePHPの学習が進むでしょう。
Model
データ処理を行うのがModelの役割です。データベースから取得したデータをControllerに送ったり、データベースにデータを保存します。
また、取得したデータを扱いやすい形に加工してControllerに送る役割も。
例えば、データベースでは日付の表示が「2021‐01‐01」となります。その表示を「2021年1月1日」のように読みやすい形式に変換が可能です。
Modelを理解することで、データベースからの情報を引き出し、適切な形に変換できます。
View
ViewとはWebページにリクエストの結果を出力し、表示する機能のこと。
Viewは取得したデータを元に動的にHTMLを生成してWebブラウザに表示します。
具体的には、Twitterが挙げられます。例えばアクセスを10分前と10分後に行った際には、タイムラインに表示されてある投稿が異なります。この仕組みは、アクセスするたびにデータベースからリアルタイムの投稿を取得して、おすすめツイートや最新のタイムラインを表示する処理をしているからです。
Viewを理解するうえでは、サイト上にどのような情報を表示するかが重要になります。
Controller
Controllerは、Viewから送られたリクエストに対して、必要な情報をModelに要求する役割があります。また、Modelから得た情報をViewに表示させる要求を送ります。簡単に説明すると、ModelとViewの仲介役ということです。
PHPでプログラミングをおこなう際にエラーが起きていると、ほとんどがControllerの影響になります。そのため、PHP学習ではよく理解をしておく必要があります。
【学習しやすい】CakePHPの特徴4選
CakePHPの特徴は下記4点です。
- 日本語の解説ページが豊富
- エラーコードが理解しやすい
- bakeコマンドが用意されている
- コミュニティが活発
それぞれの項目について詳しく解説します。CakePHPについて理解を深めたい方は、ぜひ本章の内容を参考にしてみてください。
【CakePHPの特徴1】日本語の解説ページが豊富
CakePHPは日本語の解説ページが豊富です。日本でのシェアが多いことが理由とされています。
CakePHPはネット上で解説ページが複数あるため、疑問点を解決しやすいことが特徴。プログラミングをこれから始める人にも学習しやすいフレームワークと言えるでしょう。
【CakePHPの特徴2】エラーコードが理解しやすい
CakePHPはエラーコードが分かりやすいという特徴があります。そのためプログラミング初心者でも学習しやすいことがメリット。
PHPに限ったことではありませんが、プログラミング学習をしていくエラーが出るもの。CakePHPはエラーコードが分かりやすいため、なぜエラーが出たのかが理解しやすくなっています。
【CakePHPの特徴3】bakeコマンドが用意されている
bakeコマンドとは、MVCモデルによるWebアプリケーションの骨組みを自動生成するための機能です。この機能を利用することで、さまざまなプログラムをコマンドで呼び出せます。
bakeコマンドは初期設定が必要ですが、利用することで効率よくプログラミングがおこなえるでしょう。
【CakePHPの特徴4】コミュニティが活発
CakePHPは開発者が多いため、コミュニティが活発です。公式サイトから参加でき、国内外さまざまなエンジニアと情報交換ができます。
不具合の報告やカンファレンス参加予約ができ、CakePHPの理解が深まるでしょう。
【初心者必見】CakePHPの使い方をステップごとに解説
CakePHPは、下記の5ステップで利用していきます。
- Composerをインストールする
- CakePHPをダウンロードする
- Composerでプロジェクトを作成する
- パーミッションを設定する
- CakePHPを実行する
それぞれの項目について、詳しく解説していきましょう。
【ステップ1】Composerをインストールする
まずはComposerをインストールし、CakePHPを使える環境を用意しましょう。 Composerの公式サイトで提供されているので、簡単に入手できます。
【ステップ2】CakePHPをダウンロードする
Composerをインストールしおわったら、CakePHPをダウンロードします。なおOSによって方法が若干異なります。
<Windowsの場合>
- CakePHPを動かすためのプロジェクトディレクトリを用意する
- コマンドプロンプトで「cakeTest」と入力する
<MacOS・Linuxの場合>
- プロジェクトディレクトリを作成する
- intlライブラリ関連のエラーが出る場合はPHP設定ファイル(php.ini)を開き「;extension=php_intl.dll」を削除する
【ステップ3】Composerでプロジェクトを作成する
Composerを利用してプロジェクトを作成します。具体的には、下記の方法です。
- CakePHP用のプロジェクトとフォルダーを作成
- 「composer.json」を作成
- bakeコマンドで必要な情報を入力
【ステップ4】パーミッションを設定する
パーミッションとは、ファイルやディレクトリに対するアクセス権をさします。CakePHPを利用する際には、さまざまなディレクトリやファイルを操作するため設定が重要です。
パーミッションの設定を忘れてしまうと、CakePHPが動作しないなどのトラブルが起こる危険性があります。最低限のユーザがCakePHPのプログラムを実行できるようにしておきましょう。
【ステップ5】CakePHPを実行する
CakePHPを実行して、利用できるようにしましょう。Webサーバへの設定も必要になるので、同時に行います。
CakePHPが難しいと感じたときの対処法3選
CakePHPは学習しやすいフレームワークとはいえ、プログラミングを始めたばかりの方にとっては難しいと感じることがあるでしょう。そこでこの章では、具体的な対処法を紹介します。
主に下記3点です。
- PHPを学習しなおす
- 誰かに質問して疑問を解決する
- 書籍やオンライン講座を活用する
ひとつずつ解説していきます。
【CakePHPが難しいときの対処法1】PHPを学習しなおす
CakePHPが難しいと感じるときは、PHPを学習しなおしましょう。PHPのベース知識がないことが原因と考えられるためです。
例えばコードが分からない状態では、フレームワークの学習は進みません。
自分が苦手だと思う分野を優先して理解していくと、効率良くPHP・CakePHPを習得できるでしょう。
【CakePHPが難しいときの対処法2】誰かに質問して疑問を解決する
自分の力で解決できない場合は、誰かに質問して疑問を解決しましょう。第三者に学習を見てもらうことで、つまずきが解消する可能性があります。
もし周りで質問できる人がいない場合は、メンターを利用するとよいでしょう。現役のエンジニアやプログラマーから教えてもらえることがメリットです。
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【CakePHPが難しいときの対処法3】書籍やオンライン講座を活用する
CakePHPが難しいと感じる際には、書籍や講座を活用しましょう。学習者が理解しやすいよう知識がまとめていたり、カリキュラムを組んだりしていることが特徴です。
書籍やオンライン講座のメリットは、いつでもどこでも学習できること。場所を選ばないため、仕事や学業に忙しい人にも向いているでしょう。
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