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【マーケター必見】今日から使えるマーケティング心理学のテクニック21選

マーケティングに心理学は必要なのだろうかと、疑問に思う方もいるかもしれません。

心理学は、マーケティングの効果を上げるテクニックです。

マーケティングでは、いかに顧客の心理を動かすことが大切。心理学の技術や知識は、ビジネスにおいてとても役立ちます。

とはいえ、実際にどんなテクニックが使える気になる方もいるでしょう。

そこでこの記事では、マーケティングに使える心理学のテクニックを21個紹介します。

マーケティングの効果を高めたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

マーケティングに心理学は必要!理由をサクッと解説

マーケティングにおいて心理学は非常に重要です。

マーケティングでは、いかに自社商品・サービスの魅力を伝え、顧客の心理を動かせるかが鍵になります。

心理学のテクニックを用いれば、たった一言の違いで顧客の行動を変えることも可能だからです。実際に、多くの広告や施策に心理学のテクニックは使われていますよ。

もちろん、正しい情報を伝えなかったり悪用したりするのは、よくありません。

しかし、マーケティングを成功させるには心理学のテクニックは欠かせないです。

マーケティングに効果的な心理学のテクニック21選

心理学は、適切なタイミングで使うとマーケティングに大きな効果をもたらします。

こちらでは、マーケティングに効果的な心理学のテクニックを21個紹介します。

それぞれ解説するので、参考にしてみてください。

1.ザイオンス効果

ザイオンス効果とは、単純接触効果とも呼ばれる心理学テクニックの1つ。何度も繰り返して接触していると、次第に高感度が高まっていく効果です。

今まで興味のなかった人やサービスなど、何度も会ったり目に触れたりすると、対象の物や人に好感を感じやすくなります。

マーケティングでは、広告やSNSなど様々な場面で使われていますよ。

ただし、適切に使用しないと逆効果になる可能性もあるので注意が必要です。

2.バーナム効果

バーナム効果とは、誰にでも当てはまるような特徴や内容を言われたときに、まるで自分のことだと判断してしまう効果です。

占いや性格診断などでよく使われています。

ポイントは、誰にでも当てはまるようなことを言われたら、自分のことが理解されていると錯覚してしまうこと。それにより、相手を信用してしまう効果があります。

マーケティングでは、リスティング広告などに使われるケースが多いです。

3.カリギュラ効果

カリギュラ効果とは、あることを禁止されるとその行動をとりたくなる効果です。

例えば「走るな」と書いてあると走りたくなる、「見るな」と書いてあるとついつい見てしまうなど。

禁止されて制限をかけられることで得たストレスにより、逆にそれをやってしまう効果です。

「〇〇の人以外見ないでください」などの文言で、多くのマーケティングに利用されています。

4.ツァイガルニク効果

ツァイガルニク効果は、達成した物事よりも中断したことの方がよく覚えている効果です。

簡単にいうと、続きがどうしても気になるという心理状況を誘発させます。

テレビやドラマなど、良い場面でCMに入る番組はほとんど。続きが気になるという心理を掻き立てるために、あえてCMを挟んでいます。

マーケティングやビジネスの場面でも、使いやすく効果を得やすいテクニックです。

5.ブーメラン効果

ブーメラン効果とは、相手に向かって何かのアクションをすればするほど逆効果になる、といった効果です。

相手を説得したり宣伝したりすればするほど、嫌われる・避けられる現象のこと。

具体的には、以下のようなものです。

  • 子供に勉強しろと言う
  • 反対意見を無理やり説得しようとする
  • とにかく商品を買うように宣伝する

無理に意見を押し付けると逆効果になるので、伝え方や見せ方を工夫する必要があります。

6.コントラスト効果

コントラスト効果は、前後に見せる情報の違いにより、印象を大き変える効果です。

例えば、5万円の商品を見たときに単体では高いと感じるものでも、100万円の商品を見た後なら安く感じるなど。

人間の脳は前に与えられた情報と比較するクセがあるので、それを利用した心理学テクニックです。

マーケティングでよく使われる手法で、商品のアピールやお得感の演出に有効でしょう。

7.アンカリング効果

アンカリング効果とは、先に提示された数字や情報によって、後の判断が影響を受ける効果です。

先に与えられた情報をもとに判断を行う効果で、多くのショップなどで利用されています。

例えば「50%オフ」「本日限定」などの文言は、アンカリング効果を狙ったものです。

相場や通常価格を知らない人が「50%オフ」の文言を見ると、あたかもすごいお得と感じてしまいます。販売業では非常に使われている手法です。

とはいえ、やりすぎると信頼を失う恐れもあるので、バランスが大切です。

8.カクテルパーティー効果

カクテルパーティー効果とは、どんなに騒がしい状況でも自分に必要な音は認識できる効果です。

具体的には、人混みや騒がしい環境にいても相手と話ができたり、自分の声が聞こえたりする現象をカクテルパーティー効果と言います。

人の頭は、自分が興味のあることを優先的に聞いて理解するようにできています。

マーケティングでは、ターゲットを明確に絞り込むなどすると、カクテルパーティー効果を活用できるでしょう。

9.テンションリダクション効果

テンションリダクション効果とは、心理的に緊張がなくなって警戒心や注意力が低下することです。

何かを購入するときや、購入前は緊張感が高まっていて商品に対しての判断力も上がっています。しかし、購入した途端に警戒心が低下して、さらに別の商品を買ってしまう状況は、まさにテンションリダクション効果です。

商品購入後の提案は、テンションリダクション効果を狙って行われています。

10.バンドワゴン効果

バンドワゴン効果は、周囲の評判や世の中の流行が判断に大きな影響を及ぼす効果のこと。

マーケティングで使いやすく、効果も大きなテクニックの1つです。

「いい口コミが多いから購入しよう」「流行っているから買ってみよう」と、必要でもない商品を購入した経験がある方もいると思います。

周りがやっているから安心と感じさせるのがバンドワゴン効果で、商品やサービスの評判作りや口コミは、この効果を狙っています。

11.シャルパンティエ効果

シャルパンティエ効果とは、大きさ・重さの錯覚を引き起こす効果です。マーケティングの現場で非常によく使われています。

  • 東京ドーム3個分の広さ
  • 5,000mgのタンパク質を配合
  • レモン10個分のビタミンC

など、上記のような文言は全てシャルパンティエ効果を狙ったものです。

数字が大きいと、実際よりも多く感じてしまう効果で、成分が優れていると感じさせます。

しかし、多用すると商品に過度な期待がかかり逆効果になる恐れもあるでしょう。

12.ウィンザー効果

ウィンザー効果とは、直接聞くよりも間接的に聞いた情報を信頼するという効果です。

例えば、ある商品の良さを売り手から聞くよりも、第三者から聞いた方が信頼できるなど。利害関係のない人間からの意見は信頼できるので、説得力が増します。

マーケティングだけでなく、恋愛や職場でも使われやすいテクニックです。

商品のアピールをスムーズに受け入れてもらいたいときに、効果的ですよ。

13.返報性の法則

返報性の法則とは、その名の通り何かをしてもらったら返したいと感じるテクニックです。

相手から何かを受け取ったら、自分も何かを返さないといけないと感じ、商品の購入やサービスの契約につながります。例えば、服の試着や無料のプレゼントなどは、返報性の法則が起こりやすいです。

ビジネスに限らず、人間関係や恋愛においても効果的な法則と言えます。

14.一貫性の法則

一貫性の法則とは、一度宣言したことや決めたことは、一貫性を持ってやり遂げるべきと考える心理です。

人間は、誰かに宣言したことや自分で決めたことに対して、矛盾を嫌い一貫性を持つように行動をとります。

マーケティングでは、その心理を使って購入率を上げる施策をとるケースが多いです。

例えば、顧客のやりたいことを聞いだして、それを解決する商品を売るなど。販売のステップでよく使われます。

15.奇数の法則

奇数の法則とは、奇数を使うとより高い効果を得られるというテクニックです。

数字には、偶数と奇数がありますが、様々な場面で奇数を利用した方が効果が高くなる傾向があります。

例えば、顧客のエンゲージメントやクリック率などを高めたいときは、奇数の数字を使うと効果的です。

16.権威への服従

権威への服従とは、ミルグラム効果とも呼ばれる心理です。

人は物事の事実や信憑性に関わらず、権力や地位の高い人の言葉を信じやすい傾向にあることを、権威への服従原理と言います。

商品やサービスにおいても、専門家やプロが関係していると顧客の信頼を得られて購入率が上がるでしょう。

多くの商品が専門家監修と謳うのも、権威への服従を狙っているからです。

17.マッチングリスク意識

マッチングリスク意識とは、商品を購入するときに考える、購入後の心配や不安のことです。

マーケティングでは、マッチングリスク意識を理解しどれだけ減らせるかを考えます。

商品の購入するとき、顧客は価格ほどの価値があるかなどを検討するでしょう。購入後のリスクが高いと商品は売れません。

マッチングリスク意識を減らせる施策を行うと、購入率が上がります。

18.松竹梅の法則

松竹梅の法則とは、3つの選択肢があるときに真ん中を選びやすいという法則です。

売りたい商品があるときは、単体で販売するよりも他の2つの選択肢を用意することで、購入確率が上がります。

松竹梅の法則で、売れる確率の内訳は、

  • 松:2
  • 竹:5
  • 梅:3

と言われています。

商品を販売するときは、異なる3つのタイプ・プランを用意するようにしましょう。

19.希少性の法則

希少性の法則とは、希少なものに対して人は高い価値を感じるという法則です。

マーケティングでは非常によく使われる心理テクニックで、主に時間と数量に対して希少性を訴求します。

具体的には、以下のようなものです。

  • 限定10食
  • 期間限定
  • 1年に1回しか手に入らない

商品を販売するときは、時間や量を限定すると購入率が上がりますよ。

20.好意の法則

好意の法則は、好意を寄せられていると好意を返したくなるという心理です。好意の返報性とも呼びます。

シンプルな法則ですが、普段の生活でも好意の法則は様々なところに隠れています。

特に、人間関係における好意の法則は効果を感じやすいです。

例えば「あの人から服を買いたい」「少し高いけどあの美容師さんがいるからいく」など、人を目的にサービスを受けたり商品を購入したりする方も多いはず。

馴染み深いものに好意を示す、人間の心理を利用したテクニックです。

21.リフレーミングの法則

リフレーミングの法則とは、同じ事実だとしても見方を変えることで、大きく視点が変わる法則です。短所を長所に変える法則と言われることもあります。

例えば時間が足りないときに「後30分しかない」と感じるのか「30分もあるから〇〇ができる」と、考えるのか。

短所を長所に変えることで、商品やサービスの欠点をなくす考え方です。