「サーバーエンジニアって独立できる?」
「どのような仕事がある?」
「独立するためにはなにから始めたらいいのだろう?」
などと疑問に思っていませんか?
サーバーエンジニアを目指している方の中には、企業からの独立を視野に入れている方が多いのではないでしょうか。会社に縛られずに、自分のやりたい仕事だけ受けられる働き方には憧れますよね。
しかし、サーバーエンジニアが独立して成功できるのか気になるところ。仕事が取れなければ、そのままの働き方を続けるのは困難です。
結論から言うと、サーバーエンジニアは独立可能な職業です。フリーランスとしても十分に活躍できる可能性は高いでしょう。
そこで本記事では、サーバーエンジニアの独立事情について解説します!
身につけるべきスキルについても紹介するため、ぜひ参考にしてみてください。
監修者:平井 隆嗣
システム開発に加えてマーケティングまで対応し、集客や売上に貢献するエンジニア。
開発会社にて4年間の勤務をし、リーダーとして活躍したあとフリーランスとして独立。WordPress導入、デザイン、開発、アプリケーション開発などを幅広く手掛ける。
監修者:迫 佑樹
株式会社SkillHacks代表取締役。大学在学中からプログラミングスキルを身につけ、フリーランスエンジニアとして独立。
自身の経験を活かしプログラミングを教え、その知見からオンラインスクール事業Skill Hacksを運営。そのほか、実店舗ビジネスや知識プラットフォームBrainなどさまざまなビジネス経営中。
サーバーエンジニアの独立事情を解説
繰り返しになりますが、サーバーエンジニアは独立しても十分に活躍できる職業です。しかし、実際にどのような環境に置かれているのか気になりますよね。
本章では、サーバーエンジニアの独立事情を主に2項目にわけて解説します。
- 平均単価
- 案件数
順番に解説します。
平均単価は64万円
レバテックフリーランス調べによれば、フリーランスのサーバーエンジニアの平均単価は64万円。下記が実際のデータを表した表です。
参考:レバテックフリーランス「サーバーエンジニア求人・案件の月額単価相場」
平均単価から年収を計算すると約768万円となります。正社員のサーバーエンジニアの平均年収は、約465万円です(マイナビAGENT調べ)。会社員よりも独立した方が稼ぎやすいことが分かります。収入アップを狙うなら、独立を検討すると良いでしょう。
案件数は豊富
フリーランスのサーバーエンジニアの案件数は、2021年3月時点で1,291件です(レバテックフリーランス調べ)。
他のエンジニアの案件数は以下の通りです。
- ネットワークエンジニア:590件
- フロントエンドエンジニア:397件
このデータから、サーバーエンジニアは需要が高いことがわかります。独立しても十分活躍できると言えるでしょう。
独立後のサーバーエンジニアの仕事内容
サーバーエンジニアとして独立を考えるのであれば、仕事内容を把握しておきましょう。基本的に会社員とフリーランスとでは、業務にさほど違いはありません。
サーバーエンジニアの仕事内容は、以下4点にわけられます。
- 設計
- 構築
- 運用
- 保守
ひとつずつ解説します。専門的な用語も出てきますが、かみ砕きながら説明します。
1.設計
サーバー設計は、利用するユーザーの要望に沿ったものを構築するために重要な業務です。サーバーをただ単に構築しても、ニーズを満たせるものはできないためです。
設計業務では、主に下記ポイントを確認します。
- サーバーの設置台数
- ネットワーク回線の通信速度
- 利用電源の容量
- コストバランス
ときにはプログラマーと相談し、運用しやすいサーバー設計をおこないます。この段階で、トラブルの想定や対処法を考えておくことが重要です。
2.構築
構築業務では設計業務で作成した設計図をもとに、サーバーを使える状態にします。
例えば以下のような作業を担当します。
- パソコン機器の設置
- OSやアプリのインストール
- ネットワーク回線の設置
前項でも紹介しましたが、構築業務をおこなう際にはユーザーの要望に沿ったものを作らなくてはなりません。そのため、設計図と実際の構築に差異がないよう注意します。もし異なる点があれば、後々トラブルに発展する可能性があります。
3.運用
構築したサーバーの運用も、重要な業務です。サーバーが使えなくなっては、ユーザーの業務に支障をきたします。
そのためサーバーの稼働状況を常に監視しなければなりません。状態を監視して、トラブルがユーザーが快適に利用できるように運用を行います。
- OSやソフトウェアのバージョンアップ
- 不正アクセスの防止
などが、主な運用です。
なお監視業務はサーバーエンジニアではなく、専用のオペレーターがおこなうこともあります。
4.保守
日々の運用業務を行っていても、サーバーが障害を起こす場合があります。そのため、サーバーエンジニアはサーバーの保守をおこないます。具体的には、サーバーのトラブルを解明し、復旧させることです。
なおサーバーの障害は、ユーザーの業務に支障をきたします。そのため、いち早く復旧させなければなりません。
【未経験者向け】サーバーエンジニアとして独立するための方法を4ステップで解説
サーバーエンジニアとして独立するためには、必要なステップを踏むことが重要です。未経験からいきなりフリーランスになっても、案件の獲得は難しいでしょう。
サーバーエンジニアの独立を成功するためには、以下4ステップを踏むとスムーズに進められます。
- 必要なスキルを身に付ける
- 実務経験を積む
- ポートフォリオを作成する
- 独立する
順番に解説します。サーバーエンジニア未経験という方は、本章の内容を参考にしてみてください。
1.必要なスキルを身に付ける
サーバーエンジニアとして独立するためには、スキルを身に付けましょう。技術が伴っていなければ、案件を獲得したりクライアントのニーズを満たせたりしないためです。
サーバーエンジニアに必要なスキルは、以下の通りです。
- コンピューターの仕組みへの理解
- サーバーOSの知識
- サーバー運用・保守の知識
ただし、この知識は必要最低限のもの。独立後に絶えず案件を獲得したいなら、プラスαのスキルを身に付けましょう。具体的な知識は次章で紹介します。
なお基礎的なスキルについては「【現役エンジニア監修】サーバーエンジニアとは?仕事内容や必要スキルを徹底解説」にて詳しく紹介しています。サーバーエンジニアとはそもそもなんなのかという根本的なところから解説。サーバーエンジニアへの理解を深めたい方は、ぜひチェックしてみてくださいね。
2.実務経験を積む
サーバーエンジニア未経験の方は、実務経験を積みましょう。実績がない状態では、案件の獲得の難易度は高いです。
実務経験を積むおすすめの方法は、サーバーエンジニアとして就職すること。企業に属することによって、個人では経験のできない規模のプロジェクトに関われます。研修制度が整っている会社であれば、未経験からでもスキルを身に付けられます。
正社員や派遣社員など、形にこだわること無く、実務経験を積みましょう。
サーバーエンジニアを目指す方法は「【保存版】サーバーエンジニアになるにはどうしたらいい?ロードマップを徹底解説!【現役エンジニア監修】」にて紹介しています。こちらもぜひ参考にしてみてください。
3.ポートフォリオを作成する
スキルが身に付いてくれば、ポートフォリオの作成に取り掛かりましょう。ポートフォリオとは、スキルをアピールするための作品集のようなものです。
独立後に案件を獲得する際には、実績とスキルの証明が重要。企業に勤めていたことも立派な実績ですが、ポートフォリオで技術をアピールすることで、クライアントから評価を受けやすくなります。
- 扱える言語
- 所持している資格
- 過去に携わった業務
など、ポートフォリオを作成する際には、自分の強みを売り込めるものにしましょう。
4.独立する
実務経験をこなし、ポートフォリオが作成できればいよいよ独立です。
独立前には、いくつかのクライアントと取引している状態がおすすめ。案件を探す必要がないため、フリーランス初月から仕事に取り掛かかれます。そのため、独立前には副業として案件をこなすと良いでしょう。
サーバーエンジニアにおすすめの副業は「【朗報】サーバーエンジニアでも副業の選択肢は多い!挑戦できるおすすめ5選【現役エンジニアが厳選】」にて解説しています。独立を考えているのであれば、ぜひチェックしておきましょう。
サーバーエンジニアとして独立する前に身に付けたい4つの知識・スキル
フリーランスのサーバーエンジニアとして成功するためには、ある程度のスキルが必要です。独立前に身に付けることで、案件獲得が有利になるでしょう。
サーバーエンジニアが独立する前に習得したい知識・スキルは、以下の4点です。
- クラウドサーバー
- サーバー設計
- アーキテクト
- スキルを証明する資格
順番に解説します。サーバーエンジニアの価値を高めたい人は、ぜひ参考にしてみてください。
1.クラウドサーバー
サーバーエンジニアには、クラウドサーバーの知識が必要です。クラウドサービスを利用している企業が増加しているため、扱い方を習得することで幅広い案件に対応できるでしょう。
代表的なクラウドサーバーは、以下の通りです。
- AWS
- Microsoft Azure
- Google Cloud Platform
クラウドサーバーへの知識を深めることで、より需要のあるエンジニアを目指しましょう。
2.サーバー設計
サーバー設計は、サーバーエンジニアの仕事のなかでも上流の工程です。一般的な企業であれば、ベテランのスタッフに任せられる業務です。そのため、サーバー設計の単価は高めに設定されています。
フリーランスエンジニア向けの求人サイト「フリジョブ」によれば、サーバー設計の単価相場は約60万~75万円です。構築作業の単価が約50万~65万円、運用業務の単価が約40万~50万円なので、高額ということがわかります。
独立後に収入をアップしたいなら、単価の高い案件を受注できるように、設計のスキルを身に付けましょう。
3.アーキテクト
アーキテクトとは、システムを設計したり構築したりすることです。サーバーは企業にとって業務の土台となる重要なもの。クライアントのニーズを満たすため、システムの選定やどの程度導入するのかを判断します。
アーキテクトは非常に高度なスキルです。ネットワークやクラウドなど、サーバー以外の幅広い知識が必要になります。独立前にさまざまな案件をこなしたり、技術をインプットしたりしてスキルアップを目指しましょう。
4.スキルを証明する資格
独立する前にスキルを証明できる資格を取得しましょう。自分の実力をアピールしやすく、案件獲得が有利になる可能性があるためです。
例えば、以下の資格は取得することをおすすめします。
- MCP(マイクロソフト認定資格)
- LinuC(Linux技術者認定)
- CCNA
- CCNP
どの資格も難易度が高めです。しかし、きちんと学習することで取得は十分可能。自分のスキルを証明するなら、資格取得を検討しましょう。
サーバーエンジニアが習得したい3つのクラウドサービス
活躍できるサーバーエンジニアとして独立するのであれば、クラウドサービスのスキルが必要です。しかし、クラウドサービスには様々な種類が存在します。
需要のあるクラウドサービスへの理解を深めることで、より仕事の多いエンジニアを目指しましょう。
そこでこちらでは、サーバーエンジニアが習得したいサービスを3点紹介します。
- AWS
- Microsoft Azure
- Google Cloud Platform
順番に解説します。
1.AWS
AWSとは、Amazonが提供している100以上のクラウドコンピューティングサービスの総称です。Amazon Web Servicesの頭文字をとったものです。
AWSは日本国内で高いシェアを誇っているクラウドサービスです。SONYやANAなどの、有名な企業でも利用されています。
良く利用されているといことは、案件数が多いということ。クラウドサービスを学ぶなら、まずはAWSから始まることをおすすめします。
2.Microsoft Azure
Microsoft Azureとは、Microsoftが提供するクラウドサービスです。
ポイントは、他のMicrosoft製品と相性が良いことです。例えば、Microsoft Azureを使って構築したシステムとOffice系ソフト(Word、Excelなど)を簡単に連携させられます。
3.Google Cloud Platform
Google Cloud Platformは、検索エンジンで有名なGoogleが展開するサービスです。Google ドキュメントやGoogle スプレッドシートと連携できる点が特徴。
検索・動画配信のプラットフォームやデータ解析サービスとの相性が良くなっています。
サーバーエンジニアのスキルを高める学習方法4選
スキル向上を目指すなら、勉強にこだわり効率良く知識を身に付けましょう。おすすめの学習方法は、以下の4点です。
- オンライン講座を受講する
- 専門スクールに通う
- 本や参考書を読む
- Webサイトを活用する
それぞれの方法について、詳しく解説していきます。
1.オンライン講座を受講する
サーバーエンジニアのスキルを高めたいなら、オンライン講座がおすすめです。
最大のメリットは、場所や時間を選ばないこと。そのため、地方住まいや仕事・育児で忙しい方にも向いていますよ。
オンライン講座によっては講師が質問を受け付けているものもあります。学習でつまずきそうなときも疑問点を解決できる環境があると安心です。オンライン講座では質問できる回数や期限が決まっているものがあるため、受講する前に確認しておくと良いでしょう。
サーバーエンジニアとしてスキルアップしたいなら、AWS Hacksがおすすめです。最大の特徴は、質問を回数や期間の制限なしで受け付けていること。現役エンジニアにLINEで質問できるので、不明点をすぐに解決できます。サーバーエンジニアとしての知識をスムーズに身につけたい方は、ぜひ利用してみてください。
2.専門スクールへ通う
サーバーエンジニアに必要な知識を習得するなら、専門スクールへ通うと良いでしょう。
最大のメリットは、疑問点を講師に質問できること。疑問を解決できるため、挫折せずに学習を進められます。
しかし、専門スクールは受講費用が高額で、相場は20〜40万円ほどです。さらに近くに教室がなければ、通学がネックになる場合もあるでしょう。
サーバーエンジニアの専門スクールは「【徹底解説】サーバーエンジニア養成スクール5選!選び方を7つの軸で詳しく紹介」にて詳しく解説しています!失敗しないために選び方を紹介しているので、ぜひチェックしてみてくださいね。
3.本や参考書を読む
サーバーエンジニアを目指すなら、本や参考書の活用もおすすめです。順序だてて知識を学習できるため、まったくの知識がない人にも勉強しやすくなっています。
サーバーエンジニアに向けの書籍は豊富なので、学習する内容をはっきりさせ、自分のレベルにあったものを選ぶことが重要です。
購入前には書店で試し読みしたり、レビューを確認したりすることをおすすめします。
4.Webサイトを活用する
個人ブログやYouTubeなどのWebサイトからも、サーバーエンジニアに必要なスキルを習得できます。
無料で利用できるものがあるため、学習コストを抑えたい人におすすめ。検索するキーワードによっては、自分の知りたいことをピンポイントで調べられるというメリットがあります。
一方、Webサイトは疑問が出てきたとしても質問ができずに解決できないケースが考えられます。
疑問を解消する環境はエンジニアの勉強をおこなううえで重要なので、Webサイトを活用しつつ、講師がいる教材などの利用を検討してみてください。
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