「Webエンジニアでは長く働ける?」
「Webエンジニアのキャリアイメージは?」
「今は良くてもWeb業界って先行きはどうなの?」
と疑問に思っていませんか?
Webエンジニアは若い人向けの職業だというイメージも強く、将来に不安を持っている方が多くいます。できることなら、将来性のある業界に就職したいですよね。
この記事では、Webエンジニアになりたい人に向けて以下のことを紹介していきます!
- Webエンジニアの将来性が明るい理由
- Webエンジニアが避けられる理由と真実
- 将来性を高めるために必要な知識
- 将来的に目指せるキャリア
- スキルアップする方法
業界に残るか考える現役Webエンジニアの方も、参考になる内容です。
ぜひ参考にご覧ください。
監修者:平井 隆嗣
システム開発に加えてマーケティングまで対応し、集客や売上に貢献するエンジニア。
開発会社にて4年間の勤務をし、リーダーとして活躍したあとフリーランスとして独立。WordPress導入、デザイン、開発、アプリケーション開発などを幅広く手掛ける。
監修者:迫 佑樹
株式会社SkillHacks代表取締役。大学在学中からプログラミングスキルを身につけ、フリーランスエンジニアとして独立。
自身の経験を活かしプログラミングを教え、その知見からオンラインスクール事業Skill Hacksを運営。そのほか、実店舗ビジネスや知識プラットフォームBrainなどさまざまなビジネス経営中。
【結論】Webエンジニアの将来性は明るい!
結論からお伝えすると、Webエンジニアは将来性が明るい業界だといえます。
この章では、統計が示す事実を元に、Webエンジニアの今後について解説します。
- Web業界の人手不足
- Webエンジニアは平均年収が高い
- 各分野でデジタル化が進んでいる
説明を読んで、将来への不安を払拭しましょう。
【将来性が明るい理由1】Web業界の人手不足
Web業界は人手不足が問題になっています。
そのため、仕事が足らなくなるリスクが少なく、長く働ける業界だといえます。Webエンジニアはリーマンショック後、人材の不足感が急速に拡大したからです。
経済産業省による人手不足の具体的な予想は次の通りです。
- 2020年時点:約27万人不足
- 2030年予想:約59万人不足
(参考:経済産業省「IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果(2016年)」)
状況によっては、2030年時点で最大約79万人が不足するシナリオも。
Webエンジニアの中でも、次の分野は特に人手不足が見込まれています。
〈人材不足が見込まれる分野〉
- 情報セキュリティ
- デジタルビジネス
- クラウドコンピューティング
〈大幅な人材不足が見込まれる分野〉
- ビッグデータ
- 人工知能(AI)
- IOT
- ロボット
比較的新しい分野のエンジニアは、人気が急上昇しているものの現場経験者が少なく、需要が高いことがわかります。
これからWebエンジニアになりたい方は、需要も参考にしてみてくださいね。
【将来性が明るい理由2】Webエンジニアは平均年収が高い
Webエンジニアは平均年収が高い職業です。
Webエンジニアが位置する情報通信業の平均年収は、599万円。具体的には、インフラと金融に次いで上位3位にランクインする結果です。
管理する立場になるとさらに年収は上がります。
- 部下を指導できるチームリーダーレベル:726万円
- 社内での指導者・幹部レベル:939万円
課長の平均年収が598万円なので、Web業界の管理職はかなり年収が高いことがわかります。
(参考:厚生労働省「平成30年賃金構造基本統計調査」、国税庁「民間給与実態統計調査」、経済産業省「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果(2017年)」)
Webエンジニアは多様な働き方ができる業界です。
働く場所や雇用形態にとらわれなければ、将来的にさらに高い収入が得られるでしょう。
【将来性が明るい理由3】各分野でデジタル化が進んでいる
各分野でデジタル化が進んでいることから、将来に向けてさらにWebエンジニアのニーズが高まると予想できます。
DX(デジタルトランスフォーメーション)の時代に突入しているからです。
DXとは、デジタルを活用してビジネスや組織を改革する動きのこと。各企業で業務システムやサービスをWebに移行させています。
また、国主導でもデジタル化の動きがあります。
デジタル庁の開設で、リモートワークを前提とした優秀なエンジニアを集めるという案が生まれているのです。
以上のことから、これからも仕事が増え続けることが期待でき、将来性の明るさが見込めます。
Webエンジニアが避けられる理由と真実
Webエンジニアは仕事が豊富にあったり年収が高かったりと、メリットが多いように感じます。
しかし世間では、Webエンジニアへの道を敬遠されがちです。そこでこの章では、Webエンジニアが避けられる理由と、それに対する真実を2つ紹介します。
- 残業や休日出勤が多いイメージがある
- 35歳定年説
単刀直入にいうと、これらは誤解による悪印象がほとんどです。
Web業界にマイナスなイメージがある方は、ぜひ確認しましょう。
【Webエンジニアが避けられる理由1】残業や休日出勤が多いイメージがある
Webエンジニアは残業や休日出勤が多いイメージがあります。
ブラック企業のイメージが業界全体に定着しているのです。とはいえ、残業などは他の業界でも完全には防げません。
統計的にも、Web業界が極端なブラック気質ではないことがわかります。
- 労災請求の件数は業種別に見ると下から3番目の結果。
- 有給取得率は上位5位以内
(参考:厚生労働省「過労死等の労災補償状況」(2019年)、「平成 30 年就労条件総合調査の概況」)
実際、残業や休日出勤の可能性はあります。しかし、それは繁忙期やよほどのトラブルが発生した時の話。
1年中忙しかったり、家に帰ることできなかったりするわけではありません。
【Webエンジニアが避けられる理由2】35歳定年説
Webエンジニアは、35歳を境に減少するという噂があります。
そのため「Webエンジニアは長く働けなそう」とマイナスなイメージを持たれがちです。
噂が広まった理由として考えられるのは平均年齢の若さです。
- プログラマー:32.3歳
- システムエンジニア:38.6歳
(参考:政府統計「賃金構造基本統計調査」(2018年))
平均年齢が若くなる理由として、以下の2つが挙げられます。
- 比較的新しい業界だから
- 技術を十分に磨いた人はより上流の仕事にキャリアアップするから
つまり、35歳以上のエンジニアは立場を変えて働き続けているのです。
35歳定年は誤解であり、Web業界で長く働くことは可能です。
Webエンジニアが将来性を高めるために必要な7つの知識
Webエンジニアとしての将来性を安定させるには、勉強を続けることが重要です。
ここでは、Webエンジニアに必要な7つの知識を解説します。
- セキュリティ対策
- データベース
- デバッグ
- プログラミング言語
- フレームワーク
- マネジメント
- クラウドサービスプラットフォームに関する知識
自分に足りない知識があれば、積極的に習得しましょう。
【Webエンジニアに必要な知識1】セキュリティ対策
セキュリティ対策は、安全なWebサービスやアプリケーションを提供するための工夫です。
Web業界全体にセキュリティ面の脅威が増しているため、対策の知識を身につける必要があります。安全なシステムや攻撃に強いネットワークを構築し、的確に運用することが求められます。
具体的に勉強しておきたい内容は次の通りです。
- コンプライアンス
- アクセスコントロール
- 認証マネジメント
- 暗号化
- SQLインジェクション
- クロスサイトスクリプティング
より高度なセキュリティ対策はセキュリティエンジニアを頼るとしても、基本的な考え方は知っておきましょう。
【Webエンジニアに必要な知識2】データベース
データベースとは、ビジネスを通して集めたユーザー情報を保存し、使いやすく整理したデータ群のことです。
データベースの知識がないと、サーバーサイドエンジニアとのやりとりが難しくなってしまうため、重要な知識です。
世界的なシェアを誇るデータベースシステムのMySQL(SQL言語)を学ぶのがおすすめ。
Webサービスやアプリケーションの開発には欠かせない必須な知識なので、積極的に勉強しましょう。
【Webエンジニアに必要な知識3】デバッグ
デバッグとは、バグを見つけ解決することです。
また、バグについての分析を深め、再発を防ぐこともデバッグに含まれます。具体的には、バグを見つけるために使うデバッガを使えるようにしておきましょう。
使いこなせればプログラミングにおける問題解決能力が身につき、効率よく開発が進みますよ。
【Webエンジニアに必要な知識4】プログラミング言語
プログラミング言語は複数使えるようにしておくと、Webエンジニアとしての将来が明るくなります。知識のみならず、実務経験も積むと良いでしょう。
開発したい分野によって必要なプログラミング言語は変わります。
開発分野 | 言語 |
スマートフォンアプリ | Androidアプリ:Java、Kotlin iOSアプリ:Swift |
Web系アプリ | フロントエンド:HTML、CSS、JavaScriptなど バックエンド:Java、Ruby、PHPなど |
業務用アプリ | Java、C、C#など |
自分が挑戦したい分野に合わせて、キャリアアップに役立てましょう。
【Webエンジニアに必要な知識5】フレームワーク
フレームワークとは、あらかじめ汎用的な機能が用意された骨組みのことです。
土台が整っているので、目的の開発を1から始めなくてもいいのがメリット。機能が効率よく実装でき、エラーを減らす効果も見込めます。
勉強するフレームワークを選ぶ際には、需要が高くサポートの整ったものを選ぶといいでしょう。
【Webエンジニアに必要な知識6】マネジメント
マネジメントの知識は、仕事の幅を広げて自分の市場価値を広げるために身につけておきます。
具体的には、以下のような能力が必要です。
- スケジュール調整
- タスク管理
- コーチング
- リーダシップ
やがてはマネージャーになることも意識して、上司の振る舞いなどを観察しておきましょう。
【Webエンジニアに必要な知識7】クラウドサービスプラットフォームに関する知識
クラウドサービスプラットフォームとは、1からインフラやソフトウェアを準備することなく、インターネット上で利用できるサービスのことです。
パソコンに機能をインストールすることなく様々なアプリケーションが使えたり、Web上でデータの出し入れをしたりできます。今までバラバラに借りなければいけなかったインフラや、OSやサーバーに必要なソフトウェアまで一括で借りられるのがメリット。
代表的なサービスは以下の3つです。
- Microsoft Azure
- Amazon Web Service
- Google Cloud Platform
Amazon Web Service(AWS)について学ぶなら当メディアのオンライン講座、AWS Hacksがおすすめです。
現役エンジニアに質問しながら、Amazon Web Serviceの基礎について学びましょう。
将来的に目指せるキャリア
Webエンジニアが将来目指せるキャリアの例は、以下の3つです。
- マネージャー職
- コンサルタント
- フリーランス
キャリアが上がるにつれて、平均収入もアップします。
自分の目標を早い段階で見つけておきましょう。
【将来のキャリア1】マネージャー職
マネージャーはプロジェクト全体を統括して、案件を成功に導く管理職です。
一般的な企業での課長や係長クラスにあたります。
例えば、次のような役職があります。
- プロジェクトマネージャー
- プロジェクトリーダー
- Webディレクター
- VPoE
ただし、会社によって役職の順番や名前が異なります。
リーダーとしてチームを引っ張ったり、本格的に昇進したりしたい方におすすめです。
【将来のキャリア2】コンサルタント
コンサルタントは開発やWebの専門家として、相談を受けたりアイディアを提供したりする職業です。
マーケティングの舞台がインターネットに移行してきたこともあり、多くの企業がWebの専門的な教えを求めています。Webエンジニアと経営戦略の知識を組み合わせれば、よりニーズの高いコンサルタントになれるでしょう。
事業の課題を見つけ、解決して人の役に立ちたい方や、高い収入が欲しい方におすすめです。
【将来のキャリア3】フリーランス
フリーランスとは、1つの会社に縛られることなく個人で仕事を受注する立場のことです。
ここまで紹介した様々な知識や実力を武器に、独立するのです。Web業界は人手を欲しているので、フリーランスでも問題なく仕事を得られます。
人間関係や働き方にとらわれず、自由に仕事を進めたい方にフリーランスがおすすめです。
▼Webエンジニアがフリーランスになるメリット・デメリットを取材▼
【保存版】年収1000万超のフリーランスWebエンジニアが語る独立のメリット・デメリット
>>【保存版】年収1000万超のフリーランスWebエンジニアが語る独立のメリット・デメリット
将来性を高めるためにスキルアップする方法
Webエンジニアが将来性を切り開くためには、スキルアップが欠かせません。
なぜなら、常に新しい知識へのアップデートができてこそ、結果につながる業界だからです。
具体的なスキルアップ方法は次の5つです。
- 本で学ぶ
- スクールに通う
- Webサービスを使う
- 資格に挑戦する
- オンライン講座を活用する
自分に合った方法で積極的に学びましょう。
【Webエンジニアのスキルアップ方法1】本で学ぶ
Webエンジニアに関する参考書はたくさん販売されています。
本を使うと、通勤や休憩の時間を無駄にせず、いつでもどこでも学べるのがメリットです。
- 携わりたい分野
- プログラミング言語
- 自分のレベル
など、本を選ぶ基準は様々です。
本によっては解説のわかりやすさにバラつきがあるので、内容を軽く確認してから購入するのをおすすめします。
ただし、疑問があっても相談する相手がいないことを念頭におきましょう。
【Webエンジニアのスキルアップ方法2】スクールに通う
専門学校やカルチャースクールでもWebエンジニアに必要な知識が学べます。
社会人向けのコースもあるので、働きながらでも勉強できますよ。
わからないことは講師やクラスメートに質問できるのがメリットです。
しかし教室まで通学する必要があるので、時間に余裕を持たないと上手く学習ができません。
ある程度まとまった費用もかかるので、注意が必要です。
【Webエンジニアのスキルアップ方法3】Webサービスを使う
ゲーム感覚でプログラミングを学べるWebサービスやアプリがあります。
無料から勉強が始められるので、勉強のハードルは下がるでしょう。
環境の整備をせずにWeb上でプログラミングが経験できるメリットがあります。
ただし応用的な開発はできないので、勉強を始めるきっかけに使うのがおすすめです。
【Webエンジニアのスキルアップ方法4】資格に挑戦する
資格を取得すると、スキルアップの成果を客観的に証明できます。
権威ある資格が取れれば、転職や昇給に有利に働きますよ。
おすすめの資格は以下の通りです。
- ITパスポート
- 基本情報技術者資格
- 応用情報技術者試験
- 情報処理技術者試験
他にも、プログラミング言語ごとに専用の資格が設けられています。
資格取得という具体的な目標ができるので、勉強のモチベーションも上がりますよ。
【Webエンジニアのスキルアップ方法5】オンライン講座を活用する
オンライン講座は、動画教材を利用して自分のペースで勉強する方法です。
スクールのように通学することなく、体系立てて学べる講義を受講できます。
とはいえ独学なので、わからないことがあると勉強が詰まってしまうデメリットがあります。質問制度やサポートが充実した講座を選びましょう。
オンライン講座選びに迷ったら、当メディアで提供するSkill Hacksがおすすめです。
実際にプログラムを書く様子を動画で見ながら、効率的に勉強ができます。
- 質問し放題
- 1本10〜20分でサクッと学べる
- 94本の豊富な教材
これからWebエンジニアの勉強を始める方は、ぜひご活用ください!
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