「商売の原理原則ってなに?」
「どうやったら商売が成功するのかな?」
「有名な実業家はどうやってビジネスを成功させたの?」
ビジネスの基本となるのが、商売の原理原則です。しかし、具体的にどのようなことなのか理解していない方も多いのではないでしょうか?
そこでこの記事では、ビジネス初心者に向けて以下の内容を解説します。
- 商売の原理原則とは
- 商売で成功する方法と失敗する人の特徴
- 有名実業家のノウハウ
最後まで読んで商売の原理原則を理解することで、ビジネス成功への糸口が掴めます。
これから事業を始めようとしている方は、ぜひ参考にしてみてください。
【ビジネスマン必見】商売の原理原則3つ
商売の原理原則は、以下の3つから成り立っています。
- 価値と価値の等価交換で成り立っている
- 投資したお金を回収しなければならない
- 顧客を第一に考える
商売の原理原則は、ビジネスにおける基本です。事業を始めようとしている方は、ぜひ参考にしてみてください。
1.価値と価値の等価交換で成り立っている
商売は価値と価値の等価交換で成り立っています。わかりやすく説明すると、求められているモノを提供することで、お金を稼げるということです。
例えば「体をリフレッシュ」したいと考えている人に、ボディサロンや整体院などのマッサージをおこなうことで商売が成り立ちます。
価値を提供しなければ、収益を得るのは困難です。そのため、顧客がなにを求めているのかを把握し、商品やサービスを考えていかなければなりません。
2.投資したお金を回収しなければならない
商売を成り立たせるためには、投資したお金を回収する必要があります。ビジネスがまわらなくなるためです。
支出が収入を上回ってしまうと、会社は赤字となります。赤字状が続けば、事業を継続するのは困難です。
ビジネスを始めるには、ある程度の初期投資が必要です。しかし、きちんと回収できる見込みがあるのかを見極めることが重要です。
3.顧客を第一に考える
商品の原理原則では、顧客のことを第一に考えなければなりません。ビジネスは顧客があってこそ成り立つものだからです。
商売では、利益を生み出すことが重要です。しかし、顧客のことを考えずに自社の利益だけを追い求めていては、事業はいつか衰退します。
なお顧客第一の考え方は企業や人によって異なります。
- できるだけ安い価格で提供する
- 高い技術力で喜びを届ける
- スピード感を重視する
などさまざまです。どうすれば顧客の満足度が高まるのか考えてみるといいでしょう。
商売の原理原則を徹底する3つのメリット
商売の原理原則について理解しても、メリットがわからないと実践するのは難しいものです。そこでこちらでは、徹底することで受けられる恩恵を3つ紹介します。
- 時代の変化に対応できる
- お客様が途切れない
- 新たな商品開発のヒントになる
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1.時代の変化に対応できる
商売の原理原則を徹底していると、どのビジネスでも時代の変化に対応できます。
時代に合った価値と価値の等価交換をすることで、着実に利益を積み重ねていけます。その結果、事業が傾くことはありません。
人々の生活様式は時代によって移り変わり、需要も変化します。たとえば、スマホが普及する以前と現在では、わたしたちの暮らしぶりは異なりますよね。
その時々で顧客がなにを求めているのかを把握し、商品やサービスを考えていくことで、どの時代でもお金を稼ぐことが可能です。
2.お客様が途切れない
商売の原理原則で大事なのは、いかにお客様目線で考えられるかです。徹底的にお客様について勉強すれば、売り方に頼らなくても商品を購入してもらえます。
顧客の立場で物事を考えるというのは、当たり前に感じるかもしれません。しかし、その当たり前を実践できるかがビジネス成功の鍵です。
パナソニックの創業者である松下幸之助の言葉に「雨が降れば傘をさす」というのがあります。商売では奇策に走るよりも、まずは当然すべきことをせよというメッセージです。
本当に顧客を大事にしたビジネスをすれば、お客様が途切れることはありません。
3.新たな商品開発のヒントになる
新たな商品開発のヒントになるのも、商売の原理原則を徹底する利点です。どうすれば顧客の満足度が高まるのかを考えることで、新たなアイデアが生まれます。
たとえば、世界的大企業のGoogleやAppleがいい例です。
顧客の満足度を高める方法を突き詰めた結果、これまでにない画期的なサービスや商品が誕生しました。投資した資金もしっかりと回収し、莫大な利益を得ています。
事業規模に関わらず、原理原則は新たな商品開発のヒントになってくれます。
商売を成功させる方法7選
せっかく商売を始めるなら、ビジネスを上手く軌道に乗せたいですよね。そこでこちらでは、商売を成功させる方法を紹介します。
主に以下7点です。
- 小さくビジネスを始める
- 収入源を確保する
- 固定費をできるだけ抑える
- 他社との差別化を意識する
- トライアンドエラーの精神で取り組む
- 信頼できる相談相手を見つける
- 成功者からノウハウを学ぶ
順番に解説していきます。
1.小さくビジネスを始める
商売を成功させるためには、小さくビジネスを始めましょう。リスクをできるだけ抑えるためです。
商売によっては、大きな初期投資が必要なものがありますが、失敗したときの危険性が高め。例えば、1,000万円の資金に充てた事業が悪化すると、大きな損失を受けます。
小さくビジネスを始めて、リスクを最小限に抑えましょう。損失があったとしても、生活に支障のない範囲でスタートするのが大切です。
スモールビジネスのアイデアについては、関連記事「【2024年】スモールビジネスのアイデア10選!実業家が失敗しない始め方を詳しく紹介」にて詳しく解説しています。ぜひ、参考にしてみてください。
【2024年】スモールビジネスのアイデア10選!実業家が失敗しない始め方を詳しく紹介
2.収入源を確保する
商売のリスク回避をするなら、収入源を確保しておくと安心です。そのため、きちんと稼ぎが見込めるビジネスをおこなうようにしましょう。
また安定的な収入が見込める事業を確立し、別の商売にチャレンジしてみるのもおすすめです。もし新たにスタートしたビジネスがこけても、収入源があるだけでリスクを避けられます。
このように収入源を確保することで、ビジネスの幅を広げられます。
3.固定費をできるだけ抑える
固定費を抑えるのも商売を成功させる秘訣です。固定費を抑えることで、利益が大きくなります。
例えば、家賃やテナント料などが5万円必要としましょう。収入が大きくても少なくても、毎月5万円の支出が発生します。つまり、固定費が大きくなれば、それだけ利益が少なくなるということです。
商売を成功させるには、収入が支出を上回り黒字の状態にしなければなりません。固定費を抑えるには、自宅でビジネスを始めるといった方法があります。
その他に、バーチャルオフィスの利用も効果的です。オフィスを開設する費用を大幅にカットしつつ、事業用の住所や電話番号を用意できます。
バーチャルオフィスについて詳しく知りたい方は、関連記事「【まるわかり】バーチャルオフィスとは!メリット・デメリットや借りる前の5つのポイントを解説」をご確認ください。
【まるわかり】バーチャルオフィスとは!メリット・デメリットや借りる前の5つのポイントを解説
4.他社との差別化を意識する
他社との差別化も商売成功のポイントです。顧客はいくつかの商品やサービスのなかから、自分にあったものや魅力を感じたものを選びます。
例えば、格安スマホで考えてみましょう。会社によって毎月の価格で勝負したり、使用できるデータ容量で勝負したりと強みは異なります。このように他社と違う特徴を押し出すことで、消費者に選んでもらいやすくなります。
ビジネスをおこなううえで、同業他社の存在は無視できません。自社ならではの強みを作り、アピールすることが大切です。
5.トライアンドエラーの精神で取り組む
商売を成功させるためには、トライアンドエラーの精神が大切です。
新しい問題に当面した場合、思いつく方法を次々に試みることが重要です。失敗を重ねていくうちに成功に結び付きます。
ケンタッキーフライドチキンの生みの親であるカーネルサンダースは、カフェやモーテルを経営し失敗しています。
その後ケンタッキーフライドチキンを誕生させ、世界規模で有名なファストフード店となりました。
商売をするうえで失敗はつきものです。多少上手くいかないことがあっても、めげずにビジネスに向き合っていきましょう。
6.信頼できる相談相手を見つける
信頼できる相談相手を見つけるのも、商売で成功する秘訣です。自分に足りない部分や気づかなかったところを指摘してもらえたり、貴重なアドバイスをもらえたりするからです。
ビジネスをしていると、わからないことが必ず出てくるものです。しかし、疑問点をすぐに解消できる環境を用意しておけば、余計な時間をかけずに問題を解決できます。
また、相談相手の存在は精神的な支えにもなります。商売をひとりで行うのは根気がいるもので、挫折してしまう可能性も高いです。しかし、不安や悩みを打ち明けられる相手がいれば、気持ちは軽くなります。
ただし、相談相手は誰でもいいわけではないので要注意です。商売の経験がない人ではなく、確かな成果を出している人を選んでください。
7.成功者からノウハウを学ぶ
商売を成功させるには、ノウハウを学ぶことが大切です。自分1人の力では、どうしても限界があります。
実際にビジネスで成功している実業家は、読書をして新しい知識をインプットしています。
UNIQLOやGUで有名な株式会社ファーストリテイリングの代表取締役兼社長である柳井正氏は「本を読まずに経営するなんて信じられない」と発言しているほどです。
最近では、YouTubeやメルマガといった書籍以外からもビジネスのノウハウを学べます。成功者のマインドを取り入れ、商売に取り組んでいきましょう。
これからビジネスで稼いでいきたい!と考えている方は、別記事の「真面目」でも「頭がいい人」でもお金持ちになれないたった1つの理由」をぜひご確認ください。年商10億円を達成した経営者のマインドについて知ることができます。
【要注意】商売で失敗する人の特徴5つ
商売を始めて失敗する人には、いくつか特徴があります。主に以下5点です。
- 責任を負う覚悟がない
- 商売を甘く考えている
- 明確な億票がない
- 計画性がない
- 地道な努力を嫌う
ビジネスを成功させたいと思う方は必見です。ぜひ参考にしてみてください。
1.責任を負う覚悟がない
ビジネスを失敗する人の特徴は、責任を負う覚悟がないことです。
このような人は「労働環境のせい」「取引先のせい」など、原因を自分以外になすりつける傾向があります。
会社員の場合は、経営といった大きな責任を負うことは少ないです。しかし、商売をおこなう経営者は違います。労働環境を整えなかったのも、取引先を見極められなかったのも全部自分のせいです。
商売で成功するためには、責任を負う覚悟を持つことが重要です。
2.商売を甘く考えている
商売を失敗する人は、経営を甘く見ているケースがほとんどです。
ビジネスを始めるだけであれば、大きなお金は必要ありません。資金が0円の状態からでも始められます。
そのため「商売をやってみようかな」と軽い気持ちで事業をスタートする人も少なくありません。
ビジネスは苦労をせずに稼げるほど甘いものではありません。失敗を繰り返したり、経営のノウハウを学んだりして、やっと成果がでるものです。
ビジネスにおいて、楽をしてお金稼ぎはできないと覚えておきましょう。
3.明確な目標がない
明確な目標がない人は商売で失敗しやすいものです。ビジネスをする目標を決めないと、途中で挫折する場合があります。
なんとなく商売を始めた人は、上手くいかないことがあれば「自分には向いていない」と考え事業を辞めてしまいます。一方で、明確な目標があればゴールへの通過点だと感じ、失敗も乗り越えられるでしょう。
商売はいつでも上手くいくわけではないので、気持ちがブレないよう目標を立てることが重要です。
4.計画性がない
計画性がないのも、商売で失敗する人に共通する特徴です。
ビジネスには「とりあえずやってみる」くらいの行動力は必要ですが、計画性の欠如は失敗に直結します。行き当たりばったりな経営になってしまい、事業は長続きしません。
たとえば、計画性のない商売では資金繰りに苦労します。きちんとした事業計画を提示できないので、金融機関からの融資を受けるのが困難だからです。
成功するためには、いつまでに何をやって、どのように売り上げを増やしていくかという行動指針が欠かせません。
しっかりと計画を立てて、一歩ずつ地道に進んでいけないタイプの人は、商売で失敗する危険性が高いと言えます。
5.地道な努力を嫌う
ビジネスで失敗する人は、地道に努力する行動を嫌います。
人間は本来、繰り返しが苦手という特性があります。そのため、はじめはやる気があっても、同じことをするのは苦痛に感じます。しかし、こつこつと小さな成果を積み重ねられなければ、商売の成功はありえません。
テレビに出演しているような成功者たちは派手に見えるかもしれませんが、必ず裏では地道な努力をしています。
商売ではテクニックや戦略ばかりに目がいきがちです。ところが実際は、地道な努力を続けられるかが成否をわけます。
成功者からノウハウを学ぶ!有名実業家5選
商売で成功した実業家を5人紹介します。
- スティーブ・ジョブズ
- 前澤 友作
- 三木谷 浩史
- ウォルト・ディズニー
- 柳井 正
なぜ彼らの事業が上手くいったのか、理由もあわせて見ていきましょう。
1.スティーブ・ジョブズ
スティーブ・ジョブズ氏は、Appleの創業者です。MacやiPhoneなど、画期的な製品を生み出しました。
スティーブ・ジョブズ氏が成功したのは、無駄なものを徹底的に削除するという考え方があったためです。
それを表している商品がiPhoneです。キーボードが付いていた従来の携帯電話とは異なり、ディスプレイと1つのホームボタンだけというシンプルで使いやすい形を採用しました。結果としてiPhoneは普及し、日本国内でのシェアは7割を超えるほど圧倒的な成果を出しています。
スティーブ・ジョブズ氏の「無駄なものを徹底的に削除する」という考えは、画期的な商品を生み出し、多くの人から支持を集めることとなりました。
2.前澤 友作
前澤 友作氏は、株式会社スタートトゥデイの代表取締役社長です。
2019年に株式会社ZOZOを辞任していますが、インターネット上のセレクトショップを集積した「ZOZOTOWN」の創業者として高い認知度があります。
彼が実業家として成功した秘訣は、圧倒的な集中力です。これにより、ビジネスにとことん打ち込めきました。また集中力を継続させるために、昼食をカットしていた話も有名です。
圧倒的な集中力でビジネスに取り組んだことで、前澤氏は実業家として成功しました。
3.三木谷 浩史
三木谷 浩史氏は、楽天株式会社の創業者です。31歳で起業し、わずか3年後に株式上場をはたしました。
三木谷氏は、仕事を人生最大の遊びと捉えていました。これは「人間は遊んでいるとき、楽しいときが最も想像力を発揮できる」という考えに基づいたものです。
ビジネス=楽しいものだととらえることで、上手く行かない場面でも真摯に向き合えます。
彼の考え方は、これから商売を始める人に勇気を与えるものでしょう。
4.ウォルト・ディズニー
ウォルト・ディズニー氏は、世界中で愛されるディズニーランドの創業者です。ミッキー・マウスの生みの親でもあります。
彼のモットーは「人々にこれまでになかった楽しみをもたらす」こと。この考えをベースとして、ディズニーランドは誕生しました。
従来の遊園地では、アトラクションとフードコートのみのスタイルが一般的です。しかし、ディズニーランドは映画の世界観を取り入れ、ストーリーを楽しめるスタイルを採用しています。
結果としてディズニーランドは多くの人に愛されるテーマパークとなりました。
5.柳井 正
柳井 正氏は、UNIQLOやGUを展開する株式会社ファーストリテイリングの代表取締役兼社長です。2021年の日本長者番付では、第2位となっています。
彼が成功を収めた秘訣は「誰もやらないことをあえておこなう」という考え方です。UNIQLOの知名度を上げるために、朝6時半に開店する行動にうつりました。その結果、開店すると同時にたくさんの人が来店することになったのです。
商売を成させるために、ときには斬新なアイデアも必要ということがわかります。