クラウドサーバーを始めとする、クラウドサービスのニーズはかなり高まってきています。AWSはシェアトップのサービスであることもあり、勉強すれば年収が上がるのか正直気になりますよね。
せっかく勉強するのなら、「稼げるスキルを身につけたい」というのが本音ではないでしょうか?そもそもエンジニア自体が需要が高いので、進む方向性は吟味して決めるべきです。
そこでこの記事では、AWSを学ぶオンライン講座AWS Hacksの講師であり、エンジニアスクールの運営もしているエナミさんに取材!
- AWSエンジニアの年収事情
- AWSで稼ぐために必要なスキル
- クラウドサービスの中でもAWSを学ぶメリット・デメリット
と、お金に関する本当のところを中心に聞いてきました!
本音ベースで語っていただいたので、役立つ情報間違いなし!ぜひご覧下さい。
※なお、そもそもAWSとはなにか、AWSエンジニアは何をするのかという情報は「【プロ直伝】AWSエンジニアを目指すロードマップ!最初に学ぶべきサービスも徹底解説」の取材で語っていただいています!こちらは初心者向けにゼロからわかり易く解説いただいたので、合わせてご覧ください。
エナミコウジ
AWS Hacks講師。
14歳からIT業界に参入し、現在はオンラインエンジニアスクールも運営。年間500名以上の受講生の育成にも携わる。
Twitter:https://twitter.com/koujienami
AWSエンジニアの年収は高いの?
ただ、ぶっちゃけ年収は高いんですか?
ちあき
エナミさん
逆に最初の頃は、そこまでほかのエンジニアと違いはありません。
ちあき
エナミさん
言われた設計に合わせたコードを書くところから、関わるレベルが変わるからです。
ただ、AWSのクラウドエンジニアの場合、システムの環境を作るのが特徴です。環境全体の設定や構築は一番最初に考えるべきところ。プロジェクトのなかでも、より上流に噛んだり、業務改善のアイデアを出したりする機会が多いんですよね。
こういう場が多く、活躍の幅を広げやすいので、最終的な年収は上げやすいかもしれません。
ちあき
エナミさん
そして、上流に関わるようになれば、現在はクラウドは切っても切れません。結局AWSを学ぶことになるので、最終的に持っているスキルセットは同じになりますね。
クラウドが使えないとなると、そこまで年収は上がらなくなってしまいます。
ちあき
AWSエンジニアとして稼ぐのに必須のスキル
ちあき
エナミさん
- プログラミング
- インフラ
- クラウド
が揃えば、ひとつ上のフィールドに行きやすくなります。全般的な設計スキルがあると、提案力も高まります。
そのなかで得意分野があるといいですね。例えばプログラミングはバリバリできるうえで、インフラとクラウドがちょっとできるとか。
逆にAWSが好きでかなり詳しくて、ほかはそこそこというのでも大丈夫です。
入り口が違っても最終的なスキルセットは同じ。そのなかで得意分野がそれぞれあるというイメージを持っていただけるといいと思います。
ちあき
エナミさん
また、上流工程に行くとどうしても全体の管理が必要になってくるので、マネジメントスキルも必要になってきます。
ちなみに、クラウドインフラのスキルは特別ではなく、「ないと生き残れないもの」です。
最近、インターネット上などでもクラウドが必須と言われるようになってきたんですが、現場からするとずっと前から必須だったんですよね。現場と未経験者との意識にはかなり乖離があると思います。
AWSはできて当たり前の最低限、と思われているので、さらにプラスαのスキルが必要です。AWSは従量課金制なので、低コストで触り始められますし、操作自体も簡単。
さらに資格もあり、今なら転職もしやすいので早く始めることをおすすめします。
クラウドサービスのなかでAWSを学ぶメリット
クラウドサービスはいくつかあると思いますが、そのなかでもAWSを学ぶメリットはありますか?
ちあき
エナミさん
- 需要が多い
- 情報量が多い
- クラウドサービスの基礎になっている
というところが具体的なメリットになります。
ちあき
エナミさん
なので、まずそういう求人に刺さりやすいのはメリットです。
ちあき
エナミさん
仕事をするときも、8割位は情報を調べながら作業を進めていきます。そんなときに情報量が多いと、必要な内容にリーチしやすいですよね。
ほかのクラウドサービスだと情報がないのに、AWSに関する情報が揃っているということはよくあるので、仕事が進めやすいと思います。
ちあき
エナミさん
AWSが使えれば応用が効いて、ほかのサービスを勉強しやすいですね。
もちろんほかのサービスにしかないものもたくさんありますが、クラウドサービスを組み合わせるときもAWSを記述することが多いです。なので、AWSを学んでおけばまず問題はありません!
ちあき
AWSに目立ったデメリットはない
ちあき
エナミさん
ただ、強いて言うならば、Googleやマイクロソフトの場合、サービスを全部完結できるんですよね。Googleを例にあげれば、
- Gmail
- Googleスプレッドシート
など、一つのアカウントですべて完結できます。AWSにないサービスはもちろんGoogleやマイクロソフトを使わなければいけないので、そこは理解しないといけないですよね。
ただ、インフラを扱うことに限って言えば、デメリットは正直ほぼありません。
ちあき
AWS HacksならAWSの理解を深められる
ちあき
エナミさん
エンジニアとして活躍しようと思うと、どうしてもプログラミングなどの知識も必要になります。ただ、今回はAWSに特化した教材を作ったので、それ以外の部分の補完が必要です。
ちあき
エナミさん
AWSの知識に関しては現場で使える内容を意識しているので、すでにエンジニアとして活動している人がブースターとして追加スキルを得るのにぴったりです!
クラウドサービスのスキルは現場ではマストになっているので、押さえておいて損はありません。
逆に、まったくの初心者がいきなりAWS Hacksを学ぶのはおすすめしませんか?
ちあき
エナミさん
ただ、やっぱり補助輪的に使っていただくほうが効果的かとは思います。
特に、プログラミングを学んでみたけどうまく転職先が決まらない方ならば、AWSを学ぶと有利になります。また、プログラミングを学んでみたけど、ちょっと苦手な方は、インフラを学ぶことで、相乗効果的にやっていることを理解できることも。
なので、プログラミングで困っている方に活用いただけるとうれしいです!