「アプリケーションエンジニアになるにはどんなスキルが必要?」
「どんな言語を勉強するべき?」
「効率的にスキルを身につける方法を知りたい」
アプリケーションエンジニアは、Webやスマホ、業務の効率的にするシステムなど、様々な分野のアプリを開発する仕事です。
仕事内容も幅広く、どんな言語が必要かわかりにくいですよね。また、言語を以外に求められるスキルがあるのか、気になる方も多いでしょう。
アプリケーションエンジニアの場合は、プログラミングスキルはもちろん、フレームワークに関する知識やネットワークなどのITスキルも必要です。
この記事では、
- 必要なスキル
- 役立つ資格
- 仕事の流れ
- スキルの身につけ方
をご紹介しますので、ぜひ参考にしてください!
監修者:平井 隆嗣
システム開発に加えてマーケティングまで対応し、集客や売上に貢献するエンジニア。
開発会社にて4年間の勤務をし、リーダーとして活躍したあとフリーランスとして独立。WordPress導入、デザイン、開発、アプリケーション開発などを幅広く手掛ける。
監修者:迫 佑樹
株式会社SkillHacks代表取締役。大学在学中からプログラミングスキルを身につけ、フリーランスエンジニアとして独立。
自身の経験を活かしプログラミングを教え、その知見からオンラインスクール事業Skill Hacksを運営。そのほか、実店舗ビジネスや知識プラットフォームBrainなどさまざまなビジネス経営中。
アプリケーションエンジニアに必要な7つのスキル
まず初めに、アプリケーションエンジニアに必要なスキルを7個ご紹介します。
- プログラミングスキル
- システム開発に関する技術
- コミュニケーションスキル
- ITスキル
- マネジメントスキル
- 課題解決スキル
- フレームワークに関するスキル
1. プログラミングスキル
アプリを作るためには、プログラミングスキルが必要です。プログラミング言語は、作成するアプリによって異なります。
主に、アプリケーションエンジニアが開発するアプリは、以下の3つです。
- Webアプリ
- スマートフォンアプリ
- 業務系アプリ
それぞれのアプリの特徴と必要な言語は以下となります。
Webアプリを作るのに必要な言語
Webアプリとはブラウザ上で使えるアプリで、スマホやパソコンにインストールしなくても使えることが特徴です。
TwitterやGmailのブラウザ版をイメージすれば良いでしょう。
<Webアプリの開発に主に使われる言語>
- HTML
- CSS
- JavaScript
- Ruby
- PHP
- Python
スマートフォンアプリを作るのに必要な言語
スマートフォンアプリは、スマホで使えるアプリのこと。ダウンロードして使うもので、多くの人に馴染みがあるでしょう。スマホの普及により需要が高まっています。
<スマートフォンアプリの開発に主に使われる言語>
IOSアプリ
- Swift
- Objective-C
Android用アプリ
- Java
- Kotlin
業務系アプリを作るのに必要な言語
業務系アプリは、企業が抱えている課題を解決するアプリです。企業が欲しい機能やシステムを作るのが特徴。
状況に応じて、Webアプリ、スマホアプリをつくり分けます。要件に合わせて両方作成することもありえます。そのため、それぞれを作れる言語の習得が必要です。
さらに加えて、下記の言語が求められることもあります。
<業務系アプリの開発に主に使われる言語>
- Java
- C
- C++
- C#
- COBOL
未経験の場合なら、自分が作りたいアプリケーションに必要なプログラミング言語から学んでいきましょう。
なお、プログラミングスキルを基礎から学ぶなら当メディアが運営するスキルハックスがおすすめ。
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▼アプリ開発に必要な言語をまとめて解説▼
【保存版】アプリ開発に必要な言語12選!身に付けておきたい3つのスキルも紹介
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2. システム開発に関する技術
アプリケーションエンジニアは、要件定義から保守まで幅広い工程に関わるのでシステム開発全体の流れを理解することが大切です。
また、チームで1つのアプリを開発することも多いので、キャリアアップするには作業を的確に切り分ける能力も求められるでしょう。
システム開発の仕事を何回か経験し、全体像を把握することが重要です。
▼アプリ開発に必要な言語をまとめて解説▼
アプリケーションエンジニアのキャリアパス3選!選択肢を広げるために必要なスキルも紹介
>>アプリケーションエンジニアのキャリアパス3選!選択肢を広げるために必要なスキルも紹介
3. コミュニケーションスキル
アプリケーションエンジニアには、コミュニケーションスキルが必要です。
特に、アプリを作る場合、クライアントからどのような機能が欲しいのか細部まで聞き出す能力が求められます。アプリケーションエンジニアはシステム設計や要件定義から対応するためです。
アプリの開発で重要なのは設計。あらかじめクライアントが求めるものを設計書に組み込まなければ、どんなに大規模なシステムを作っても満足してもらうことができません。
また、アプリの開発は複数人で行うことも多く、他の方と連携をとって作業することも大切です。
実際に、企業のエンジニアの採用条件としてコミュニケーション能力が高い人が挙げられることも。プログラミングスキルを勉強しながら、最低限のコミュニケーション能力もつけましょう。
4. ITスキル
アプリケーションエンジニアになるには、プログラミングスキルはもちろんのこと、最低限のITスキルもないといけません。
ITスキルというのは、直訳すると情報技術の能力です。パソコンの操作や効率的な作業などもIT技術に含まれます。
アプリケーションエンジニアとして、抑えておきたいのは以下の通り。
- ソフトウェア:OS、ミドルウェア、ファイルシステム、開発ツールなどの知識
- ハードウェア:メモリ、プロセッサ、バス、入出力デバイスなどの知識
- データベース:データベース方式、設計手法、データ操作などの知識
- ネットワーク:ネットワーク方式、通信プロトコル、データ通信と制御、ネットワーク管理などの知識
上記のスキルがないと、コードを書く前につまづいてしまいます。
プログラミングスキルと同時かその前に、最低限のITスキルを身につけましょう。
5. マネジメントスキル
アプリケーションエンジニアは複数の作業を同時に進めていく必要があるので、将来的にマネジメントスキルが必要です。
エンジニアは、1人で黙々とコードを打ち込んでいるイメージを持つ方もいると思いますが、実際は全体の流れを把握して幾つかの作業を同時に行なっていきます。
様々な工程もあるので、全体を管理する必要があるのです。
特に、複数人で仕事をする場合には仕事の割り振りやスクジュールがマネジメントできていないと、納期に間に合いません。
プログラミングスキルと同様に必要なスキルです。
6. 課題解決スキル
課題を論理的に解決できるスキルも、アプリケーションエンジニアには必須の能力です。
システム開発をする際は、現状クライアントにはどんな課題があるのかを把握し、確実に問題を解決できる力が必須となります。
そもそも、アプリは課題や問題を解決するために作られることが多いです。クライアントの課題解決する手段を提案するスキルがなければ開発はできません。
また、開発中や運用してからは予期せぬ不具合が起こることもあり、問題を論理的に解決する力が重要です。
7. フレームワークに関する知識
最後に必要なスキルはフレームワークに関する知識です。フレームワークというのは、汎用的な機能が用意された骨組みのこと。
アプリケーションエンジニアがシステム開発をするときに、作業を効率化させるツールです。これがないと、1からコードを書かないといけないので、時間と労力がかかり非常に効率が悪くなります。
フレームワークはあらかじめルール化されているので、作業量を格段に減らせて便利なツールです。
アプリケーションエンジニアに役立つ4つの資格
アプリケーションエンジニアになるには資格は必要ありません。しかし、技術や知識の証明ができることで、あると役に立つ資格も存在します。
ここでは、4つの資格をご紹介するので参考にしてみてください。
- アプリケーション技術者認定試験
- 基本情報技術者資格
- C言語プログラミング能力検定試験
- システムアーキテクト試験
1. アプリケーション技術者認定試験
アプリケーション技術者認定試験は、Androidアプリを開発する技術の認定を目的とした試験です。
Androidアプリを開発するために必要なスキルを取得できる資格で、「ベーシック」と「プロフェッショナル」の2種類の試験があります。
「ベーシック」は、アプリ開発の基礎的な知識や技術をチェックできるので、これから目指す人におすすめです。
「プロフェッショナル」は、より高度な業務アプリケーションの開発に必要なスキルや知識を試せます。アプリケーションエンジニアとしてスキルアップしたい人におすすめです。
2. 基本情報技術者資格
基本情報技術者資格は、IT業界全般に役立つ技術や知識をつけれる国家資格です。基本的な知識や技術のみならず、マネジメントやシステム戦略などの能力も問われます。
合格率は平均2〜3割程度で、基本情報とはいえど簡単な試験ではありません。
アプリケーションエンジニアを目指す人におすすめの資格です。
3. C言語プログラミング能力検定試験
C言語プログラミング能力認定試験は、C言語の基本的なスキルから応用的な技術までチェックできる試験です。
アプリケーションエンジニアはC言語を使うことが多く、技術の証明にもなります。
試験は3級〜1級まであり、2・3級は知識や技術の問題を筆記試験で解きますが、1級からはコーディングも必要です。
1級まで合格すると、応用的なプログラムやOSについても理解していると言えるでしょう。
4. システムアーキテクト試験
システムアーキテクト試験は、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が実施する国家試験です。
システム開発やマネジメントの知識が問われる試験で、上級エンジニアを目指す人にとって人気が高い資格でもあります。
システムアーキテクト試験は、スキルアップやキャリアアップにつながる資格です。難易度は高いものの、合格すると企業からも評価されるので、価値を高めたい人はチャレンジしてみましょう。
アプリケーションエンジニアの仕事の役割・流れ
それでは、アプリケーションエンジニアに仕事の流れをご紹介します。
- 設計
- 開発
- テスト運用
- 運用
1. 設計
まず初めに、どんなアプリを作るのか、必要な言語やどのように作成していくのかなどを設計します。
アプリを開発するには、あらかじめ決められた設計書に沿って作業をするのが一般的です。
チームで開発する場合はもちろん、個人で全て行う場合にも、全体の流れを把握することで効率的に作業を進められます。
また、設計の段階でクライアントの希望する雰囲気や機能、システムなどを理解して、要望に応える設計書を作らないといけません。
アプリの開発において重要なフェーズでもあり、経験やコミュニケーションスキルなども求められます。
2. 開発
設計書が完成したら実際に開発に移っていきます。いわゆるプログラミングの作業。
アプリの規模によっては、何千行ものコードを打たないといけません。そのため、効率的に作業をこなすためにもフレームワークに関する知識が必要です。
複数人で開発を進める場合は、作業をうまく切り分けるスキルも求められます。
最低限のプログラミングスキルを身につけたら、実際に自分でアプリを開発してみておくと、イメージが湧きやすいかもしれません。
3. テスト運用
アプリを作成したら、きちんと動くのか不備がないのかをテストする工程です。
テスト運用では、細部に渡ってチェックします。
- 設計書通りに動いているのか
- 不具合が発生しないか
- クライアントの要望通りにできているか
など、確認項目はたくさん。
あらかじめ、クライアントの要望や求める機能などのチェックリストを作っておき、条件を満たしているか確認することが多いです。
動作に不備がある場合やクライアントの要件を満たせていない部分があるなど、何らかの不具合があればバグとして記録しておきます。
バグを見つけたら修正するために、もう一度設計や開発の工程に戻り、完成したら再度チェック。
これで問題なく作成できたら完成です。
4. 運用
テストをクリアしたら実際にアプリをリリースして運用していきます。しかし仕事はここで終わりではありません。
運用した後に、クライアントから追加や修正の要求がある場合も。実際にユーザーのフィードバックをもらい、使いやすいように改善を依頼されることがほとんどです。
また、思わぬ動作からバグが発生したりテスト段階ではわからなかった不具合が起きたりする可能性もあるでしょう。
リリース後の対応も、アプリケーションエンジニアの仕事の1つです。
お使いのスマホアプリからよくアップデートの通知がくるという方もいるでしょう。アップデートがあるということは、アプリケーションエンジニアが修正や機能の追加を行ったということです。
この工程を1人で行う方もいますが、初めのうちは自分ができそうな工程から行っていきましょう。
アプリケーションエンジニアに必要なスキルを身につける3つの方法
最後に、アプリケーションエンジニアに必要なスキルを身につける方法を3つご紹介します。
- 独学
- プログラミングスクールに通う
- オンライン講座を受ける
1. 独学
本や動画などを利用して、独学で勉強する方法です。現在はネットでも無料でプログラミングを勉強できるので、初めのうちは独学で始めるのも1つの手段でしょう。
しかし、アプリケーションエンジニアを未経験から目指すのであれば、独学はかなり難しいのも事実です。
時間がかかりますし独学でつまづいた場合、すぐに問題を解消できないのがデメリットでしょう。
プログラミングを始めた多くの人が挫折をするので、本気でアプリケーションエンジニアを目指すのであれば講座を受けたりスクールに通ったりすることをおすすめします。
とりあえず勉強してみたいという場合は、Progateやドットインストールなどで無料で勉強してみましょう。
2. プログラミングスクールに通う
1人では挫折しやすいプログラミング学習ですが、スクールに通うことできちんとスキルを身につけられる確率が上がります。
スクールでは順を追って必要な知識を教えてもらえますし、わからないことがあっても講師に聞けるというメリットもあるでしょう。学習のペースを掴めるのも大きな利点ですね。
しかし、スクールに通ったら必ずアプリケーションエンジニアになれるわけではなく、自分の手で勉強して実践しないとスキルを身につけられません。料金が高いのもデメリットの1つです。
プログラミングスクールに通う場合でも講師に任せきりにせず、自分で学習するという意志が必要です。
3. オンライン講座を受ける
最後の方法は、オンライン講座を受けること。オンライン講座はスクールと独学のいいところをとった勉強方法です。
スクール同様にクオリティーが高く、体系立てて学習できる動画で学べるのがメリット。時間ない人でも自分のペースで勉強できます。
一方で、学習のペースを自分でつかまないといけないのがデメリット。わからないところでつまずくと挫折しやすいので、教材選びが重要です。
オンライン講座を選ぶなら、当メディアが運営するSkill Hacksがおすすめです。3,000人以上にプログラミングを教えてきた講師から、プログラミングの基本から学べます。
また、
- LINE@で無制限に質問できる
- いつでもどこでも動画を見れる
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などのメリットもあり、挫折しにくい仕組みを整えています、これからプログラミングを勉強したい方は、ぜひ試してみてください。
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