「起業で失敗する理由はなんだろう?」
「起業に失敗する人の特徴が知りたい!」
「起業に失敗しないポイントがわかれば安心なのに」
などの悩みを抱えていませんか?
起業をすると収入アップの可能性や人間関係での悩みがなくなるなど、魅力が多いです。
ところが起業には難しいイメージがあるため、できるだけ失敗のリスクは避けたいですよね。
そこでこの記事では、起業での失敗例について解説します!
- 起業でよくある失敗例
- 起業で失敗する人の特徴
- 起業で失敗しないためのポイント
以上の内容で解説していくので、起業を検討している人は記事を参考にしてみてください。
起業でよくある失敗例9パターン
こちらでは、起業でよくある失敗例を以下の9つ紹介します。
- 初期費用・固定費をかけすぎる
- キャッシュフローを把握していない
- 補助金や助成金に頼りすぎる
- 融資を簡単に受けてしまう
- 見込み客を集客できない
- 「うまい話」に騙される
- 異業種にチャレンジする
- 人間関係のトラブル
- 法務や税務の知識不足
順番に見ていきましょう。
1.初期費用・固定費をかけすぎる
せっかくチャレンジするならと費用をかけすぎてしまい失敗するパターンです。
起業してしばらくは利益が出せない可能性があるので、初期費用や固定費はできるだけ抑えておく必要があります。
たとえば、
- 家賃の高いテナントを借りる
- 内装や設備にこだわりすぎる
- 必要以上に従業員を雇う
といった経営をしている場合、赤字が続いて廃業してしまう可能性が高まります。起業をする際は、予算に余裕を持っておくことが大切です。
2.キャッシュフローを把握していない
収支を管理し、キャッシュフローを把握していないと事業は成り立ちません。
起業でよくある失敗が「入ってきたお金はすべて自由に使える」と勘違いするパターンです。
資金をプライベートな用途に使い過ぎてしまい、経費や税金の支払いができなくなる人は少なくありません。
また、キャッシュフローを理解して手元に現金を持っていなければ「黒字倒産」をしてしまいます。
黒字倒産とは、帳簿上は利益が出ているのに資金が足りなくなることです。
起業で失敗しないために、キャッシュフローは正確に把握しましょう。
3.補助金や助成金に頼りすぎる
補助金や助成金には小規模事業者持続化補助金や創業支援事業者補助金など、さまざまな制度ががあります。
起業の資金調達に悩む人にとってありがたい、有効に活用したいシステムですよね。しかし補助金や助成金に頼りすぎる起業は、失敗の可能性が高まります。
補助金や助成金には条件があり、受給するまでに時間がかかるケースも多いです。事業計画を立てる際に補助金や助成金ありきで考えてしまうと、支援してもらえなかった場合に経営が立ち行かなくなります。
補助金や助成金はあくまでも資金の足りない分を補う制度だと理解し、頼りすぎないように心がけましょう。
4.融資を簡単に受けてしまう
融資を受けてしまうと、自分だけで経営の判断をするのが難しくなります。融資をしてくれた人から経営方針や事業計画に口を出される場合が多いためです。
起業をしようとすると、身近な人が資金を援助してくれたり、投資すると言ってくれる人も現れるでしょう。
もし法人として起業する場合、融資をしてくれる人は株主になるケースがほとんどです。経営において、株主の意見を無視するわけにはいきません。
融資の話をもらった際は簡単に受けず、慎重に検討することでリスク回避につながります。
5.見込み客を集客できない
見込み客を集客できない失敗は、会社から独立起業する人に多く見られます。
前職のつながりや人脈を期待して起業したものの、実際には集客できないパターンです。
独立前に取引先やお客さんから「独立したら連絡してね」と言われることは多いでしょう。
信頼関係が築けていればビジネスパートナーになることもありますが、期待しすぎるのは危険です。会社員として企業の実績や知名度もある状況と、独立開業したばかりの状況では同じような取引は難しいです。
起業には見込み客以外にも、さまざまな集客対策を考えておくことが必要だといえます。
6.「うまい話」に騙される
起業をすると、営業や交流会などで人との出会いが増えます。
残念ながら、なかには経験や知識の少ない起業家を狙った悪徳なビジネスで近づいてくる人もいるでしょう。
騙されて多額の費用を支払ったり、借金を背負ったりするケースは少なくありません。
たとえば「セミナーを開催しましょう」「ブランディングを任せてください」という理由で近づいてきます。
起業したばかりで事業がうまくいっていないと、不安により甘い言葉に騙されやすくなるものです。
「うまい話」を提案された際は慎重に検討し、第三者に相談するなど対策を心がけてください。
7.異業種にチャレンジする
子どもの頃に憧れていた職業や、好きなことで生きていきたいと考える人は珍しくありません。
しかしスキルやノウハウのない異業種にチャレンジすると、利益を出すまでに時間がかかるケースが多いです。
利益がないので結局はアルバイトに時間を費やしたり、メンタルが不調になることもあります。
起業する際は、今までの経験を活かせるビジネスを選ぶほうが失敗のリスクは少ないでしょう。
どうしても異業種にチャレンジしたい場合は、スキルを学ぶ環境を整えるなどの準備をしてからの起業がおすすめです。
8.人間関係のトラブル
起業して事業が順調に成長していても、人間関係のトラブルで失敗するパターンもあります。特に株式会社で起業する場合は注意が必要です。
株式会社の場合、社長である自分以外に株主がいます。
社長と株主に信頼関係があれば、なにも問題はありません。ただし会社運営において、一番の決定権を持つのは社長ではなく株主です。
もし人間関係のトラブルが原因で信頼関係が崩れてしまうと、社長を辞めなければならないケースもあります。
起業で失敗しないためには、トラブルのない良好な人間関係が重要です。
9.法務や税務の知識不足
法務や税務の知識が不足していると、気づかないうちに法律に抵触してしまう可能性があります。行政からの営業停止命令や、資産の差し押さえなどで事業がストップしてしまうかもしれません。
起業をすると、学ぶべき法律や税についての知識が膨大にあります。また、事業の業態や規模感、従業員の有無によっても必要な知識は変化します。
自分ひとりで法務や税務を網羅するのは難しいこともあるでしょう。税理士や司法書士など、専門家に任せて自分は経営に専念するのも方法のひとつです。
起業で失敗する人の特徴5選
こちらでは、起業で失敗する人の特徴を以下の5つに分けて解説します。
- 起業の目的がはっきりしていない
- 一発逆転を狙う
- 計画性がない
- お金にルーズ
- 友人と起業する
それぞれ確認してみましょう。
1.起業の目的がはっきりしていない
漠然とお金を稼ぎたい、会社員をやりたくないなど、起業の目的がはっきりしていない人は起業で失敗しやすいです。
目的がはっきりしていないと経営の軸がぶれてしまい、事業に一貫性がなくなります。また、明確な目的のない起業ではモチベーションも維持するのが難しいです。
モチベーションが低下すると仕事のクオリティも下がってしまい、悪循環になるでしょう。
目的がはっきりしない場合は、起業するタイミングを見直すことをおすすめします。
2.一発逆転を狙う
一発逆転を狙う人は、ギャンブル好きで無謀な投資をする人が多いです。派手に広告を打つ、店舗数を増やすなど、採算を度外視したお金の使い方をしてしまうことは珍しくありません。
一発逆転を狙って起業した人のなかには、読みが当たって大成功する人もいます。しかし大成功する人は一握りだけで、失敗するケースがほとんどです。
一発逆転を狙うよりも、地道な努力を継続できる人が起業では失敗しにくいでしょう。
3.計画性がない
起業で成功するためには、緻密な事業計画が欠かせません。起業前の準備段階から計画を立て、できるかぎり事業計画に沿って進めていくのが重要です。そのため、計画性がない人は起業で失敗する可能性が高くなります。
「計画を立てるのが苦手」「スケジュール通りに行動できない」という人は注意が必要です。
これから起業を考えている人は、しっかりと事業計画を立てることから始めましょう。
4.お金にルーズ
お金にルーズな人は、起業に向いていません。起業の成功には収支を正確に管理し、キャッシュフローを常に把握しておく必要があります。
「貯金をしたことがない」「簡単にお金を借りてしまう」という人は、起業を考え直したほうがいいでしょう。開業資金や運転資金が確保できず、多額の借金を背負う可能性が高いです。
もしお金にルーズな人が起業したい場合は、信頼できる人に財務を任せるのも方法のひとつですよ。
5.友人と起業する
友人が優秀なビジネスパートナーとは限らないので、仲がいいという理由で一緒に起業するのは危険です。
お互いによく知る相手とのほうが、ひとりで起業するよりも成功しやすいイメージがあるかもしれません。
しかし実際は、友人との起業はうまくいかないケースが多いです。親しい友人ゆえにルールや報酬について話し合っておらず、後々トラブルになることもあります。
友人と起業をしたい場合は、お互いに足りないスキルや知識を補い合える相手をパートナーに選びましょう。
起業で失敗しないためのポイント5つ
こちらでは、起業で失敗しないためのポイントを解説します。
内容は以下の5つです。
- 副業から始める
- 初期費用を抑える
- 在庫を抱えない
- 引き際を決めておく
- 相談相手を見つける
ひとつずつチェックしていきましょう。
1.副業から始める
副業から小さく始めると、起業で失敗する可能性は低くなります。本業での収入があるので、生活の心配をせずにチャレンジができます。
スキルアップや案件の獲得方法を学ぶなど、本格的な起業をする前の準備期間として活用しましょう。
まずはクラウドソーシングサイトに登録することから始めるのがおすすめです。自分の経験を活かせそうなものや趣味が役立つ案件が見つかるかもしれませんよ。
2.初期費用を抑える
初期費用をかけてしまうと回収までに時間がかかるだけでなく、資金ショートで借金を背負うかもしれません。
初期費用を抑え、できるだけコストをかけずに起業しましょう。
たとえば事務所を借りるのではなく自宅で始める、パソコンだけで完結するビジネスを選ぶなどです。
利益が出るようになってから、少しずつ設備投資をしていく方が失敗のリスクは低くなります。
3.在庫を抱えない
経営感覚が身についていない人だと、在庫を抱えるリスクのある起業は失敗しやすいです。
在庫を抱えると仕入れ値が赤字になるだけでなく、保管場所や商品のメンテナンスにも費用がかかります。
物販や転売で起業を考えている人は、在庫を抱えるビジネスモデルは避けましょう。
たとえばハンドメイド雑貨の販売をする場合、受注生産にすれば在庫を抱える心配はなくなります。
4.引き際を決めておく
起業する際には「絶対に成功させる」というマインドが重要です。しかし、うまくいかない事業を続けることで借金をしたり、時間を浪費したりする可能性もあります。そこで大切なのが、引き際を決めておくことです。
具体的には「貯金が底を着いたらやめる」「1年で年商が500万円にならなかったら再就職する」など明確にしておくといいでしょう。
引き際を決めておくことで大失敗を避けられ、次のチャレンジに目を向けられますよ。
5.相談相手を見つける
自分ひとりで事業をしていると、行き詰まることがあります。
アイデアが思いつかない、悩みが解消されず精神的に落ち込んでしまうことも多いでしょう。
そこで助けになるのが、相談相手の存在です。客観的なアドバイスが問題解決のヒントになることや、愚痴を聞いてもらうことでモチベーションが回復します。
大切なのは誰にでも相談するのではなく、本当に信頼できる人にだけ相談することです。