「そもそもCSSってなに?」
「なんでCSSが必要なの?」
「どうやって書くの?」
そんなお悩みにお答えしていきます。
HTMLとCSSは、Webに携わる人なら耳にしたことがる言葉です。
特に、ホームページ制作やプログラミングを学ぶ上で避けては通れないのがCSS。きっちり理解しておくことで、より高度なWeb制作が可能になります。
そこで、この記事では
- CSSってそもそも何?
- 使用するメリット
- CSSの基本的な書き方・書く場所
- おすすめの習得方法4選
と、CSSの基本について詳しく説明します。
全く予備知識のない方でも学べるよう、基本から丁寧に解説していきます。
ぜひこの記事を参考に、プログラミング学習を加速させてみてください!
監修者:平井 隆嗣
システム開発に加えてマーケティングまで対応し、集客や売上に貢献するエンジニア。
開発会社にて4年間の勤務をし、リーダーとして活躍したあとフリーランスとして独立。WordPress導入、デザイン、開発、アプリケーション開発などを幅広く手掛ける。
監修者:迫 佑樹
株式会社SkillHacks代表取締役。大学在学中からプログラミングスキルを身につけ、フリーランスエンジニアとして独立。
自身の経験を活かしプログラミングを教え、その知見からオンラインスクール事業Skill Hacksを運営。そのほか、実店舗ビジネスや知識プラットフォームBrainなどさまざまなビジネス経営中。
CSSってなに?30秒で基本を解説
CSS(カスケード・スタイル・シート)はHTMLのようなマークアップ言語や、RubyやPHPといったプログラミング言語とは微妙に異なる概念です。
スタイルシート言語と呼ばれ、HTMLの要素を装飾するために使用されます。
たとえば、特定の文字を赤色にしたり、任意のフォントに変更したりするのに使われます。
過去には、装飾の役割はHTMLが一括して担っていましたが、Webブラウザに実装されたここ10年くらいで急速に普及しました。
その大きな理由は見栄えと構造を分離しようという考え方の変化です。
実際に、2021年時点最新のHTML5では以下のような装飾が廃止されました。
- <center>タグ:文字の中央ぞろえを行う
- <font>タグ:フォントの種類・大きさ・色を指定する
- <u>タグ:テキストにアンダーラインを引く など
現在ではこのような装飾を行うとき、CSSが必須となっています。
CSSを使用するメリット
見やすいWebページを作る上で必ず使われるのがCSSです。実際にCSSを導入するとどんなメリットがあるのでしょうか。
こちらでは、CSSを使用するメリットを以下4つ紹介していきます。
- 文章構造が見やすくなる
- メンテナンスが簡単
- SEOに有利に働く
- レスポンシブデザインに対応
それぞれ詳しくみていきましょう。
1. 文章構造が見やすくなる
見栄えと構造を分けて記述することで、実際にプログラムするときにシンプルに書けるメリットがあります。
なぜなら、HTMLの装飾タグを毎回入れる必要がなくなるからです。これにより、別の人が見てもページの内容が理解しやすくなるでしょう。
2. メンテナンスが簡単
ブログやホームページなどを制作するとき、重要なのは見栄えの一貫性です。ある文書では重要なポイントが赤色で表現されていたのに、過去のページでは別の装飾がなされているとユーザーは混乱してしまいます。
そういった悩みを解決するのにもCSSは役立ちます。スタイルシートを設定することで、複数のページの装飾を一括して編集できるようになるからです。メンテナンスの手間が削減されるとともに、Webページのユーザビリティ向上にも一役買ってくれるでしょう。
3. SEOに有利に働く
WebページをGoogleなどの検索エンジンに最適化するという意味。特定のページを検索上位に表示するために必要な考え方。
CSSはSEOにも良い影響を及ぼします。なぜなら、Googleが推奨する「Webページを早く表示する」効果が見込めるからです。
HTMLですべての装飾を指定していると、ページの読み込みに時間がかかってしまいます。そこでCSSを導入することで、従来の記述よりも簡素化できるでしょう。
とはいえ、CSSの記述自体が複雑になってしまっては意味がありません。省略できるところを見極めて、なるべく記述量を抑えるように心がけましょう。
4. レスポンシブデザインに対応
現代においてはWebページの閲覧と一言でいっても、パソコン・スマートフォン・タブレット端末などさまざまな媒体が利用されます。そのため、それぞれのフォーマットに合わせて表示するにはWebページをレスポンシブデザイン対応にしておくことが求められます。
その点CSSは表示する端末に合わせて、スタイルを分けて適用できます。近年のWebページの傾向と相性が良い点も合わせて覚えておきましょう。
CSSの基本的な書き方
さまざまな端末を使い分ける現代人において欠かせない存在となっているCSSですが、どのように記述すれば良いのでしょうか。
こちらでは、CSSの基本的な書き方を以下5つ紹介していきます。
- 最も重要な3要素【セレクタ・プロパティ・値】
- 複数のスタイルを指定する
- コメントも書ける
- スタイルに影響しない3要素【改行・タブ・スペース】
- 小文字推奨
それぞれ詳しくみていきましょう。
1. 最も重要な3要素【セレクタ・プロパティ・値】
CSSの基本的な構文は以下のとおりです。
p {color:yellow;}
この例文は「HTMLで<p>(段落タグ)を指定したとき、色を黄色にする」を意味します。
特に、3つの要素「セレクタ{プロパティ:値;}」のいずれかを変化させることで多様な装飾が実現します。記述量が増えても基本的な形は変わらないので、必ず頭に入れておきましょう。
2. 複数のスタイルを指定する
CSSでは1つのセレクタに対して、2以上の装飾を施すことも簡単です。
たとえば「HTMLで<p>(段落タグ)を指定したとき、色を黄色・フォントを斜体にする」を実行したいとき、以下の記述となります。
p {color:yellow; font-style: italic;}
このように、記号「;(セミコロン)」で区切ることで、複数の装飾にも対応できるようになります。
3. コメントも書ける
複数のプログラマーで記述を分業したり、今後も長くWebページを公開していく予定があったりするときは、スタイルシートにコメントを残しておくと良いでしょう。
以下のように記述すると、Webページに反映されない文字を入力できます。
p {color:yellow; font-style: italic;}
/* HTMLでpタグを指定したとき、色を黄色・フォントを斜体にする */
こまめにコメントを残しておく癖を付けておくと、修正が発生したときにも役立ちますよ。
4. スタイルに影響しない3要素【改行・タブ・スペース】
CSSでは、以下の3点はプログラムの記述に影響を及ぼしません。
- 改行
- タブ
- スペース
そのため、複数のスタイルを記述するとき以下のように見やすく整形できます。
p {
color : yellow ;
font-style : italic ;
}
5. 小文字推奨
記述するCSSは、記事本文に採用されているマークアップ言語によって大文字・小文字が区別されるかどうか決まります。
たとえば、
- HTML:大文字と小文字を区別しない
- XHTML:小文字しか読み込まない
というような違いがあります。
現在はHTML文書だとしても、後にXHTMLに移行する可能性まで考慮すると、CSSは小文字で記述しておくほうが無難でしょう。
CSSを記述する場所
HTMLに明るい方なら、構文自体は比較的すぐに覚えられるでしょう。
それでは、実際に使用していくうえでCSSはどこに記述するのが基本なのでしょうか。
具体的には、以下の3パターンがあります。
- CSSファイルを作って読み込む:デザインの一貫性を保持しやすい。記事数がどんどん増えていくブログ形式のメディアに有効
- HTMLファイルに<style>タグを記述する:特定のページだけデザインを変えたいときに使用。パターン1と併用して使われることが多い
- HTMLタグの中に直接書き込む:特定のタグだけデザインを変えたいときに使用。メンテナンス性が低下&記述量が増えるので非推奨
基本的にはパターン1で運用し、必要に応じてパターン2を差し込んでいくようなイメージで良いでしょう。
CSSはHTMLタグに近いほうから読み込まれる性質があるので、二重でスタイルを指定したとしてもパターン3>2>1の優先順位で適用されます。あらかじめ頭に入れておきましょう。
CSSの勉強方法5選
CSSはWebページを作るうえで、欠かせない言語の1つです。それでは、CSSを身につけるにはどのようにすれば良いのでしょうか。
こちらでは、以下5つの方法を紹介します。
- フロントエンド言語のオンライン講座を受ける
- バックエンド言語のオンライン講座を受ける
- 書籍で学ぶ
- Webサービスで習得する
- メンターをつける
それぞれ詳しく確認していきます。
1. フロントエンド言語のオンライン講座を受ける
CSSほかWebサービスを構築する言語を習得するなら、オンライン講座で勉強するのがおすすめです。
理由は以下の3点です。
- 専門的なのでイチから独学すると挫折しやすい
- 都合の良い時間に好きな場所で勉強できる
- スクールに通うより費用を安く済ませられる
なかでも、弊社では未経験からフロントエンジニアになれるオンライン講座「Front Hacks」を運営しています。
HTML・CSSを学べるのはもちろん、JavaScript(フロントエンド・バックエンド)やフレームワークの使い方まで詳しく学べるので、市場価値の高いフロントエンドエンジニアを目指せるでしょう。
わかりやすい動画講義と無制限の質問サービスにより、挫折しにくい環境を整えています。
ぜひ、この機会に「Front Hacks」の受講を検討してみてはいかがでしょうか。
2. バックエンド言語のオンライン講座を受ける
実は初学者向けのバックエンド言語講座にも、HTML・CSSの講義が含まれることが多いです。なぜなら、フロントエンド言語は記述した結果がすぐに目に見えるので、プログラミング初学者に最適だからです。
たとえば、弊社が提供している「Skill Hacks」では、フロントエンド言語を足がかりに簡単なサイト作成やWebアプリ開発を習得できます。
将来的にプログラミング言語を学んで、Webサービス制作にも携わりたいなら「Skill Hacks」でCSSを学ぶと良いでしょう。
買い切り型で追加料金がかからないのも安心できるポイントの1つ。無制限質問サービスで挫折しにくい環境を整えているので、これからプログラミングを学びたい方はぜひ受講を検討してみてください!
3. 書籍で学ぶ
CSSを身につける方法として、独学の王道とも言える書籍を用いる方法があります。いきなりオンライン講座を受講するのはちょっとハードルが高い…という方は一冊入門書を購入して勉強してみるのもおすすめです。
ただし、挫折しやすい点には注意が必要です。専門性が高い分野なので、気軽に質問できる講師がいないと足踏みしまうことも多くあります。
場合によってはMENTAやストアカ のようなスキルシェアサービスを利用して、経験者とのコネクションを作ってみましょう。
4. Webサービスで習得する
無料のWebサービスでCSSを学べます。有名なのは以下の2つです。
特にProgateはスマホアプリにも対応しているので、移動時間やスキマ時間にも気軽に学習を進められるでしょう。iOS・Androidどちらでもインストールできます。
広告なしや動画を倍速で視聴したいときは月額課金をすることで、より快適に学習を進められますよ。
5. スクールに通う
プログラミングスクールに通ってCSSを学ぶ方法もあります。ただし、CSS自体はそこまで難易度が高い言語ではないので、それ単体を勉強しに行くというのは非効率でしょう。
というのも、スクールの受講料は他の勉強法と比べても高額だからです。通学 or 通信、マンツーマン or ライブ授業など学習形態により料金に差はありますが、基本的にまとまったお金が必要になることが多いです。
また、時間や場所を拘束されるので、学習の自由度が高くない点にも注意が必要です。会社を退職した後や大学生の長期休暇などを利用して受講を検討してみましょう。
ぜひ、この記事を参考にCSSの学習を進めてみてください!
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