「サーバーエンジニアの年収はどのくらい?」
「年収を上げる方法は?」
「どのようなスキルが必要?」
などと考えていませんか?
サーバーエンジニアを目指している方は、年収がどのくらいあるのか気になりますよね。就職するうえで収入面は譲れない条件という人も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、サーバーエンジニアの年収や収入をさらに上げる方法を解説します!
これから就職を検討している方は、ぜひ本コラムを参考にしてみてください。
サーバーエンジニアの年収は約465万円
サーバーエンジニアの平均年収は、約465万円(マイナビAGENT調べ)です。
年代別の年収を、全国の平均年収と比較した表が、以下のとおりです。
20代 | 30代 | |
サーバーエンジニアの平均年収(マイナビAGENT調べ) | 418万円 | 501万円 |
全体の平均年収(doda調べ) | 348万円 | 444万円 |
サーバーエンジニアのほうが、全国平均に比べて60~70万円ほど高年収であることがわかります。
スキルが必要な仕事ではありますが、20代から高年収を狙いたい方には、おすすめの職業です。
【4つにわけて解説】サーバーエンジニアの仕事内容は?
サーバーエンジニアを簡単に説明するとサーバーを扱う職業です。この章では、主な業務を紹介します。
主には以下4点に分けられます。
- 設計
- 構築
- 運用
- 保守
順番に解説します。サーバーエンジニアへの理解を深めるため、ぜひチェックしてみてくださいね。
1.設計
サーバー設計は、利用するユーザーの要望に沿ったものを構築するために重要な業務です。サーバーをただ単に構築しても、ニーズを満たせるものはできないためです。
設計業務では、主に下記ポイントを確認します。
- サーバーの設置台数
- ネットワーク回線の通信速度
- 利用電源の容量
- コストバランス
ときにはプログラマーと相談し、運用しやすいサーバー設計をおこないます。
2.構築
構築業務では設計業務で作成した設計図をもとに、サーバーを使える状態にします。
例えば以下のような作業を担当します。
- パソコン機器の設置
- OSやアプリのインストール
- ネットワーク回線
構築業務をおこなう際には、ユーザーの要望に沿ったものを作らなくてはなりません。そのため、設計図と実際の構築に差異がないよう注意します。もし異なる点があれば、後々トラブルに発展する可能性があるので注意が必要です。
3.運用
構築したサーバーの運用も、重要な業務です。サーバーが使えなくなっては、ユーザーの業務に支障をきたします。
そのためサーバーの稼働状況を常に監視しなければなりません。状態を監視して、トラブルがユーザーが快適に利用できるように運用を行います。
- OSやソフトウェアのバージョンアップ
- 不正アクセスの防止
などが、運用時に取り組む内容です。
なお監視業務はサーバーエンジニアではなく、専用のオペレーターがおこなうこともあります。
4.保守
日々の運用業務を行っていても、サーバーが障害を起こす場合があります。そのため、サーバーエンジニアはサーバーの保守をおこないます。具体的には、サーバーのトラブルを解明し、復旧させることです。
なおサーバーの障害は、ユーザーの業務に支障をきたします。そのため、いち早く復旧させなければなりません。
サーバーエンジニアの年収をあげるために身に付けたい3つのスキル
サーバーエンジニアとして年収を上げるためには、より専門的な知識の習得がカギとなります。担当できる案件が広がり、サーバーエンジニアの価値が高まるためです。
この章では身に付けておきたいスキルを紹介します。主には以下3点です。
- クラウドサービスの知識
- Infrastructure as Code
- コンテナオーケストレーション
サーバーエンジニアとしてさらに活躍したいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
1.クラウドサービスの知識
サーバーエンジニアとして年収を上げるには、クラウドサービスの知識が必要です。物理サーバーからクラウドサーバーへの移行している会社が増加しているため、対応できるエンジニアが求められています。
特に、AWS(Amazon Web Services)の知識があるエンジニアは、需要が高いです。AWSはAmazonが提供するクラウドサービスであり、国内でトップシェアを誇ります。
AWS以外にも有名なクラウドサービスがあります。具体的には以下の通りです。
- Microsoft Azure
- Google Cloud Platform
各サービスに特徴があります。そのため、ケースに応じてクラウドサービスを選定できる知識を身に付けると良いでしょう。
2.Infrastructure as Code
Infrastructure as Codeとは、プログラミングスキルのひとつです。サーバーの構築作業を自動的におこなえるため、業務の効率化が図れます。
例えば、サーバー数百台を手作業で構築するのは時間と手間がかかります。設定する際にミスなどで問題が起きる可能性もあるため、安全な方法とは言えません。
Infrastructure as Codeを習得すれば、手作業で行っていた部分を自動化できるため、サーバーの構築作業を正確に素早くできます。効率が良く、安定性の高い業務をおこなえば、サーバーエンジニアとしての価値が高まるでしょう。
3.コンテナオーケストレーション
コンテナオーケストレーションとは、複数あるコンテナをひとつにまとめる技術です。
コンテナとは、アプリやWebサイトの実行基盤を仮想化して、ひとまとめにすることです。サーバーの中身を整理することで、アプリやWebサイトの開発・管理を効率的に進められます。
しかし、コンテナが増えれば運用や管理への業務に負担がかかります。そこで必要となるのが、コンテナオーケストレーションのスキルです。複数のコンテナをまとめることで、運用・管理業務の負担が減ります。
サーバーエンジニアは、コンテナを用意するだけでなく効率よく運用や管理していくためのスキルが必要です。
サーバーエンジニアの年収を上げる3つのキャリアパス
サーバーエンジニアが年収を上げるためには、キャリアを積む方法もあります。この章では、代表的なキャリアパスを紹介します。
主に以下3点です。
- 上流へステップアップを目指す
- ITコンサルに転職する
- フリーランスとして独立する
各項目で業務内容がことなるため、詳しく解説します。
1.上流へのステップアップを目指す
社内で経験を積み、上流へステップアップするのは年収を上げる方法です。
例えば、プロジェクトリーダーやプロジェクトマネージャーや昇進することがあげられます。他のエンジニアをまとめたり、クライアントとのやりとりをしたりする役職です。サーバーエンジニアとしての技術はもちろんですが、コミュニケーション能力や幅広い知識なども求められます。
マネジメントスキルが求められる反面、年収が高くなりやすいのが魅力です。
2.ITコンサルに転職する
ITコンサルは、クライアントの課題を解決するために適切なシステムの提案や導入を行う仕事。平均年収は約584万円です(doda調べ)です。サーバーエンジニアの年収と比較すると、100万円以上差があります。
ITコンサルになるためには、豊富な知識が必要になります。またクライアントのニーズを引き出すヒアリング能力も重要です。
エンジニアとして実力が高まったなら、コンサル業にシフトすることもキャリアアップとしておすすめできます。
3.フリーランスとして独立する
フリーランスの特徴は、やったらやった分だけ収入を得られることです。そのため案件をこなすことで会社員よりも収入を得られます。
フリーランスサーバーエンジニアの平均単価は64万円です(レバテックフリーランス調べ)。平均単価から年収を計算すると約768万円となります。正社員のサーバーエンジニアの平均年収は約465万円なので、フリーランスのほうが高収入です。
しかし、フリーランスは実力主義です。確かなスキルがなければ成功は難しいでしょう。加えて、案件は自分で獲得しなければなりません。そのため営業力や提案スキルも試されます。
サーバーエンジニアとして独立を考えている方は「【現役エンジニア監修】サーバーエンジニアは独立可能!平均単価やロードマップを解説」をご覧ください!具体的なロードマップを解説しているため、フリーランスになるための道筋が明確になりますよ。
サーバーエンジニアに必要なスキルを身に付ける方法3選
サーバーエンジニアとして年収を上げたいなら、スキルの習得が必要不可欠です。こちらでは、具体的な学習方法を紹介します。
主に下記3点です。
- オンライン講座を受講する
- 専門スクールに通う
- 本や参考書を読む
それぞれの方法について、詳しく解説していきます。
1.オンライン講座を受講する
サーバーエンジニアのスキルを高めたいなら、オンライン講座がおすすめです。
最大のメリットは、場所や時間を選ばないこと。そのため、地方住まいや仕事・育児で忙しい方にも向いています。
オンライン講座によっては講師が質問を受け付けているものもあります。学習でつまずきそうなときも疑問点を解決できる環境があると安心です。オンライン講座では質問できる回数や期限が決まっているものがあるため、受講する前に確認しておくと良いでしょう。
サーバーエンジニアとしてスキルアップしたいなら、AWS Hacksがおすすめです。最大の特徴は、質問を回数や期間の制限なしで受け付けていること。現役エンジニアにLINEで質問できるので、不明点をすぐに解決できます。サーバーエンジニアとしての知識をスムーズに身につけたい方は、ぜひ利用してみてください。
2.専門スクールへ通う
サーバーエンジニアに必要な知識を習得するなら、専門スクールへ通うと良いでしょう。
最大のメリットは、疑問点を講師に質問できること。挫折せずに学習を進められます。カリキュラムが組まれているため、効率よく学習できることも利点ですね。
しかし、専門スクールは受講費用が高額です。相場は20〜40万円となっています。近くに教室がなければ、通学がネックになる場合もあるでしょう。
サーバーエンジニアの専門スクールは「【徹底解説】サーバーエンジニア養成スクール5選!選び方を7つの軸で詳しく紹介」にて詳しく解説しています!失敗しないために選び方を紹介しているので、ぜひチェックしてみてくださいね。
3.本や参考書を読む
サーバーエンジニアを目指すなら、本や参考書の活用もおすすめです。順序だてて知識を学習できるため、まったくの知識がない人にも勉強しやすくなっています。
サーバーエンジニアに向けの書籍は豊富なので、学習する内容をはっきりさせ、自分のレベルにあったものを選ぶことが重要です。
購入前には書店で試し読みしたり、レビューを確認したりすることをおすすめします。
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