「記事の構成作りが上手くいかない…」
「クライアントから構成が大きく修正されてしまう…」
「書いている途中で内容が変わってきてしまう」
こんな風に、構成に悩みを持つ初心者ライターもいるはずです。
基本的な文章が書けるようになったら次に気になり始めるのが、記事の構成。
構成を「ただの目次作りでしょ?」と軽く考えてはいけません。
構成を見直すだけで、読者からもGoogleからも支持される良質な記事に生まれ変わるからです。
そこで今回は検索結果で上位表示を目指すための構成作りについて解説します。
- 記事の構成の概要
- 具体的な作り方
- 構成作りのコツ
- 構成をさらにスキルアップする方法
Webライターだけでなくブロガーでも参考になる内容ばかりです。
記事の構成がバッチリ作れるようになれば、初心者ライターを抜け出せること間違いなし。
ぜひ構成作りの参考にしてくださいね。
記事の構成って?
構成を作る意味がイマイチ分からないまま、記事作りをしている方も多くいます。
しかしその状態で手探りで構成を作っても、よいものはつくれません。
そこで具体的な作り方の前に、構成を作る理由や重要性についておさらいしておきましょう。
構成=記事の設計図
構成をザックリ言い換えると、記事の設計図にあたります。
例えば家を建築する時に、設計図を確認しないまま適当に柱を立てることはまずないですよね。
設計図を無視して作っては、理想とは程遠い完成になってしまうからです。
これはWebライターでも同じこと。
構成という設計図を作ることなく記事を書き始めると、クライアントの求める記事は出来上がりません。
ライティング初心者は、いきなり本文に入って上手く記事が進まなくて立ち止まってしまうことが多くあります。
しかしベテランのWebライターのほとんどは、構成から作り込んだ上で記事を執筆しているのです。
構成の重要性
構成は設計図としての役割があると分かりました。
ではなぜ設計図作りをそこまでおすすめするのか、その重要性を説明します。
- 記事の全体像を知り、ゴールを明確にする
- 主張がブレないようにする
- 情報の過不足のない記事が作れるようになる
このように構成があると、一貫性があって読者に有益な記事を作れるようになります。
また構成を作っておけば本文の執筆がスムーズになったり、クライアントと方向性のすり合わせができたりします。
読者だけでなく、ライター自身にもクライアントにも恩恵があるのです。
記事の構成作りには時間をかけるべし
記事の構成作りには、時間をかけることが大切です。
繰り返しになりますが、記事の構成を作り込んでおくと執筆スピードは格段に上がります。
執筆中に悩んだり、何を書こうか迷ったりする時間がなくなるからです。
記事制作の8割は構成までで決まるとも言われているほど。
ベテランライターであるほど、しっかり時間をとって構成作りをしているのです。
記事構成を作る6ステップ
ここからは簡単な構成の作り方を解説します。
構成を作るためのステップは全部で6つ。
- キーワードを決める
- ペルソナを決める
- 競合の記事を分析する
- ユーザーの悩みを深堀りする
- 見出しを起こす
- 各見出しに書くべき内容を簡単にまとめておく
この順番に構成を組み立ていきましょう。
【構成の作り方1】キーワードを決める
まずはキーワード選定です。
キーワードがないことには、記事へのアクセス集めは始まりません。
例えば、この記事では「記事 構成」がキーワードです。
「記事 構成」と検索した時に上位表示されるのを目標に、流れを組み立てていきましょう。
とはいえ、Webライターの仕事の多くは、クライアントによってキーワードが指定されます。
自分で詳しくキーワード選定をする機会は少ないかもしれませんが、ブログの構成作りにもいかせるので頭の片隅に入れておいてくださいね。
【構成の作り方2】ペルソナを決める
対策すべきキーワードが明らかになったら、記事のペルソナを決めていきます。
記事の構成作りでのペルソナとは、設定したキーワードを検索しそうな人物像を具体的に設定すること。
例えば、次のような項目を考えておきましょう。
- 年齢
- 性別
- 職業
- 悩み
- 目標
ペルソナをしっかり作り込むことで方向性が明確になり、より読者に寄り添った記事を執筆できます。
ペルソナが決まったら、その一人に届けるための記事作りを意識して、構成をまとめていきましょう。
【構成の作り方3】競合の記事を分析する
ペルソナを決めたら競合記事の分析に入りましょう。
今回対策するキーワードで実際に検索をかけてみて、上位表示された記事に目を通していくのです。
その目的は、検索エンジンが評価している記事の傾向を知るためです。
上位表示されたサイトは、Googleから高評価を受けたということ。
Googleから評価されるためにはどのような記事を作れば良いのかを、競合の記事から分析して落とし込みましょう。
また、競合サイトがユーザーのどのような悩みを解決しているのか知り、構成の参考にすることもできますよ。
【構成の作り方4】ユーザーの悩みを深堀りする
続いて、ユーザーの悩みをさらに深掘りしていきましょう。
なぜならユーザーの悩みを解決することが、記事の目的でありGoogleから評価される記事にもなるからです。
- Yahoo!知恵袋
- Googleサジェスト
これらを活用して悩みを分析していきましょう。
Yahoo!知恵袋で対策キーワードを入力すると、ユーザーのリアルに知りたいことを洗い出せます。
そしてGoogleのサジェストとは、検索窓にキーワードを入れると表示される検索候補のことです。
例えば「記事 構成」と入力した場合、ユーザーは構成の作り方やコツについて一緒に知りたがっていると分かります。
このように深掘りしたユーザーの悩みを、なるべく網羅できるような構成を意識して作りましょう。
【構成の作り方5】見出しを起こす
構成で解決すべきユーザーの悩みまで浮き上がったら、いよいよ見出しを起こしましょう。
ここまでで分かったペルソナの悩みに対し、それらに答えられるような見出しを作るのです。
例えば「記事 構成」の場合は次のような見出しを含めることが理想です。
- 構成の作り方
- 構成を作るためのコツ
読者が理解しやすいような流れで見出しを並べていきましょう。
【構成の作り方6】各見出しに書くべき内容を簡単にまとめておく
見出しを決めて構成の大枠が出来上がったら、最後にそれぞれに書くべき内容を簡単にまとめておきましょう。
執筆する時に何を書いたら良いのか分かるよう、過剰書きでメモしておくためです。
例えば本文に盛り込みたい内容や補足情報を書いておくと便利ですよ。
ここまでできたら構成作りは完了です。
後は構成に沿って本文を仕上げましょう。
記事構成の作成例
紹介した6つのステップで完成した、この記事の実際の構成の一部がこちらです。
作り方やコツなど、構成を作りながら浮き彫りになったペルソナのニーズを網羅するような構成案ができました。
実際には見出しだけでなく本文に必要なメモも添えることで、執筆時にサクサク書き進められるような配慮もしています。
記事の構成を作る6つのコツ
記事の構成をもっと上手に作るために、6つのコツを紹介します。
- 検索上位記事を参考にする
- 自分の主張ばかりを詰め込むのはNG
- 一つの見出しで伝えることは一つ
- 見出しの順番を守る
- H1はタイトルしか使わない
- 検索ニーズ以外への回答は削る
【構成のコツ1】検索上位記事を参考にする
対策キーワードで検索して上位表示される記事は参考にしましょう。
上位に表示されたということは、読者のニーズに答えている記事だからです。
- 読者のどのような悩みに答えているのか
- 読者にとって不足している情報はないか
- タイトルは魅力的か
このような点に注目しながら上位記事を分析してみてくださいね。
真似するだけでなく、オリジナリティを出すように構成するのもポイントです。
上位記事の良いところは積極的に取り入れ、足りないところを自分の記事で補うようにしてさらに良い記事を目指しましょう。
【構成のコツ2】自分の主張ばかりを詰め込むのはNG
構成の中に自分の主張ばかりを詰め込むのはやめましょう。
読者やGoogleが求めているのはあなたの熱弁溢れる記事ではなく、的確な問題解決策だからです。
例えば個人の日記や感想文のような記事はWebライターには求められていません。
読者にとってどれだけ有益かを第一に考えて構成を作りましょう。
【構成のコツ3】一つの見出しで伝えることは一つ
一つの見出しで伝えることは一つだけに絞りましょう。
見出しの中に内容を詰め込みすぎると、読者が理解しづらい記事になってしまうからです。
もし伝えたいことがたくさんある場合は見出しを新しく作って分けることをおすすめします。
一つの内容で主張にブレのない、説得力のある見出しを作ってくださいね。
【構成のコツ4】見出しの順番を守る
見出しの順番は守りましょう。いきなりH3が始まるのはNGです。
見出しがグチャグチャだと読者に分かりにくいだけでなく、Googleからの評価も下がってしまうからです。
H2の中にH3、H3の中にH4と続くようにするのが見出しの正しい順番。
読者ファースト、Googleファーストな構成を意識しましょう。
▼見出しの作り方のルールまとめ▼
【必見】ブログの見出しの役割と作る上での7つのポイントを徹底解説
>>【必見】ブログの見出しの役割と作る上での7つのポイントを徹底解説
【構成のコツ5】H1はタイトルしか使わない
H1は基本的に記事のタイトルに使う見出しです。
WordPressで記事を納品する場合、自動的にタイトルにH1がつくことがほとんどです。
なので本文ではH1を使うことのないように注意しましょう。
【構成のコツ6】検索ニーズ以外への回答は削る
記事中で検索ニーズ以外のことに触れるのは減らしましょう。
どうしても必要な説明と検索ニーズへの回答以外は最小限に抑えることが理想です。
例えばこの記事の読者は、記事の構成の書き方を重点的に知りたいはずです。
それなのに、ブログの立ち上げ方やライティングの仕事のとり方が最初にダラダラ書かれていたら、嫌になってしまうからです。
読者がなるべく記事にとどまってくれるよう、必要な情報だけに絞って構成を作りましょう。
記事構成をスキルアップする方法4選
構成作りをさらに上達して、初心者からスキルアップするための方法を解説します。
- 参考書を読む
- 講座を活用する
- 上位記事の構成を分析する
- 数をこなす
【構成を学ぶ方法1】参考書を読む
記事の構成や最新のSEOについて書かれた参考書を読んでインプットしましょう。
そして勉強だけで終わらず、参考書で得た知識を実際にアウトプットしてみることをおすすめします。
▼構成以外にも、Webライターにとって必要な本について知りたい方はこちら▼
【2024年版】Webライターにおすすめの本11選!必要なスキル別に解説【現役ライターが厳選】
>>【2024年版】Webライターにおすすめの本11選!必要なスキル別に解説【現役ライターが厳選】
【構成を学ぶ方法2】講座を活用する
Webライター向けの講座を使うのも一つの手段です。
講座を使えば、ライティングに必要なことをプロから直接教われます。
初心者がしっかりとライティングについて学びたいなら、当メディアが提供しているWriting Hacksがおすすめ。
実績豊富なライターによる動画講座に加え、次の特典を受けられます。
- 3回にわたる丁寧な添削指導
- LINE@による質問
- 卒業後のお仕事紹介
構成だけでなくライティングの勉強を網羅したい方は、参考にしてみてくださいね。
【構成を学ぶ方法3】上位記事の構成を分析する
上位記事の構成を分析して、自分の記事に落とし込みましょう。
繰り返しになりますが、検索で上位表示される記事には読者の悩みへの答えと、Googleからの評価を受けたコンテンツが詰まっています。
いわば、狙ったキーワードを対策する上での一番のお手本です。
検索結果の1ページ目の記事には全て目を通して、構成の参考にしてくださいね。
【構成を学ぶ方法4】数をこなす
参考書や講座でインプットした内容を元に、とことん数をこなして構成の腕を磨きましょう。
最初は時間がかかったり修正を受けたりしていても、何度も構成に挑戦すれば必ずコツはつかめます。
練習量だけでなく質も意識して、丁寧な構成作りを繰り返しましょう。
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