「サーバーエンジニアにはどんな副業がある?」
「どうやって案件を見つければいい?」
「注意点があれば知りたい」
副業に興味があるものの、何をすればいいのかわからず、困ってはいないでしょうか。サーバーエンジニアの仕事は副業に生かすイメージがわきにくく、躊躇してしまいますよね。
結論、サーバーエンジニアのスキルを生かせる副業はいくつもあります。
収入を増やすのか、仕事の幅を広げたいのか、目的にあった副業を行うことが大切です。
そこでこの記事ではフリーランスエンジニアの私から
- サーバーエンジニアの2種類の副業
- 案件の探し方
- スキルを生かせる副業5選
- メリット
- 注意点
を紹介します!
この記事を読めば、サーバーエンジニアの副業の仕方がわかるはず!
ぜひ参考してみてください。
監修者:平井 隆嗣
システム開発に加えてマーケティングまで対応し、集客や売上に貢献するエンジニア。
開発会社にて4年間の勤務をし、リーダーとして活躍したあとフリーランスとして独立。WordPress導入、デザイン、開発、アプリケーション開発などを幅広く手掛ける。
監修者:迫 佑樹
株式会社SkillHacks代表取締役。大学在学中からプログラミングスキルを身につけ、フリーランスエンジニアとして独立。
自身の経験を活かしプログラミングを教え、その知見からオンラインスクール事業Skill Hacksを運営。そのほか、実店舗ビジネスや知識プラットフォームBrainなどさまざまなビジネス経営中。
サーバーエンジニアの副業は2種類
サーバーエンジニアの副業は、大きく2種類に分けられます。
- 本業の延長
- 本業を生かした別の仕事
順に詳しく紹介します。
1.本業の延長
副業でもサーバーエンジニアとして、本業と同じような案件を受注する方法です。
本業の知識・経験をそのまま生かせるので、新しくスキルを身につける必要がなく、高単価を期待できます。
【案件例】
案件名 | 詳細 | 単価 | 紹介元サイト |
自社サービスのAWS構築 | リニューアル開発を進めている自社サービスのデータベース設計、AWSインフラ構築 | 450,000〜600,000円/月 | クラウドテック |
Tableauダッシュボードの保守エンハンス業務 | 事業側の依頼をもとにTableauダッシュボードの作り変え、利用者からの問い合せ対応 | 675,000〜862,500円/月 | クラウドテック |
Linux(RHEL)サーバー構築 | 仮想環境(VMware)にゲストOSとしてLinux(RHEL)サーバーを構築 | 時給 2,500円 | クラウドワークス |
2.本業の知識を生かして別の仕事を行う
サーバーエンジニアの知識を生かし、本業とは別の仕事を行う方法です。
知識を生かせる副業は
- 講師
- Webライター
- ブログ
- YouTube
など。
講師ならわかりやすく教える技術、ブログならライティング技術など、新しくスキルを身につける必要があります。
未経験の状態からスタートとなるため、本業の延長と比べ、基本的には単価は安くなります。
スキルの幅を拡げたい場合におすすめの副業方法です。
サーバーエンジニアが案件を探す方法
ここでは、サーバーエンジニアが案件を探す方法を紹介します。
- クラウドソーシングサービス
- エージェント
- 知り合いやSNS経由
違いを表にまとめると、以下となります。
【案件の探し方まとめ】
方法 | 受注方法 | 単価の傾向 | 手数料 | その他の特徴 |
クラウドソーシングサービス | 自分で探して応募する | 安い | 5~20%程度 |
|
エージェント | 紹介を受ける | 相場通り | 10~20%程度 |
|
知り合いやSNS経由 | 案件次第(提案・紹介・推薦など) | 自分次第 | なし |
|
それぞれの特徴を理解し、自分に合った方法を選ぶとよいでしょう。
順に詳しく紹介します。
1.クラウドソーシングサービス
クラウドソーシングサービスは、仕事を発注したい人と受注したい人のマッチングを行うサービス。
クラウドワークスやランサーズが有名です。
スキルや経験に関係なく案件に応募できますが、応募者が多数の場合や、専門的なスキルが求められる場合は選考となります。
単価の5~20%程度の手数料を取られ、単価自体も相場と比べて安い傾向が。
手軽に案件を見つけられるため「ひとまず副業で稼ぐ経験をしてみたい」という方におすすめの方法です。
2.エージェント
エージェントはあなたの経験やスキルに応じて、案件を紹介してくれるサービスです。
有名なのは、クラウドテックやレバテックフリーランスなど。
IT業界に詳しい担当者が企業に営業を行って案件を取ってくるため、相場どおりの単価であることがほとんどです。
単価から10~20%程度の手数料をとられますが、営業不要であなたのスキルにマッチした案件の紹介を受けられます。
基本的にフリーランス向けのサービスであり、平日の一般的な就業時間(9時~18時など)に企業に常駐・もしくはリモートで作業を行う案件がメインです。
単価が高めな反面、本業以外の時間で行える案件は少なく、スキル・経験がなければ受注が難しい可能性があります。
エージェントの利用手順は、以下です。
- 担当者と面談
- 案件紹介を受ける
- 条件に合う案件があれば応募する
担当者との面談・案件紹介いずれも無料で受けられます。
案件があるかどうかだけでなく、あなたの単価感もわかるので、まずは一度面談をしてみるとよいでしょう。
自身で見積もりを作る際にこの単価感を元にすれば、相場と大きく離れることを防げます。
3.知り合いやSNS経由
最後に紹介するのは、知り合いやSNS経由で案件を受注する方法です。
単価や労働条件など全てを自分で交渉できます。
案件を受注するために、以下のような営業活動が必要です。
- 自分のスキル・実績を記載したポートフォリオを作成する
- 案件を探していることを周りに公言する
- SNSでクライアント候補の人と積極的に交流する
受注後にも
- 契約書の取り交わし
- 請求
- 作業内容・範囲などの条件が違った場合の交渉
などの作業が要り、案件で依頼されていること以外にもたくさんの考慮が必要です。
まずはクラウドソーシングサービスやエージェントを利用して、案件自体をこなすことに慣れた上で、知り合いやSNS経由での受注にチャレンジするとよいでしょう。
サーバーエンジニアの知識を生かした副業5選
ここでは、サーバーエンジニアの知識を生かした副業を5つ紹介します!
- 講師
- Webライター
- 転売(せどり)
- ブログ
- YouTube
いくつか実際にやってみて、自分に合いそうなものを選ぶとよいでしょう。
順に詳しく紹介します。
1.講師
サーバーエンジニアにおすすめの副業一つ目は、講師です。
サーバーOSやクラウドなどについて、サーバーエンジニアを目指す社会人・IT企業の新入社員に向けて
- 講義
- 質問対応
- 課題の添削
- 学習の進捗管理
を行います。
サーバーエンジニアとしての実務経験・知識に加え「教えるスキル」も必要であるため、本業の延長として受ける案件以上に高単価である可能性があります。
人に教えることで自分自身の理解も深まり、本業との相乗効果も期待できる副業です。
2.Webライター
Webライターも、サーバーエンジニアの知識を生かせる副業の一つ。
エンジニアとしての知識をもとに記事執筆を行い、IT関連のメディアを運営している企業などに納品します。
1記事8,000円など、納品した記事数に対して対価を得ることが一般的です。
- 基本的な文章力
- 専門用語をわかりやすく説明する力
- 図解力
などが身につきます。
操作マニュアル、設計書などの文書を書くことが多いエンジニアには、相性抜群の副業です。
3.転売(せどり)
はじめての副業におすすめなのが、転売(せどり)です。
物を仕入れて、仕入れ値よりも高く売ることで利益を得ます。
すぐに収益化できますが、薄利多売になりがちな点に注意が必要です。
- PC関連機器のジャンク品(故障品)を仕入れて修理してから売る
- 既製品を仕入れ、特定の用途にセットアップしてから売る
など、ITの知識を活かせば、高利益が期待できます。
まずはメルカリなどの個人間で物の売買ができるサービスを使って、不要品を売ってみるとよいでしょう。
以外なものが高値で売れることもあり、転売を疑似体験できます。
4.ブログ
収益化を急がないのであれば、ブログがおすすめです。
自身のメディアを運営し、IT技術や仕事術などの記事を書きます。
記事経由で広告がクリックされたり、商品が購入されたりすることで、広告料、仲介料が得られます。
収益化まで時間がかかるのがネック。
軌道にのればGoogle検索などを通じて勝手に記事が読まれるようになり、作業することなく収益を得られます。
文章力はもちろんのこと
- 企画力
- セールスライティング
- Webマーケティング
- SEO
など包括的なビジネススキルが身につくため、将来起業を考えている人にもおすすめの副業です。
5.YouTube
YouTubeもブログ同様、収益化を急がない方におすすめの副業です。
IT技術や仕事術などを動画で発信します。
動画の間に流れる広告料や、動画内で紹介した商品の仲介料などから収益を得ます。
- 話の構成力
- プレゼン能力
- 動画編集
などのスキルが必要です。
収入に余裕があれば、動画編集を外注することで時短に繋がります。
広告料を得るためには「チャンネル登録者数が 1,000 人以上いる」などの厳しい条件を満たす必要があり、ブログ以上に収益化に時間がかかる可能性が高いです。
YouTubeをはじめる際には「儲かるかどうか」よりも「趣味としても続けられるかどうか」で考えるとよいでしょう。
サーバーエンジニアが副業するメリット
ここではサーバーエンジニアが副業するメリットを紹介します。
- スキルの幅が広がる
- 収入が増える
- 総合的なビジネス力が身につく
- フリーランスへの足がかりになる
順に紹介していきます。
1.スキルの幅が広がる
1つめのメリットは、スキルの幅が広がることです。
知識を生かして副業をした場合、本業では身につけられないスキルを得られます。
サーバーエンジニア✕講師など、複数のスキルを組み合わせることで、高単価案件の受注に繋がる可能性も。
副業を選ぶ際は、収入面だけでなく「どんなスキルが身につくか」「そのスキルはサーバーエンジニアと相性がいいか」も踏まえるとよいでしょう。
2.収入が増える
収入が増えることも副業の大きなメリットです。
本業がサラリーマンの場合、昇給はあっても年に数千円程度、という方も多いのではないでしょうか。
副業ならはじめたその月に、収入を数万円増やせる方もいます。
3.総合的なビジネス力が身につく
副業を通じて、総合的なビジネス力を身につけられます。
副業は
- 営業
- 見積
- 受注
- 売上
など、仕事を探して収入を得るまでの一連の流れを、基本的に自分で行う必要があります。
本業でサーバー構築などの実作業しかやっていない場合、副業がビジネス全体を見渡し、視野を広げる機会になるでしょう。
4.フリーランスへの足がかりになる
副業はフリーランスへの足がかりになります。
本業で安定的な収入を得られているので、お金の心配がいらず精神的に余裕を持って、案件を探したり、収益化の仕組みを考えたりできます。
また副業が軌道にのってから独立すれば「仕事が見つからない」「収入が足りない」などのリスクが少ないです。
将来的にフリーランスになることを考えているのであれば
- 本業の延長(収入源の確保のため)
- 本業を生かした別の仕事(スキルアップのため)
のどちらも経験しておくことをおすすめします。
サーバーエンジニアが副業する注意点
ここではサーバーエンジニアが副業する際の注意点を紹介します!
- 会社の就業規則を確認しておく
- 本業をおろそかにしない
- 確定申告を忘れずに行う
- 生活レベルを上げない
- 睡眠時間を削らない
注意点を理解し、副業をはじめる前に対策しておくことをおすすめします。
詳しく紹介していきます。
1.会社の就業規則を確認しておく
副業をはじめる前に、会社の就業規則を確認しておきましょう。
会社によっては副業禁止の可能性も。
会社にばれたくない場合
- 副業の話を同僚にしない
- 副業分の住民税を普通徴収にする
この2つに気をつけるとよいでしょう。
住民税については普通徴収にしなかったとしても、本業と同じくらい稼がない限り、ばれる可能性はほとんどありません。
それよりも同僚との何気ない会話で、副業の話をしないように注意しましょう。
2.本業をおろそかにしない
本業をおろそかにしないことは、副業をする上で大前提となります。
生活を支える収入・副業に生かすスキルなど、土台となるのは本業です。
本業に支障が出るような働き方はしないことをおすすめします。
副業で得たスキルを生かし、本業でも今まで以上の成果を上げるのが理想です。
3.確定申告を忘れずに行う
確定申告を毎年忘れずに行いましょう。
副業による所得が20万を超えた場合に必要となります。
1月1日~12月31日の1年間の利益を計算し、金額に応じた税金を納めるのが確定申告です。
通常、翌年3月までに行う必要があり、遅れた場合は遅延金として余計に税金を納めなければなりません。
- freeeなど会計知識不要で確定申告を行えるサービスに登録する
- 確定申告に関する本を1冊読む
- 副業関連で購入したものの領収書はひととおり保管しておく
などの準備を行っておくと、スムーズに確定申告を行えるでしょう。
4.生活レベルを上げない
生活レベルを上げないことも重要なポイントです。
収入が増えたからといって生活レベルを上げてしまうと、副業しなければ家計が回らない状態になってしまいます。
「初収入のお祝いに、おいしいものを食べに行く」程度であれば問題ありませんが、基本的には今までと同じ生活をするようにしましょう。
副業で得た収入は
- 本を買う
- 講座を受ける
- パソコンなどの設備投資をする
- 作業の一部を外注してみる
など自己投資や作業効率化のために使い、さらなる収入UPを目指すことをおすすめします。
5.睡眠時間を削らない
時間がないからといって、睡眠時間を削らないようにしましょう。
睡眠を削ることで一時的には作業時間を確保できますが、デメリットもたくさんあります。
具体的には
- 作業効率が落ちる
- 本業に支障が出る
- 長期的には体調を崩す可能性が高い
など。
「納期を勘違いしていた」
「緊急のトラブルが発生した」
などよほどのことがない限りは、今までどおりの睡眠時間を確保しましょう。
時間が足りない場合の対策には、以下のようなものがあります。
- ドラム式洗濯機、お掃除ロボットなどで家事を自動化する
- 会社の近くに住み、移動時間を短縮する
- 作業の一部を外注化する
睡眠時間を削る以外の方法で、時間を捻出できないか検討しましょう。
高単価案件を狙うならAWSを学ぶのがおすすめ
本業の延長で高単価案件を狙うなら、AWSを学ぶことがおすすめです。
近年、物理的なマシンを用意する必要なく、ネット上にサーバーなどのインフラ環境を構築できる「クラウドサービス」の普及が急速に進んでいます。
AWSはそのクラウド市場でシェア率3割以上。
- クラウド市場自体の拡大
- AWSの市場内シェアの高さ
を要因として、AWSに精通したエンジニアの需要が高まっています。
サーバーエンジニアとしての実務経験と、AWSの知識両方があれば、高単価の案件が期待可能。
AWSは公式サイトのチュートリアルで学ぶこともできますが、英語の直訳のような説明が多く、人によってはわかりにくいと感じるでしょう。
当メディアの運営するオンライン講座AWS Hacksなら、AWSの主なサービス・使い方を学べます。
実際にAWS上でWebアプリケーションを動作させる演習もあるので、実際に使えるレベルまでスキルアップできるでしょう。
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