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数学が苦痛なのは,使い道がよくわかってないからじゃないか

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最近めっちゃ数学系のエントリを書いています.

私は,大学は理工学部で,ロボティクス学科というところでロボット工学を専攻しています.

大学に入ってわかるのが,数学のありがたみです.

中学,高校時代は数学を学ぶことの意義をあまり見いだせず,その結果「教科書を勉強するのではなく,もっと面白いことを知りたい」という考えにいたり,様々な本を読みました.

そこで得たことをブログで発信すると,多くの反響を得られました.

やっぱりなんか学校の数学じゃなくて,自分で勉強した数学,大学に入ってから学ぶ発展的内容のほうが面白いんですよね.

今回,大学生である私の視点から見て,なぜ数学が苦痛なのか?ということを考えてみたいと思います.

中高数学ではなんの役に立つか実感しにくい

数学って,ぱっとみたところ一番なんの役に立つのかがわからない教科なような気がします

国語は,説明文の読解能力とか,いかにも役に立ちそうな気がする

社会は,地図の読み方とか,戦争経験を知るとか,人生に役立つことが多そう.

数学… sin?cos?微分?積分?2次方程式?

ってなるのもまぁわかります.

もちろん,これらの数学は様々なところで使われており,テクノロジーの発展には不可欠です.

しかし,中学,高校の数学の教科書ってこんなものばっかりです.

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余弦定理の代表的な問題ですね.

このような問題を見た彼らは,こう思います.

迫

こんな問題ばっかり解いてなにになるんだろう

何度も言いますが,これを解けるようになることは大切です.

しかし,彼らの中ではこれが解けたところでなにも面白くはないわけです.

問題を解くことに快感を覚えている生徒は良いかもしれません.

ちょっとでも興味を持てるような内容に変えることは出来ないのでしょうか.

例題を少し変えてみる

もし,先程の例題がこうだったらどうでしょう?

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ちょっとワクワクしませんか?

なんか,実用的な数学な気がしませんか?

これも,さっきの問題と全く同じ理論で解くことが出来ます.

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こんな問題を1つ教えてあげるだけで,一気に数学が楽しくなる子もいます

この問題,アームロボットの逆運動学問題といい,アームロボットの手先の位置が決まっている時に関節(モータ)をどれだけ動かしたら良いかを計算する時に同じ理論が使えます.

もちろん,大学で習うときはこれが3次元になったりしてこんな簡単には行きませんが,大学の勉強はこのように「勉強するとできるようになることが明確」であるから楽しいんですよね.

高校のうちから,機械的な計算ばっかりじゃなくてこんな風に,「できる!」「おもしろい!」を大事にもしていけたらもっと勉強が楽しくなると思います.

野球の試合を見たことがないのにひたすら素振りや球拾い,それでは面白くないですよね.

中学,高校の数学ではまだここの技術を習得している場面なので実用的な問題を作るのは難しいですが,限られた中でも単元に絡めてそういう問題を作ってみるとモチベーションは上がります.