JavaScriptエンジニアになりたいけど、どんなロードマップを歩めばいいのだろう?と悩んでいる人に向けた記事です。
エンジニアとして活躍するためには、最初にロードマップを理解して一歩ずつ技術を高めていくのが近道。学ぶ順番を間違えると、理解しにくく時間がかかってしまいます。
また、将来を考えたら、どのようにキャリアを詰めばよいのかも気になるところ。
そこでこの記事では、JavaScriptについて
- 学習のロードマップ
- キャリアアップのロードマップ
をそれぞれ紹介!初心者から上級者になるまでの道のりがすっきりわかるようにしています。
今後やるべきことを理解するためにも、ぜひご覧ください。
監修者:平井 隆嗣
システム開発に加えてマーケティングまで対応し、集客や売上に貢献するエンジニア。
開発会社にて4年間の勤務をし、リーダーとして活躍したあとフリーランスとして独立。WordPress導入、デザイン、開発、アプリケーション開発などを幅広く手掛ける。
監修者:迫 佑樹
株式会社SkillHacks代表取締役。大学在学中からプログラミングスキルを身につけ、フリーランスエンジニアとして独立。
自身の経験を活かしプログラミングを教え、その知見からオンラインスクール事業Skill Hacksを運営。そのほか、実店舗ビジネスや知識プラットフォームBrainなどさまざまなビジネス経営中。
JavaScriptエンジニアになるための学習ロードマップ8ステップ
これからJavaScriptエンジニアとして活躍したい人が、意識すべき学習のロードマップを紹介します。
- HTML/CSSを学ぶ
- JavaScriptの基礎を学ぶ
- DOM操作を学ぶ
- Webの仕組みを学ぶ
- Webサイトを自作する
- フレームワーク・ライブラリを学ぶ
- Ajaxを学ぶ
- Node.jsを学ぶ
各ステップ順番に解説します。
Step1 HTML/CSSを学ぶ
JavaScriptを学ぶ前に、まずはHTMLとCSSを扱えるようにしましょう。どちらもWebページを制作するのに必要な言語です。
HTMLは、Webページの構造を作るためのもの。文章に対してどのような役割を持っているものか示したり、配置を指示したりします。
CSSはWebページの装飾を担当する言語。文字に色をつけたり、サイズを変えたりできるのはCSSを記述しているからです。
JavaScriptはサイトを制作するのに使うことが多いので、HTML/CSSを先に学んでおくと良いでしょう。
Step2 JavaScriptの基礎を学ぶ
まずはJavaScriptの基本文法を理解するのが第一歩。Progateなどの学習サイトを使っても良いでしょう。
一周全体を学んでから、理解を深めていくのがおすすめです。
なお、JavaScriptを基礎から学びたい人は、当メディアで提供するオンライン講座Front Hacksがおすすめ。実は、プログラミングを学んでも挫折する人は3割いると言われています。
Front Hacksでは受講期間なしで自分のペースで学べる上に、講師への質問が無制限。躓いても続けやすい仕組みを整えています。
公式ページではサンプル動画を用意しているので、まずはご覧ください。
Step3 DOM操作を学ぶ
DOMとは、プログラミング言語とWebサイトをつなぐ仕組みのことです。Webサイトの情報や機能をJavaScriptで操作する際に使用します。
ツリー構造という階層構造を取り、Webサイトの文書を「ノード」というオブジェクトで表します。このノードを指定することで、Webサイトに変更を加えます。
DOMの構造は複雑なため、初心者がつまずきやすいと言われています。しかし、Webサイトの情報や機能をJavaScriptで操作するには必要な知識なので、疑問点をなくすよう学習を進めましょう。
Step4 Webの仕組みを学ぶ
フロントエンドエンジニアもWebサービスの仕組みを頭に入れておく必要があります。
具体的には
- HTTPの基本的な仕組み
- データベースでの保存のされ方
- ネットワークの仕組み
概念をしっかり理解することで、バックエンドエンジニアとのやり取りが円滑になります。
Step5 Webサイトを自作する
ある程度Webに関する知識がついたら、サイトを自作してみるのがおすすめです。自分でゼロから制作物を作ることで、知識が整理できます。
実際にさまざまな機能を実装することでわからないところも浮き彫りになるので、早めに一度サイトを仕上げてみましょう。
Step6 フレームワーク・ライブラリを学ぶ
フレームワーク・ライブラリとは、アプリケーションの汎用的な機能が用意された骨組みのことです。
JavaScriptの代表的なフレームワークは下記の通りです。
- Bootstrap
- Vue.js
コードを書く工数が減るため、効率良くプログラミングを行えるようになります。
とはいえ知識がない状態からフレームワークに頼りすぎるとスキルが身につかないため、まずは基礎を学んでから利用することがおすすめです。
Step7 Ajaxを学ぶ
Ajaxとは、JavaScriptとXMLを利用して、非同期でページの一部を更新する技術です。
普段ページを更新すると、次のページがでてくるまで操作ができません。しかし、Ajaxを理解することで、ページ全体の処理をストップせず、一部を書き換えられます。
身近なところではGoogleサジェストにも使われている技術。検索窓に単語を打ち込むと、候補一覧を表示してくれますよね。
これは一文字打ち込むごとに、Ajaxを使ってサーバーに検索候補をリクエストしています。
Ajaxはユーザーの利便性をあげるため、しっかり理解したい内容です。
Step8 Node.jsを学ぶ
Node.jsを扱えると、JavaScriptでサーバーサイドも動かすことができます。
これにより、フロントエンドとバックエンドを同じ言語で記述できるのがメリット。
フロントエンドでもバックエンドでも使える言語は、現状JavaScriptだけです。検索エンジンを提供するYahoo!株式会社でもNode.jsを推薦しており、今後需要が高まると予想されます。
そのため、フロントエンド開発ができるようになった後、Node.jsを使ったサーバーサイドも手がけられると、さらに仕事が取れるでしょう。
JavaScriptエンジニアとして年収を上げるロードマップ
JavaScriptエンジニアになった後は、キャリアアップを目指したい人も多いはず。エンジニアの場合、大きく分けて2つの方向性があります。
- 企業内でキャリアアップ
- フリーランスとして独立
それぞれどのようにステップアップするか解説します。
企業で年収をあげるロードマップ3ステップ
企業で年収を上げていきたい人が踏むべきロードマップは以下のとおりです。
- 実務経験を積む
- 扱える分野を広げる
- マネジメント経験を積む
企業内で単価をあげていくには、管理職になるルートが一般的。それぞれ解説します。
1.実務経験を積む
まずは就職した企業にて、実務経験を積みましょう。様々なプロジェクトを経験し、全体の流れを理解することが大切です。
企業で年収を上げるには将来的に管理職の立場になる必要があるので、どのような形で組織が回っているのかを理解しておきましょう。
さらに設計などの上流フェーズに移行するを意識して、実務経験を積んでみてください。
2.扱える分野を広げる
将来に向けて、扱える分野を広げることも大切です。
JavaScriptエンジニアとして、フロントエンドだけでなくバックエンドの知識もつけていくと、制作全体を請け負えるようになります。
すると、管理者としてプロジェクト責任者になったり、若手を教育したりする際に有利です。ゼネラリストとして広い知識をみにつけると、将来役立つ可能性が高いです。
3.マネジメント経験を積む
全体を理解できて管理職になったら、マネジメント経験を積み重ねましょう。
会社によっては、プロジェクトで成果を残せば管理職に臨時ボーナスが支給される場合があります。
もし可能性が見いだせそうなら、大きなプロジェクトに参加できるように積極的な行動を心がけることが大切。
ただしこのレベルまで到達して収入が頭打ちになったら、転職を考えるのも一つの手です。
独立して年収をあげるロードマップ5ステップ
マネジメントより、プログラミングの現場でスペシャリストになりたい方は、独立するのもおすすめ。スキル次第で単価をあげやすいからです。
独立する場合は以下のステップで突き進みましょう。
- 必要なスキルを身につける
- 実務経験を積む
- ポートフォリオを作成する
- フリーで案件をこなす
- さらに単価の高い別案件に応募する
1.必要なスキルを身につける
まずは必要なスキルを身につけます。
独立する場合、技術が伴わなければ仕事が打ち切りになったり、低単価の案件で消耗したりします。
安定して仕事を獲得するためにも、JavaScriptを扱うスキルを深めることが大切です。
2.実務経験を積む
フリーランスになる前に、なるべく就職して実務経験を積んでおきましょう。
企業によっては、実務経験の年数を足切り基準にしているので、そもそも面接に進めません。
また、フリーランス向けエージェントの中には、勤務年数を登録条件に設けているところも。よってスキルがあっても、仕事が取れない可能性もあります。
そのため、まずは実務経験を積んでからフリーランスデビューする方が良いでしょう。
正社員でなくとも、派遣や契約でも問題ありません。
3.ポートフォリオを作成する
フリーランスになるならば、ポートフォリオは必ず準備しましょう。ポートフォリオとは過去の作品集のこと。エンジニアのスキルを測れるため、提出を必須にしているところが多いです。
企業にずっと勤めていて個人のポートフォリオがない場合は、事前に制作しておくと良いでしょう。
4.フリーで案件をこなす
JavaScriptエンジニアの場合、エージェントから案件をもらうのが一般的なルートです。
ひとつの案件で結果を出していれば、次はさらに条件の良い仕事をもらえる可能性が高まります。
最初は単価が安い可能性もありますが、しっかり仕事をこなして次につなげましよう。
5.さらに単価の高い別案件に応募する
案件が区切れたら、徐々に単価を上げていくことが大切。フリーのJavaScriptエンジニアは、正社員より単価が高めなことが多いです。その分、確かな技術を求められます。
常に最新技術を勉強しつつ、ひとつずつ単価を上げていくと、年収1000万円も見えてきます。
コツコツ勉強を続けて、単価の高い仕事を獲得しましょう。
JavaScriptのスキルを付ける方法4選
- オンライン講座を受講する
- プログラミングスクールに通う
- 学習サイトを利用する
- 本で学ぶ
1. オンライン講座を受講する
JavaScriptの勉強におすすめの方法は、オンライン講座の受講です。
オンライン講座の多くは、現役のエンジニアが講師となり動画でわかりやすく解説してくれています。
オンライン講座のメリットとしては以下の通りです。
- プロの講師から学べる
- 費用を抑えられる
- 自分のペースで進められる
その他の独学と違い、プロの講師がわかりやすく解説してくれた動画を視聴できるので、効率的に学習できます。
通学型のスクールと異なり、自分のペースで勉強できるのもメリット。仕事が忙しくなってきて、スクールに通えなくなるととたんに置いていかれます。
しかし、オンライン講座なら自分で復習しつつペース配分できるので、挫折しにくいでしょう。
オンライン講座を受講するなら、当メディアが運営するFront Hacksをご検討ください
現役エンジニアが講師となり、フロントエンジニアに必要なスキルをわかりやすく説明しています。もちろん、JavaScriptも高いレベルで学習可能です。
さらに無期限の質問サポートがついているので、疑問をすぐに解決できる点も魅力です。
自分で勉強を進めるうえでは、わからない点をすぐに質問して解決できる環境は非常に重要だといえます。Front Hacksを使って、快適な環境での学習を進めてみてください。
2. プログラミングスクールに通う
プログラミングスクールに通って知識をつけるのもよいでしょう。スクールはカリキュラム通りに進んでいくので、一定期間で集中して学びたい人におすすめ。
ただし、スクール任せにするのはおすすめしません。学校に通っても挫折している人も多く、ただ授業に参加するだけでは取り残される可能性大です。
プログラミングスクールに通うとしても、自主的に予習復習して知識を深める意識を持ちましょう。
3. 学習サイトを利用する
学習サイトを利用するのもおすすめの1つです。
学習サイトには、システムに沿って学習するものや、動画コンテンツを視聴するものがあります。
具体的におすすめな学習サイトは以下の通りです。
- Udemy
- Progate
- ドットインストール
学習サイトは一部無料で利用できるものもあります。深いところまで知識をつけるのは難しいものの、プログラミング学習があっているか体験するのにはぴったりです。
4. 本で学ぶ
すでに他の言語を学んでいる場合は、本を利用するのも1つの手段です。
本は数千円で購入できるので費用を抑えられますし、何度も繰り返し読めるのでコストパフォーマンスが高いでしょう。
しかし、初学者の場合、本での学習はハードルが高いのでおすすめしません。本で触れていない部分で躓いたり、概念をイメージしにくかったりすることもあるためです。
中級者になり、ある程度言語のイメージがついた方ならば、逆引き的に1冊手元に本を持っていても良いでしょう。
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