JavaScriptエンジニアとしてフリーランスになりたいけど、仕事は見つかるかな?会社員と業務内容は変わるのかな?という疑問に答える記事です。
エンジニアの場合、フリーランスになると年収が上がるケースも多いもの。JavaScriptエンジニアも例外ではなく、平均で見ると約1.5倍になります。とはいえ、仕事内容のイメージがつかないと、独立するか判断もできませんよね。
そこでこの記事では、フリーランスのJavaScriptエンジニアになりたい人に役立つ内容をまとめました。
- 仕事内容
- 報酬の相場
- 必要なスキル
- 仕事の探し方
- 独立前にやるべき準備
を解説します!
独立を検討しているJavaScriptエンジニアは必見です!
監修者:平井 隆嗣
システム開発に加えてマーケティングまで対応し、集客や売上に貢献するエンジニア。
開発会社にて4年間の勤務をし、リーダーとして活躍したあとフリーランスとして独立。WordPress導入、デザイン、開発、アプリケーション開発などを幅広く手掛ける。
監修者:迫 佑樹
株式会社SkillHacks代表取締役。大学在学中からプログラミングスキルを身につけ、フリーランスエンジニアとして独立。
自身の経験を活かしプログラミングを教え、その知見からオンラインスクール事業Skill Hacksを運営。そのほか、実店舗ビジネスや知識プラットフォームBrainなどさまざまなビジネス経営中。
フリーランスのJavaScriptエンジニアの仕事内容
最初にフリーランスのJavaScriptエンジニアが請け負う仕事内容を解説します。結論から言うと、会社員として仕事を受ける場合とそこまで内容は変わりません。
主な内容は以下のとおりです。
- 既存サイトの改修
- ECサイトの作成
- 管理システムの改修
- アプリ開発
1. 既存サイトの改修
JavaScriptを使って、既存サイトの改修をする業務は多いです。
「デザインを変化したい」「新たな機能を搭載したい」と考えている企業は多く存在します。
特に、スピード感のある小規模開発案件の場合は、JavaScriptのフレームワークVue.jsを使った開発経験があると優遇されます。
2. ECサイトの作成
ECサイト案件の場合、PHPと併用されることが多め。そのため、JavaScriptに加えてPHPが使えると仕事が取りやすくなります。
また、Laravelを使った実務経験があると、まるごと任せられることが多く、単価が上がります。
3.. 管理システムの改修
Web管理システムの開発案件は業務内容が幅広いです。基本的にはサーバーサイドがメインですが、フロントエンドの開発も行います。
Webシステムの開発には、PHPやRubyなどと併用されることが多め。そのため、案件の幅を広げるならJavaScript以外の言語も学習しましょう。
4. アプリ開発
JavaScriptではHTMLと組み合わせることで、スマホ向けのアプリ開発も可能です。スマホにはiOSとAndroidの2種類がありそれぞれに必要なプログラミング言語は異なります。
しかし、JavaScriptを利用することでどちらのアプリも開発可能です。
効率良く開発を進めるなら、React Nativeというフレームワークの習得をおすすめします。
フリーランスのJavaScriptエンジニアは稼げる?報酬の相場は?
「スタンバイ」調べによると、2017年プログラミング言語別年収ランキングでは、JavaScriptが536万円で9位。
2018年はランク外となっていますが、おおよそ500万円程度と推定されます。
ITエンジニアの平均年収が483万円(求人ボックス調べ)なので、エンジニアの中でも給与水準は高め。そもそもが年収の高い職業と言えます。
さらにフリーランスに絞った場合、JavaScript案件の月の平均単価は67.1万円(フリーランススタート調べ)。単純計算すると、年収平均は805.2万円になります。
フリーランスになることで、年収が上がるケースも多いでしょう。
年収をあげたいならばフリーランスになる選択肢を考えてみても良いでしょう。なかには月単価180万円の案件もあるので、スキル次第で大幅に収入を伸ばせるチャンスがあります。
一方で、スキルが満たなければ仕事がなくなるのが怖いところ。フリーランスを目指す場合は、企業のニーズに合ったスキルを身に着けましょう。
フリーランスのJavaScriptエンジニアになるために必要な4つのスキル
それでは、JavaScriptエンジニアはどのようなスキルを付ければフリーランスで生き残れるのでしょうか?
具体的に必要なスキルは4つです。
- JavaScriptの開発スキル
- フレームワーク・ライブラリを使った開発経験
- Node.jsを使ったサーバーサイドのプログラミングスキル
- UI/UXの知識
最初に紹介するものほど、マスト。後半はより単価をあげるのに必要なスキルです。ぜひ一つずつレベルアップしてください。
1. JavaScriptの開発スキル
なにより必要なのはJavaScriptの開発スキルと経験です。特に、フロントエンドを扱うことが多い言語なので、サイト開発のスキルはマスト。
フロントエンドエンジニアとしてJavaScriptでプログラムを書く機会は多いので、しっかり身につけましょう。
もし、まだJavaScriptのスキルを身につける前ならば、当メディアで提供するオンライン講座、Front Hacksがおすすめです。
フロントエンド開発に必要なスキルを、現役フリーランスから学べます。
質問対応が無制限なので、挫折せずに学習をすすめられるのもポイント。公式サイトにてサンプル動画もあるので、ぜひご覧ください。
2. フレームワーク・ライブラリを使った開発経験
フレームワーク・ライブラリとは、アプリケーションの汎用的な機能が用意された骨組みのことです。
ライブラリはソースコードを呼び出すもので、フレームワークは良く利用されるライブラリまでまとめてテンプレート化したものを指します。
どちらも、よく使う機能がテンプレ化されたツールと理解しておけば問題ありません。
JavaScriptエンジニアがよく使うフレームワーク・ライブラリは下記の通りです。
- Bootstrap
- Vue.js
- React
コードを書く工数が減るため効率化できるほか、ページの一部だけを再読み込みできるので、ユーザーにもメリットがあります。しっかりと身に付けておきましょう。
3. Node.jsを使ったサーバーサイドのプログラミングスキル
Node.jsを扱えると、JavaScriptでサーバーサイドも動かすことができます。これにより、フロントエンドとバックエンドを同じ言語で記述できるのがメリット。
フロントエンドもバックエンドも使える言語は、現状JavaScriptだけです。検索エンジンを提供するYahoo!株式会社でもNode.jsを推薦しており、今後需要が高まると予想されます。
そのため、フロントエンド開発ができるようになった後、Node.jsを使ったサーバーサイドも手がけられると、さらに仕事が取れるでしょう。
4. UI/UXの知識
UI/UX設計とは、ユーザーが使いやすいWebサイトを作るための設計です。
いくらデザイン性が高いWebサイトでも、ユーザーにとって必要な情報が見つけにくければ利用頻度は減ります。そのためフロントエンドエンジニアは、常に利便性を意識することが重要です。
UI/UX設計のスキルを身に付ければ、ユーザーにとって有益なWebサイトを作成できます。その結果、フロントエンドエンジニアとしての評価も高まるでしょう。
フリーランスのJavaScriptエンジニアとして仕事をもらう3つの方法
フリーランスとして仕事をとる主な方法は3つあります。
- エージェントサービスを利用する
- クラウドソーシングを用いる
- 企業に直接営業をかける
それぞれ解説するので、ぜひ組み合わせつつ仕事を探してみてください。
1. エージェントサービスを利用する
エンジニア系フリーランスが仕事をとるのに最も一般的な方法が、エージェントからの紹介です。開発経験を積むにつれてより条件のいい案件を紹介してもらえるので、単価アップも見込めます。
エンジニアの場合スキルシートに学歴や社歴を書かないので、経験した開発案件と利用した技術しかアピールできません。そのため、最初にスキルシートを埋めた上でレベルの合った案件を紹介してもらうのが正攻法。
エンジニア向けのエージェントには以下のようなところがあります。
- レバテックフリーランス
- Workship
- Midworks
なお、エージェントに登録すると単価などの交渉を代行してくれるのもメリットです。エンジニアから独立したとしても、フリーランス経験が浅い場合はまずエージェントを活用すると良いでしょう。
2. クラウドソーシングを用いる
クラウドソーシングを使うと、無料の会員登録で誰でも副業を始められます。
クラウドソーシングの中でも有名なサイトは、ランサーズやクラウドワークス。
仕事を始める前にクライアントがサービス側にお金を預ける仮払い形式をとっているので、売り上げの回収が滞る心配がありません。
また、単発の案件も多いので、エージェント紹介の常駐案件と掛け持ちすることも可能でしょう。
ただし、システム利用料として報酬の2割程度の手数料がかかるサイトが多いので注意してください。
▼クラウドワークスとランサーズの違いはこちら▼
>>【診断】クラウドワークスとランサーズはどちらを使えばいい?特徴やおすすめの人を徹底比較
3. 企業に直接営業をかける
難易度は高いですが、フリーランスとして直接企業に営業をかける方法もあります。この場合は、フリーランスでチームを作っておく必要があります。
Webデザイン、コーディングも含めて全部依頼できる人を企業は求めているためです。サイト制作に関しては、街の小規模な事業所からもニーズがあるので、足を運べば仕事が取れる可能性もあります。
なお、エージェントから紹介していただいた企業と直接契約を結ぶのは禁止されています。契約違反になってしまうので、気をつけてください。
【案件に困らない】JavaScriptのフリーランスになる前の準備
JavaScriptのフリーランスとして独立するためには、事前準備が大切。スキルがあっても仕事が取れずに挫折する人もいるからです。
特に意識して準備すべきポイントは2つ。
- 実務経験をつんでおく
- ポートフォリオを準備する
順番に解説します。
1. 実務経験をつんでおく
フリーランスになる前に、就職して実務経験をつんでおきましょう。企業によっては、実務経験の年数を足切り基準にしているので、そもそも面接に進めません。
また、フリーランス向けエージェントの中には、勤務年数を登録条件に設けているところも。スキルがあっても仕事が取れない可能性もあります。
そのため、まずは実務経験をつんでからフリーランスデビューする方が良いでしょう。
2. ポートフォリオを準備する
ポートフォリオを制作し、SNSやブログで公開しましょう。
ポートフォリオとは、過去の制作実績などをまとめたカタログのようなものです。仕事に応募する際に実力の裏付けとして使えます。
クライアントも、ポートフォリオを見て採用を決めることが多いです。
魅力的なポートフォリオで自分を売り込みましょう。
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