「インフラエンジニアってどんな仕事内容?」
「ITのインフラってなんの役割?」
「年収や必要な資格はある?」
などの疑問を持つ方もいるのではないでしょうか。
インフラエンジニアとは「インフラ」という言葉の通り、サービスやシステムの基盤を構築するエンジニアです。
ITに頼る現代において非常に需要が高く、多くの企業から求められる職種でもあります。
そんなインフラエンジニアですが、どんな仕事内容なのか必要なスキルや資格はあるのか、気になる方も多いでしょう。
そこでこの記事では、インフラエンジニアについて重要な情報を徹底網羅しました!
- 仕事内容
- 平均年収
- 必要な資格・スキル
- スキルの習得方法
などを紹介しますので、これからインフラエンジニアを目指したいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください!
監修者:平井 隆嗣
システム開発に加えてマーケティングまで対応し、集客や売上に貢献するエンジニア。
開発会社にて4年間の勤務をし、リーダーとして活躍したあとフリーランスとして独立。WordPress導入、デザイン、開発、アプリケーション開発などを幅広く手掛ける。
監修者:迫 佑樹
株式会社SkillHacks代表取締役。大学在学中からプログラミングスキルを身につけ、フリーランスエンジニアとして独立。
自身の経験を活かしプログラミングを教え、その知見からオンラインスクール事業Skill Hacksを運営。そのほか、実店舗ビジネスや知識プラットフォームBrainなどさまざまなビジネス経営中。
インフラエンジニアとは?サクッと30秒で解説
インフラエンジニアとは、サービスやシステムの基盤を構築する職種です。
そもそも「インフラ」というのは、物の土台や基盤という意味を持ちます。水道や電気なども生活の基礎として必要不可欠な存在なので、インフラと呼ばれているのです。
インフラエンジニアはこれをITに置き換えて、ネットワークの基盤を構築したりシステム開発を行ったりと、IT事業の土台作りを行ないます。
インフラエンジニアには、主に以下の2つがあります。
- サーバーエンジニア
- ネットワークエンジニア
サーバーエンジニアは、サーバーの構築や運用が主な仕事です。ネットワーク上にファイルやプログラムなどを保管して、様々な端末からアクセスできる場所を構築します。
ネットワークエンジニアは、ネットワークの設計や構築が主な仕事です。パソコンとサーバーなどをつなげて、ネットワークを快適に利用できる環境を作ります。
インフラエンジニアはIT事業において重要な立場なので、需要が高く、将来性も明るい職種です。
ITに頼る現代において、システム開発やサービスの土台を作成できるインフラエンジニアは、多くの企業から求められています。
インフラエンジニアの4つの仕事内容
インフラエンジニアの仕事内容が気になる方も多いでしょう。
こちらでは、主な仕事内容を4つに分けて紹介します。
- 設計
- インフラ構築
- テスト運用
- 運用・保守
それぞれ詳しく解説します。
1.設計
インフラエンジニアの仕事の1つとして、インフラ構築の設計があります。大きな案件であれば、初めに取り掛かる工程です。
クライアントの予算感をヒアリングした上で、求める機能や必要な環境などを設計します。インフラ構築は設計書の通りに進めていくので、後の工程に影響が出る大切なフェーズです。
クライアントが求める機能や開発したいシステムなどを把握し、それに沿った環境を設計します。
きちんとクライアントのニーズを満たしていないと、要望に応えられず作業が進まない恐れもあるなど、非常に重要な仕事です。
設計はインフラ構築において欠かせない工程なので、経験やスキルが求められます。
2.インフラ構築
インフラ構築は作成された設計書に基づいて、実際に環境を作ったり整備したりする工程です。
インフラエンジニアの仕事は、物理的なネットワークやサーバーを用意して、使用できるように準備していきます。必要な機能やソフトなどをインストールして、実機の配線を行うことも仕事の1つです。
ネットワークやサーバーというとわかりにくいかもしれませんが、簡単に言うと初めて買ったゲームや家電を使用できるようにセットアップするような作業を指します。設計書の通りに、システム開発の土台を作っていきます。
最近では、クラウドインフラを取り入れている企業が増えているので、設計や構築をクラウド上で行う場合も多いです。
3.テスト運用
インフラ環境を構築できたら、正常に動くか確認するためにテスト運用を行います。
テスト運用で確認する主なポイントは、以下の通りです。
- 設計書通りに構築できているか
- クライアントの要望が組み込まれているか
- 不具合や問題点はないか
など、正常に構築できているか丁寧に確認していきます。
チェックするべき項目をあらかじめまとめておき、問題点がないか確認するのが一般的です。
構築に不具合や不備があった場合はバグとして記録して、もう1度設計に戻ったり再構築を行なったりします。
上記の作業を繰り返して不具合が見つからなければ、インフラ構築は完成です。
4.運用・保守
テスト運用をクリアしたら、実際にシステムやアプリの開発を行なっていきます。インフラ環境を運用するフェーズです。
インフラエンジニアの仕事はインフラ構築や環境の整備だけでなく、その後の運用や保守も含まれます。
例えば、システム開発やアプリの制作を始めたときに、何らかの不具合が発見されたり、新たな要望をもらったりする可能性もあるでしょう。その際に、メンテナンスや追加の構築などを行います。
またサービスがリリースされると、ネットワークやサーバーの管理が必要です。
当初の予定よりアクセス数が増えるとサーバーダウンする場合があります。ユーザーから報告される不具合やバグが見つかることもあるでしょう。
不具合やトラブルが起きたときの対処や、修正などもインフラエンジニアが行います。
インフラエンジニアの平均年収は462万円
インフラエンジニアの平均年収は462万です。(転職サイトdodaより引用)
年代別の平均年収は以下の通り。
インフラエンジニア | 世代の平均年収 | |
20代 | 379万円 | 348万円 |
30代 | 527万円 | 444万円 |
40代 | 607万円 | 510万円 |
50代 | 664万円 | 613万円 |
年齢や経験を重ねるごとに年収は増えていきます。また世代の平均年収と比べても平均値が高く、特に30代~40代にかけては平均よりも大幅に上回っています。
専門的なスキルが必要な分、高年収が期待できる職業です。
インフラエンジニアに必要な資格とは
インフラエンジニアになるために必要な資格は特にありません。
インフラエンジニアとして働くには、資格よりも専門的なスキルが求められます。きっちりと設計や運用が行えるインフラエンジニアこそが、需要が高いといえるでしょう。
とはいえ資格を持っておくと、スキルの証明になります。資格があることで、就職や営業に有利になる可能性もあるでしょう。
インフラエンジニアを目指す方におすすめの資格は以下の通りです。
資格は無くても問題はありませんが、スキルの習得に役立つ場合もあるので、気になる方は挑戦してみてください。
インフラエンジニアに必要な5つのスキル
こちらでは、インフラエンジニアに必要な5つのスキルを紹介します。
- インフラの基礎スキル
- クラウドインフラのスキル
- ITスキル
- プログラミングスキル
- コミュニケーションスキル
それぞれ詳しく確認していきましょう。
1.インフラの基礎スキル
インフラエンジニアとして活躍するには、インフラの基礎スキルが必要です。
インフラエンジニアは主にシステム開発などの土台を構築します。その際にネットワークやサーバーなどの知識はもちろん、実機を操作してインフラ構築するためのスキルが大切です。
システムやアプリ開発などの目的に合わせてインフラ構築を行う知識や、クライアントの要望に合わせた環境を整備する力などが挙げられます。
インフラの基礎スキルは、エンジニアを目指す上で欠かせないスキルです。
2.クラウドインフラのスキル
これからインフラエンジニアを目指す方はクラウドインフラのスキルが必要です。クラウドインフラでは、物理的に行なっていたインフラの作業をクラウド(インターネット上のスペース)で行います。
クラウドインフラは、サーバー管理やネットワークの整備をインターネット上で行えるため、整備にかかる時間やコストを軽減できるのがメリットです。
最近は多くの企業がクラウドインフラを導入しているため、インフラエンジニアに必須なスキルとなっています。
クラウドインフラのスキルをつけるのであれば、AWS(Amazon Web Services)がおすすめです。AWSはAmazonが提供しているサービスで、クラウド分野では世界の33%のシェアを誇ります。
クラウドインフラのスキルを身に着けておくことで、息の長いエンジニアとして活躍できるでしょう。
なおAWSを身につけるには、AWS Hacksという教材がうってつけです。
AWS Hacksは、現役エンジニアがAWSについてわかりやすく解説しているオンライン講座です。無制限の質問サポートがついていて、疑問をすぐに解決できます。
これからAWSを学びたい方にピッタリの教材なので、ぜひ利用を検討してみてください。
3.ITスキル
インフラエンジニアには、基本的なITスキルが求められます。
インフラエンジニアは、プログラミングよりもネットワークやサーバーの整備がメインの仕事です。そのため、プログラミング言語能力よりもITスキルが重要視されます。
基本的なITスキルというのは以下の通りです。
- サーバー
- ネットワーク
- セキュリティ
- システム開発
インフラエンジニアは、サーバーやネットワークについてはもちろん、ユーザーの情報を守るセキュリティについても理解しなければいけません。
またシステム開発の流れや大枠を理解していないと土台を形成できないため、幅広い知識が求められます。
4.プログラミングスキル
インフラ整備を行うには、プログラミングスキルがあると有利になるでしょう。
インフラエンジニアは主にインフラ整備が仕事なので、ITスキルが重要です。
とはいえ、作業によってはPHPやRubyといったプログラミングスキルが必要になる場合があります。また、システム開発の知識をつけるには、プログラミングスキルが必須です。
HTMLやCSSといった基礎的な言語はもちろん、PHPやRubyなどの需要が高い言語も身につけておくと、活躍の幅を広げられますよ。
5.コミュニケーションスキル
インフラエンジニアは技術的なスキルだけでなく、コミュニケーションスキルも必要です。
というのも、インフラ構築をするにはクライアントの要望や予算感などをきちんと理解して、反映させなければいけません。
設計する前に要望を聞き出さないと、クライアントを満足させられないため、仕事を円滑に進める力が求められます。
また、インフラエンジニアはチームで作業することもあり、スムーズに連携する力が必要です。
マネージャーやメンバーと円滑に作業を進めるためにも、最低限のビジネスマナーやコミュニケーションスキルは身につけておきましょう。
インフラエンジニアとしてのスキルを身につける3つの方法
こちらでは、インフラエンジニアに必要なスキルの習得方法を紹介します。
- オンライン講座を受講する
- 独学で勉強する
- 案件を受注する
それぞれ詳しく確認していきましょう。
1.オンライン講座を受講する
インフラエンジニアとしてのスキルを身につけるには、オンライン講座を受講する方法がうってつけです。
オンライン講座では、現役のエンジニアが動画で解説してくれる形式が一般的です。
動画での解説なので、テキストよりも理解しやすいのが特徴。費用に関しても、プログラミングスクールと比べて抑えられるので、最もコスパ良くスキルを身につけられます。
また、オンライン講座の多くは買い切り型なので、自分のペースで学習できるだけでなく、何度も繰り返せるのがメリットです。
インフラエンジニアとしてのスキルや、クラウドインフラのスキルを身につけるならオンライン講座を受講しましょう。
中でもおすすめのオンライン講座は「AWS Hacks」です。
AWS Hacksでは、現役のエンジニアが初心者でもAWSを扱えるように、動画を用いてわかりやすく解説してくれています。
無制限の質問サポートがついているので疑問をすぐに解決できて、挫折せずにスキルを身につけられますよ。
2.独学で勉強する
本や動画で独学をするのも1つの方法です。本やネット上で配信されている動画を利用すると、インフラエンジニアのスキルを費用を抑えて得られます。
また、本や動画は何度も復習しやすく空き時間に学習できるので、コスパが高いのも魅力です。
ただし書籍は全般的な知識を網羅している分、細かな情報を得られない可能性があります。また質問ができる環境が用意されていないため、問題点にぶつかったときの対処が難しいのが難点です。
3.案件を受注する
案件によっては、未経験でも応募できるものがあります。
未経験OKの案件を受注すると、仕事をしながらインフラエンジニアのスキルを得られるので、一石二鳥です。
というのも、インフラエンジニアの需要は高いため、企業が育成に力を入れています。
インフラエンジニアとしての業務が未経験でも、ある程度のITスキルやプログラミングの知識があれば、仕事をもらえる可能性も。
とはいえ、初期の仕事が難しく単価も低く設定されることが多いので、スキルを身につけてから案件を探すのをおすすめします。
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