フロントエンドエンジニアを目指そうと思ったものの、何から始めたらいいのやら。書店やインターネットには教材が溢れているものの、情報量が多すぎて今何をすべきかわからない気持ちもわかります。
初心者向けの情報を読んでみても、専門用語が入っていて途方に暮れているのではないでしょうか?やるべき順番を間違えると、わからないことすら見えなくなり、挫折の原因になります。
そこでこの記事では、0からフロントエンドエンジニアに向けて勉強し始める超初心者に向けて
- 学習のステップ
- 勉強すべきスキル
- 具体的な勉強方法
- 注意点
- 就職へのポイント
をわかりやすく解説しています。
これから学習を始める初心者の方はぜひご覧ください。
監修者:平井 隆嗣
システム開発に加えてマーケティングまで対応し、集客や売上に貢献するエンジニア。
開発会社にて4年間の勤務をし、リーダーとして活躍したあとフリーランスとして独立。WordPress導入、デザイン、開発、アプリケーション開発などを幅広く手掛ける。
監修者:迫 佑樹
株式会社SkillHacks代表取締役。大学在学中からプログラミングスキルを身につけ、フリーランスエンジニアとして独立。
自身の経験を活かしプログラミングを教え、その知見からオンラインスクール事業Skill Hacksを運営。そのほか、実店舗ビジネスや知識プラットフォームBrainなどさまざまなビジネス経営中。
何からやるべき?フロントエンドエンジニアになるための学習4ステップ
まずは、フロントエンドエンジニアの仕事を探し始めるまでに、どのような順序で勉強すべきかおおまかな流れを解説します。下記の4ステップを意識しましょう。
- 勉強の目的を明確にする
- 必要知識を身につける
- 気になるサービスを模写する
- 自分で1からオリジナルの制作物を仕上げる
それぞれ詳しく解説します。
1. 勉強の目的を明確にする
いきなり勉強を始めるのではなく、「なぜフロントエンドエンジニアを目指すのか」を考えるところから始めましょう。
プログラミング学習には半年以上かかると言われています。さらに、仕事にしてからも新しい技術を学び続ける姿勢が必要。目的が明確でないと挫折しかねません。
また、エンジニアには様々な種類があり、それぞれ必要なプログラミング言語やスキルが異なります。後々「フロントエンド以外の分野のほうが興味があった」と気付き、学び直すのを避けるためにも、最初に勉強の理由を考えておきましょう。
2. 必要な知識を身につける
勉強する理由が整理できたら、いよいよ学習を始めていきましょう。フロントエンドエンジニアに最低限必要な知識は以下の3つです。
- プログラミング・コーディングスキル
- Webの仕組みの理解
- フレームワーク・ライブラリの知識
これらの知識をバランス良く身につけて、幅広い業務に対応できるエンジニアが求められています。
3. 気になるサービスを模写する
ある程度知識が頭に入ってきたら、既存のサービスの模写をするのがおすすめ。模写には以下のようなメリットがあります。
- プロのコーディングを習得できる
- コーディング速度が上がる
- 実践に近い勉強ができる
プロが仕上げた制作物を真似していくことで、きれいなコードの書き方を体得できます。なぜそのコードを書いたのか考えながら模写していくのがポイント。
そして何より、コードをたくさん書いていくので、速度もUP。今後自分で制作物を仕上げるときにも役立つでしょう。
4. 自分で1からオリジナルの制作物を仕上げる
模写できれいなコードの書き方が理解できてきたら、オリジナルの制作物を作ってみましょう。ここで作ったものはそのまま、ポートフォリオとして使えます。
ポートフォリオとは、自分のレベルを示す作品集のこと。転職したりフリーで仕事をとったりするときには、提出を求められることがほとんどです。
オリジナルの制作物を作ることで勉強にもなり、そのあと仕事を探すときにも活かせるので、一石二鳥と言えるでしょう。
フロントエンドエンジニアが最初に身につけるべき3つのスキル
フロントエンドエンジニアになるには、最初に3つのスキルを身につける必要があります。
- プログラミング・コーディングスキル
- Webサービスの仕組みの理解
- フレームワーク・ライブラリのスキル
なお、フロントエンドエンジニアに必要なスキルについて「【現役に取材】フロントエンドエンジニアのスキル厳選4選【マストでない知識は除外】」では現役エンジニアに取材!初心者向けのスキルに加え、将来的に必要なものも伺っているので、ぜひ参考にしてください!
1. プログラミング・コーディングスキル
最初に身につけるべきなのは、プログラミング・コーディングのスキルです。フロントエンドエンジニアを目指す場合、身につけるべき言語は3つ。
- HTML
- CSS
- JavaScript
それぞれの役割は以下のとおりです。
HTML
HTMLは、Webサイトを構築する際に使用されるマークアップ言語です。インターネットで公開されているWebページには、ほとんどHTMLが使われています。
フロントエンドエンジニアの仕事内容は、Webサイトの構築も含まれます。そのため、HTMLは習得すべきスキルです。
CSS
CSSは、Webサイトの文字の色や大きさ、背景の色や配置などを指定する言語です。
先ほど紹介したHTMLとはセットで使用することがほとんど。そのため、CSSを学習する際にはHTMLも併せて習得しましょう。
JavaScript
JavaScriptは、Webサイトに動きをつける目的で使用される言語です。
例えば、画像の拡大表示やWebページの一番下からトップに戻る動きはJavaScriptで実装しているもの。使いやすいサイトを作るには必須です。
加えて、以下の場面でも利用されています。
- アプリケーション開発
- サーバーとの通信
バックエンドとやり取りするためにも必要な言語なので、必ず習得しましょう。
2. Webサービスの仕組みの理解
フロントエンドエンジニアもWebサービスの仕組みを頭に入れておく必要があります。
具体的には
- HTTPの基本的な仕組み
- データベースでの保存のされ方
- ネットワークの仕組み
概念をしっかり理解することで、バックエンドエンジニアとのやり取りが円滑になります。
3. フレームワーク・ライブラリのスキル
フレームワーク・ライブラリを簡単に説明すると、プログラミングの工数を減らす便利なツールです。効率的に業務をおこなうためには必須のスキル。
現場でも当たり前に利用されているので、こちらもしっかり身につけましょう。
フレームワーク・ライブラリとひとことでまとめても、種類は豊富です。フロントエンドエンジニアが学習したいものは下記3点です。
- jQuery
- React.js
- Vue.js
ひとつ勉強すれば、他のものも学びやすくなります。
必要なフレームワークは業務によって異なるので、まずは1つ使えるようになれば大丈夫です。1つを学んで仕組みを理解していれば、後は現場でキャッチアップしていけます。
フロントエンドエンジニアを目指す4つの勉強方法
フロントエンジニアを目指すには4つの勉強方法があります。
- オンライン講座
- プログラミングスクール
- オンラインサービス
- 書籍
それぞれメリットデメリットがあるので、ニーズに合わせたものを選びましょう。
1. オンライン講座
オンライン講座は、動画教材を利用して自分のペースで勉強する方法です。スクールのように通学することなく、体系立てて学べる講義を受講できます。
とはいえ独学なので、わからないことがあると勉強が詰まってしまうのがデメリット。質問制度やサポートが充実した講座を選びましょう。
オンライン講座選びに迷ったら、当メディアで提供するFront Hacksがおすすめです。
実際にプログラムを書く様子を動画で見ながら、効率的に勉強ができます。現役のフロントエンジニアに無制限で質問ができるので、不安なく学習をすすめられるのが特長です。
これからフロントエンジニアの勉強を始める方は、ぜひご活用ください!
2. プログラミングスクール
自分でコツコツ勉強する自信がない人は、プログラミングスクールもおすすめ。受講日や期間が決められているので、自分で計画をたてる自信がない方にはぴったりです。
ただし、学費は高めなのがデメリット。また、最初の方の授業を休んでしまうと追いつくのが大変なので、欠席時のフォロー体制は必ず確認しておきましょう。
ちなみに、プログラミングスクールに通っても3割ほどの人は途中で挫折するとも言われています。学校に任せきりにせず、自分で予復習して学んでいく姿勢が大切です。
3. オンラインサービス
まずはあまりお金をかけずに勉強してみたいという方におすすめなのがオンラインの学習サイト。手を動かして体型的に学べるのがメリットです。
無料で使える学習サイトやアプリには次のようなものがあります。
- Progate
- Swift Playgrounds
- ミニツク
オンラインサービスだけで体系的な知識をみにつけるのは難しいですが、そもそも向いているのか触りを学習するのには非常に有効です。
4. 書籍
フロントエンジニアに関連する書籍を読んで学習する方法もあります。エンジニア関係の本はちまたに溢れているので、馴染みがある方も多いでしょう。
しかし、初心者の場合、最初に書籍を使うのは正直おすすめしません。疑問点がそのままになったまま進んでしまう可能性が高いからです。また、万が一誤植があり、コードを真似してもエラーが出た場合、自分で発見するのも難しいですよね。
すでにプログラミングの勉強を始めている人や、もともとエンジニアとして活躍している人ならば、しっかり理解することができるでしょう。
プログラミング言語の本は逆引き用に、Webの仕組みに関する本は概念を理解した上での補足に使うのがおすすめです。
フロントエンドエンジニア転職への3つのルート
フロントエンドエンジニアの勉強をしたあと仕事につくには3つのルートがあります。それぞれメリット・デメリットがあるので、比較した上で選びましょう。
- 転職エージェントから未経験可な仕事の紹介
- コーダーとして業務経験を積んで転職
- プログラミングスクールからの紹介
1. 転職エージェントから未経験可な仕事の紹介
転職エージェントに登録して、未経験でも応募できる仕事を探すのが一つの手です。ポートフォリオを見せつつ、エージェントのフォローを受けることで、レベルに合った求人を探せます。
ただし、未経験者を募集している企業の場合、いきなりフロントエンドエンジニアの仕事ができなかったり、育成環境が整っていなかったりすることも。人が足りずに未経験でも集めている状態なので、書類作成や雑務が中心になる可能性もあります。
就職前に業務内容をしっかり確認しつつ、ミスマッチをできるだけ抑えるように工夫しましょう。
2. コーダーとして業務経験を積んで転職
エンジニアとしての業務経験がない場合、フロントエンドエンジニアの仕事はなかなかもらえません。そこでおすすめなのが、最初にコーダーとして経験を積む方法です。
コーダーはHTML・CSSのプロ。指示に従いWebページの骨組みを作っていく仕事です。ここで経験を積むことで、ユーザーが触れる部分全体を作るフロントエンドエンジニアの道が見えやすくなります。
転職エージェントによっては、IT業界での勤続年数が短いとそもそも登録できないところもあります。コーダーとして経験を積めば、仕事をもらいやすくなるでしょう。
3. プログラミングスクールからの紹介
プログラミングスクールで勉強し、そこから転職サポートを受ける方法もおすすめ。ポートフォリオの作成をフォローしてもらえたり、推薦状を出してもらえたりするところもあるので、未経験者も安心です。
なお、当メディアが提供するオンライン講座Front Hacksにも転職サポート付きのコースをご用意しています。職務経歴書の添削や面接対策を提供しているので、せっかくスキルを身につけたのに仕事がなかったらどうしようと不安に思う必要はありません。
質問無制限で疑問を解決しながら勉強できる講座なので、フロントエンドエンジニアになるには何からすればわからない方におすすめです!
フロントエンドエンジニアを目指す初学者の3つの注意点
フロントエンドエンジニアを目指す初心者向けに、プログラミング・フレームワーク学習時の注意点を3つ紹介します。
- 手を動かす
- 丸暗記しない
- 曖昧なまま進まない
ぜひ目を通して、学習効率を高めてくださいね。
1. 手を動かす
勉強するときは必ず手を動かしましょう。実際にコードを書いてみないと、知識は定着しません。
ただインプットしているだけだと、「わかったつもり」になりやすいもの。実際に自分でやってみたら引っかかることも多いです。
練習問題をやってみたり、説明を受けた部分を自力でも書いてみたりして、どんどん手を動かしていきましょう。
2. 丸暗記しない
コードを丸暗記するのはやめましょう。プログラミングは、学校のテストのように丸暗記でどうにかなる性質のものではありません。
どちらかというと、プログラミング学習はテレビゲームに似ていると言われます。とりあえずプレイしてみて、自力では進めないところにぶつかったら、その都度インターネットで検索したり、攻略本で調べたり、すでにクリアした人に聞いたりしてゴールを目指します。
つまり、技術書は攻略本のように使うのが正しく、丸暗記する対象ではないと覚えておきましょう。
実際、現役のエンジニアでもその都度調べながらプログラムを実装しています。そのため、覚えることをゴールにせず、仕組みを理解した上で調べればできることを目標にしましょう。
3. 曖昧なまま進まない
学習中に抱いた疑問点をそのままにしないようにしましょう。なぜなら、プログラミング学習は積み重ねだからです。基本がわからないままだと、応用型・発展型のオンパレードである実務ではまったく歯が立ちません。
特にプログラミング・フレームワークの学習は内容同士がかなり関連しています。わからないまま進むと更にわからない部分が増えてしまって挫折の原因に。
したがって、わからないことが出てきたら、その場で解決するようにしましょう。たとえば、すぐにGoogleでの検索したり、質問サイトで回答をくまなく探したり、何でも聞けるメンターを付けたりすることで早期解決を目指せます。
なお、当メディアで提供するFront Hacksは質問無制限。躓いたポイントをしっかりつぶしながら学習をすすめられます。講師は現役のエンジニアで、状況に応じて動画でサポートすることも!
挫折せずにフロントエンジニアを目指したい方にはおすすめです!
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