「アーリーリタイア後の生活が気になる」
「いくらお金がかかるんだろう」
「よくあるトラブルや対策を知りたい」
このように考えていませんか?
できるだけ早く仕事のストレスから解放され、自由に暮らしたいと憧れている人は多いはず。しかし、アーリーリタイア後の生活に関して疑問点が多く、うまくいく姿が想像しづらいですよね。
そこでこの記事では、以下の内容を詳しく解説します。
- 早期退職後の生活にかかる費用
- ありがちなトラブル
- 理想的な暮らしに大切なポイント
最後まで読めば悩みが解消され、リタイア後の生活が具体的にイメージできるようになるはずです。ぜひ、参考にしてみてください。
【年代別】アーリーリタイア後の生活にかかる費用
こちらでは、アーリーリタイア後の生活にかかる費用を30~50歳と年齢別に紹介していきます。条件は以下の通りです。
- 2人世帯、88歳まで生きると仮定
- 30~65歳までの生活費を年間360万円
- 65~88歳までの生活費を年間264万円
- 税金などの非消費支出は除く
参考:総務省「家計調査報告(2020年(令和2年)平均結果の概要)」
参考:厚生労働省「令和2年簡易生命表の概況」
ただし、金額はあくまで目安です。生活水準や世帯人数などによって異なるため、参考情報として活用してください。
1.30歳:約1億8,072万円
- 30~65歳:360万円×35年=1億2,600万円
- 65~88歳:264万円×23年=6,072万円
- 合計:1億2,600万円+6,072万円=1億8,072万円
30歳でアーリーリタイアすると、残りの人生でおよそ1億8,000万円の生活費がかかります。30代は結婚や出産といったライフステージの変化が起こりやすい年代です。最低限だけでなく、できるだけ余剰資金を貯めておく必要があるでしょう。
また、30歳で退職した場合は会社員として勤めた期間が短いので、厚生年金から得られる年金受給額が減少する点にも要注意です。
2.40歳:約1億5,072万円
- 40~65歳:360万円×25年=9,000万円
- 65~88歳:264万円×23年=6,072万円
- 合計:9,000万円+6,072万円=1億5,072万円
40代の場合、子育ての最中という家庭も多いでしょう。子どもの進路や夢によっては、想定よりも支出が大きくなる可能性があります。
また、病気や怪我によって治療費・入院費がかかるリスクが高くなるので、余裕を持った資金形成を行うことが望ましいです。
3.50歳:約1億472万円
- 50~65歳:360万円×15年=5,400万円
- 65~88歳:264万円×23年=6,072万円
- 合計:5,400万円+6,072万円=1億472万円
50歳の場合、残りの人生でかかる生活費はおよそ1億円です。30年近く会社勤めをしていれば厚生年金の受給額も大きいので、アーリーリタイアが実現しやすくなるでしょう。
子育ても一段落しているので、出費も抑えやすくなります。とはいえ、趣味や旅行にお金をかけたいという場合は、生活費以外にも多くの資金を貯めなければいけません。
アーリーリタイア後の生活でありがちなトラブル5選
アーリーリタイア後の生活では、ありがちなトラブルが5つあります。
- 資金が不足して生活が苦しくなる
- 社会的信用が下がり審査に通らなくなる
- 職探し・再就職の難易度が高い
- 人生の目標を見失ってしまう
- 不規則な暮らしで体調を崩す
後悔をしないためにも、事前に内容を把握しておきましょう。
1.資金が不足して生活が苦しくなる
アーリーリタイア後に資金が不足するのは、よくある失敗です。リタイア後は収入が途絶えるので、生活水準を下げた苦しい生活を余儀なくされます。
想定よりも支出が増える原因は、以下のようなものがあります。
- 誘惑に負けて散財してしまう
- より資産を増やそうとして投資に失敗する
- 病気や怪我、親の介護に費用がかかる
アーリーリタイアにおいて、資金の不足は致命的です。余裕のある資産形成をしていない場合、悲惨な結果になる危険性が高いと言えます。
2.社会的信用が下がり審査に通らなくなる
リタイア後は会社員という肩書がなくなるので、社会的信用が低くなります。そのため、以下のように様々な審査を通過するのは困難です。
- クレジットカードの新規契約
- 住宅ローンなどの借り入れ
- 賃貸契約
審査を通過するには、一般的に「安定した継続収入」が重要視されます。潤沢な資産があったり、以前は会社で高い役職に就いていたりしても、定職に就いていなければ審査通過の難易度は高いです。
アーリーリタイアを実現できるほどの資産を持っていても、社会的信用の低さから手続きがスムーズに進まないトラブルは頻繁にあります。
3.職探し・再就職の難易度が高い
アーリーリタイアを実現しても、資金不足や社会的なつながりがない不安から、再就職を検討する場合も考えられます。
ところが、リタイア後の生活では再就職が難しいです。履歴書に空白期間があることや、年齢が障壁となり、採用までのハードルが高くなるためです。
専門スキルを身に着けている、圧倒的な実績を誇る人などであれば、問題はないでしょう。しかし、多くの人にとって一度リタイアを経験すると、再就職は不利になります。
4.人生の目標を見失ってしまう
意外かもしれませんが、アーリーリタイアの実現後に人生の目標を見失って後悔するケースもありがちです。これから先なにを頑張ればいいのかわからず、膨大な時間を持て余してしまいます。
日々の仕事に追われていると、時間がほしいと考える機会は多いでしょう。リタイアを実現すれば、仕事をしていた時間で様々な楽しみ方ができると想像するはずです。
しかし、実際に自由な時間ができると「何をやればよいのかわからない」と、途方に暮れてしまう人は少なくありません。
気ままに生きられるのはアーリーリタイアの魅力ですが、退職後にやりたいことが明確になっていない人にとっては、後悔する原因になる危険性もあります。
5.不規則な暮らしで体調を崩す
リタイア後に、体や精神状態の調子が悪くなる人は珍しくありません。仕事をする必要がないので、生活リズムが不規則になりやすいためです。
会社員の場合は、起床や食事など、ある程度決まったスケジュールを守っているはずです。また、通勤の際は少なからず歩く機会もあるでしょう。規則正しい生活リズムや適度な運動は、体調管理に役立っているものです。
アーリーリタイアをしてすべての時間が自由になったことで、不規則な暮らしをして体調を崩す問題が起こります。
理想的なアーリーリタイア後の生活に大切なポイント7つ
理想的な暮らしを実現するには、7つのポイントが大切です。
- リタイア後のライフプランを明確にする
- 必要な資金を入念に計算する
- 節約をして生活費を抑える
- 生きがいを見つけておく
- 社会活動に参加する
- 健康維持を心がける
- 資産運用に取り組む
順番に詳しく解説していきます。
1.リタイア後のライフプランを明確にする
アーリーリタイアの実現には、残りの人生で必要となる資金を貯める必要があります。いくら貯めればいいのかを逆算するために、まずはライフプランを明確にしてください。
たとえば、居住地についてです。もしも田舎や海外に移住する場合、暮らす環境や毎月の生活費はこれまでと大きく異なるでしょう。また、結婚や出産の有無によっても、貯めるべき資金は変わってきます。
どのような生活を送りたいのかを考えて、人生計画をはっきりさせていくと、アーリーリタイアの成功率が格段に上がります。
2.必要な資金を入念に計算する
必要な資産を計算する際は、様々なトラブルも考慮して行うのが、アーリーリタイア成功の鍵です。病気や怪我など万が一の出費に備えて、余剰資金を貯められるように資金計画を立てておくと安心できます。
もちろん、貯めておくべき資金は生活にかかる分だけでは不十分です。旅行の頻度や趣味にかかる費用なども熟考して計算してください。
リタイア後にかかる費用は、家族構成や生活水準によって異なります。収集した情報だけを頼るのではなく、適切な金額を自分で入念に計算するのが大切です。
3.節約をして生活費を抑える
節約をして生活費を抑えるのも、リタイア後の暮らしには欠かせません。退職後は収入が途絶えるので、いかに支出を減らすかが生活を安定させるために重要です。
ただし、無理な節約はストレスになります。負担に感じると継続するのが困難になるので、無理のない範囲で取り組んでください。
生活費を抑える効果的な方法として代表的なのは自炊ですが、料理が苦手な人もいるはずです。食費の節約が難しい場合、おすすめなのはキャシュレス決済の活用です。
キャシュレス決済は手軽にできるだけでなく、以下のようなメリットもあります。
- 支出が管理しやすい
- ポイントが貯まる
- ATM利用の手数料を削減できる
負担に感じずできる方法で、節約術の実行を心がけましょう。
4.生きがいを見つけておく
リタイア後の人生を充実させるためには、生きがいが必要不可欠です。熱中できるものがあることで、人生の目標を見失うことを阻止できます。
おすすめなのは、趣味を見つけることです。リタイア後に始める趣味を探す際は、3つのコツを意識してください。
- 金銭的な負担が少ない
- 長く続けられる
- ひとりでも始められる
その他に、学び直しをするのも魅力的です。社会人を経験したからこそ、あらためて学びたい分野があるのではないでしょうか。知見を広げることで、人生が豊かになるはずです。
膨大にある自由時間を有意義に過ごすためには、趣味などの生きがいを見つけるのが重要です。
5.社会活動に参加する
社会活動への参加は、リタイア後の孤独感を解消してくれます。
アーリーリタイアを実現すると、社会とのつながりが希薄になりがちです。しかし、社会活動をすることで、人々との交流や世の中に貢献していると実感する機会になります。
以下のような活動は、個人でも参加しやすいのでおすすめです。
- 駅前などでの募金の協力
- 地域の清掃
- 災害時の復興支援
また、世間体がよくなり周囲から詮索されづらくなるのも、アーリーリタイア後の生活で社会活動に参加するメリットです。
6.健康維持を心がける
健康を維持できなければ、幸せなアーリーリタイア生活とは言えません。せっかく自由な時間を手に入れても、心と体が元気でなければ無意味です。
仕事によって整えられていた生活リズムは、退職によって崩れる可能性があります。アーリーリタイア後は、自分自身で日常を律していくことが必要です。早寝早起きを習慣づけ、食事や運動への配慮を忘れないようにしてください。
さらに、健康を維持すれば、結果的に治療費・入院費といった出費の抑制にもなるので一石二鳥です。
7.資産運用に取り組む
生涯に渡って安定した暮らしを送りたいのであれば、資産運用を推奨します。運用益で生活費をまかなえれば、資産を目減りさせずに暮らすことが可能です。
潤沢な蓄えがある場合でも、リタイア後の資産を減らしながらの生活はストレスが大きいものです。しかし、収入源を確保することで、精神的にも経済的にも負担が軽くなります。
資産運用には豊富な種類がありますが、共通している成功のコツは結果を出している人の真似をすることです。何から手を付ければいいか迷うのであれば、幅広いビジネスで資産を増やしている社長の思考を学べる「無料でビジネス力を飛躍的に高められるLINEマガジン」が最適です。