「アーリーリタイアにはどんな失敗があるんだろう」
「実際に体験した人の意見が知りたい」
「知識を身に着けて後悔しないように準備したい」
このように考えていませんか?
定年前に退職し、貯蓄で生活するアーリーリタイアが近年注目を集めています。ストレスなく自由気ままに暮らせるイメージがありますが、実は後悔している人も少なくありません。
さまざまな苦労を乗り越えて実現したアーリーリタイアで、失敗するのは絶対に避けたいですよね。
そこでこの記事では、以下の内容を詳しく解説していきます。
- ありがちな失敗例
- 備えておくべきリスク
- 体験談が読めるブログ紹介
- 後悔しないための対策
最後まで読めば、危険を回避して理想の暮らしを手に入れるヒントになるはずです。ぜひ、参考にしてみてください。
アーリーリタイアでありがちな5つの失敗
こちらでは、アーリーリタイアでよくある失敗を5つ紹介します。
- 資金不足に陥り貯金を切り崩す
- 社会とのつながりがなく孤独感を抱える
- 移住先の環境に馴染めない
- 家族との関係が悪化する
- 人生の目的を見失ってしまう
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1.資金不足に陥り貯金を切り崩す
アーリーリタイアの失敗で最もありがちなのが、途中で資金不足になることです。出費が多いと想定よりも貯金が減るペースが速くなり、生活費の捻出が厳しい状況にまで陥ってしまいます。
年齢を重ねてから再度働くのは難しく、蓄えがなくなってしまえば生活水準を低くして我慢する暮らしを続けないといけません。
悠々自適に生活するつもりが、資金不足により定年まで働かなかったのは失敗だったと後悔します。
2.社会とのつながりがなく孤独感を抱える
仕事をしなくなったことで人との関わりが極端に減り、社会とのつながりを感じられず孤独に悩む人も少なくありません。
退職直後は開放感を喜んでいても、次第に孤独感が増していくようです。社会とのつながりを求めて、アルバイトを始めたり会社員に戻るケースもあります。生活費に心配がなくても、孤独感に耐えられず後悔している人は多いです。
3.移住先の環境に馴染めない
アーリーリタイア後に田舎へ移住したものの、環境に馴染めず失敗したと感じるケースです。のんびりした雰囲気や豊かな自然には満足しても、これまでの暮らしとの違いに苦しむようです。
たとえば、以下のような田舎ならではの環境です。
- 集まりや行事の手伝いが多い
- 常に干渉されプライベートがない
- 都会よりも光熱費などお金がかかる
- 移動が不便
- 虫が多い
下見などの情報収集が不足していると、せっかくの移住生活も後悔することになります。
4.家族との関係が悪化する
既婚者の場合、リタイア後に家族との関係が悪化する可能性があります。家にいる時間が長くなったことで、これまで以上にケンカが増える夫婦は珍しくありません。
また、自分や家族の病気・介護によって生活が変わってしまう場合も考えられます。資産や時間を想定していた通りに使えなくなり、意見が衝突するきっかけになります。
良好だった家族関係がアーリーリタイアによって悪化し、後悔するのはありがちな失敗です。
5.人生の目的を見失ってしまう
アーリーリタイアを実現した後に、人生の目的を見失ってしまう人は意外と多いです。仕事のストレスから解放されるのはメリットである一方で、やりたいことが明確でないと時間を持て余してしまいます。
会社員時代は「アーリーリタイアをするために資金を貯める」を目標に努力している人が大半です。
しかし、いざ目標を達成してしまうと、これからの人生で何を頑張ればいいのかわからなくなるようです。
一度退職したものの、やりたいことが見つからない不安から仕事に復帰したという例もあります。
アーリーリタイアの失敗につながる5つのリスク
5つのリスクに備えておかないと、アーリーリタイアに失敗する危険性が高まります。
- インフレによる物価上昇
- 円安による支出の増加
- 再就職の難易度アップ
- 社会的信用の低下
- 想定より長生きする可能性
事前に把握しておくべき項目です。ぜひ確認してみてください。
1.インフレによる物価上昇
インフレになると需要が供給を上回るので、物価が上昇する可能性が考えられます。食料品や生活雑貨の価格が上がれば、生活するための出費も増えます。
また、商品だけでなく電車やバスの運賃、荷物の配送などのサービス料も値上がりするでしょう。たとえ数十円程度の値上げであっても、長い期間で考えれば支出の差は大きくなります。
インフレは支出が増え、想定よりも資金が減るペースが速くなるリスクがあります。
2.円安による支出の増加
これから先、日本では円安が進む可能性があります。円安になると食料品や石油など輸入品の値段が上がるので、結果的に支出が増えます。
円安で企業の売上が増えれば従業員の給料は上がりますが、アーリーリタイアしている人の資産が増えるわけではありません。
個人で円安を食い止めるのは不可能です。そのため、起こり得るリスクとして備えておく必要があります。
3.再就職の難易度アップ
一度アーリーリタイアをすると、再就職の難易度が高くなります。履歴書に空白期間ができるので、専門スキルや広い人脈などを持っていないと、企業に受け入れてもらえません。
もちろん、病気や怪我などで履歴書に空白期間ができる可能性は誰にでもあるものです。
しかし、アーリーリタイアが原因だと「きちんと働いてくれるのか」「遊んで暮らしていた人を雇って大丈夫なのか」と、採用担当者に不安感を与えてしまいます。
リタイア後に万が一資金不足に陥っても、再就職は難しいと覚悟しておかないといけません。
4.社会的信用の低下
アーリーリタイア後は社会的信用が低下するため、会社員時代には感じなかった不便さがあります。肩書が無職になるので、クレジットカードの契約やローンの審査通過は困難です。
また、賃貸契約のハードルも高くなります。もし住んでいるマンションを退去しなればならない事情ができても、社会的信用を担保するものがないので新しい住まいが見つかりにくいでしょう。
日常生活の中では、社会的信用が求められる場面は多くありません。しかし、契約など大きなお金が関わる場面で煩わしさを感じるはずです。
5.想定より長生きする可能性
当然ですが、人が何歳で死亡するかは誰にも予測不可能です。想定よりも長生きした場合、資金不足に陥ってしまいます。
たとえば80歳まで生きると仮定して資金計画を立てていても、実際は100歳まで生き続けるかもしれません。健康で過ごせれば問題ありませんが、高齢になるほど長期間の入院や施設に入る可能性が増えます。
老人ホームの場合は入居金と月額利用料がかかるため、生きている間は毎月支出が発生します。せっかくアーリーリタイアしても、余剰資金がないと老後に生活が困窮する危険性が高いです。
アーリーリタイアに失敗した体験談が読めるブログ3選
こちらでは、体験談が読めるブログを3つ厳選して紹介します。
- 45歳でアーリーリタイアして資産生活
- セミリタイア失敗 40代独身の末路
- セミリタイア生活失敗・・・だがもう元には戻れない
アルバイトなどで収入を得ている方もいるので、タイトルが「セミリタイア」のブログもあります。しかし、実際の暮らしぶりなど参考になる情報が多いので、ぜひチェックしてみてください。
1.45歳でアーリーリタイアして資産生活
「45歳でアーリーリタイアして資産生活」は、幅広い情報を網羅的に学べるブログです。以下のように、様々なジャンルの記事が1,600本以上も公開されています。
- アーリーリタイアの実態や心境
- リタイア後の収入や生活
- 資産状況や投資について
- 退職時の周囲の反応
管理人のRanpaさんは2018年に会社を辞め、アーリーリタイア生活を開始しました。現在は配偶者との2人家族のようです。
非常に参考になる情報が体験談ベースで書かれているので、経験者の本音が知りたい方はチェックしてみてください。
2.セミリタイア失敗 40代独身の末路
資金が潤沢でない状態でリタイアするとどうなるのかを知りたいなら「セミリタイア失敗 40代独身の末路」がおすすめです。
管理人のくらげさんは40代独身男性で、41歳のときに少ない資産でセミリタイアを実行しました。2022年3月現在の貯金額は700万円ほど、毎月の支出は6万円程度だそうです。ブログやYou Tubeの広告収入がわずかにあるが、いつまで生活が続くかわからないと語っています。
金銭事情が赤裸々に書かれており、資産形成と資金計画の重要性が実感できるブログと言えます。
3.セミリタイア生活失敗・・・だがもう元には戻れない
「セミリタイア生活失敗・・・だがもう元には戻れない」では、リタイアをした独身男性に生じる孤独や不安が切実に書かれています。
管理人の愚か者さんは2010年頃、衝動的に会社を辞めたそうです。資金面での問題がほとんどない代わりに、孤独感や同じ暮らしが続く生活に悩み続けています。
記事では、リタイアしたことによる後悔がこれでもかと綴られています。特に独身でのアーリーリタイアを検討している人は参考にして、反面教師として活用するといいでしょう。
アーリーリタイアに失敗しないための対策5つ
アーリーリタイアで後悔しないためには、5つの対策が有効です。
- 現実的な資金計画を立てる
- リタイア後の生活を具体的にイメージする
- 頼れる相談相手を見つけておく
- 節約して生活費を抑える
- 資産を増やす方法を検討する
1つずつ詳しく解説していきます。
1.現実的な資金計画を立てる
アーリーリタイアに失敗しないためには、現実的な資金計画が欠かせません。毎月の生活費以外にも、病気や怪我など万が一の事態にも備えられる程度の貯蓄ができるように計画してください。
もちろん、貯めておくべき資金はリタイア開始の年齢、家族構成で異なります。子どもの進路や親の介護の有無によっても必要資金は大きく変わってくるので、事前に家族間で話し合っておきましょう。
また、アーリーリタイアによって年金受給額が少なくなる点にも注意が必要です。会社員として働く期間が短くなれば、厚生年金による支給額は減少します。
ねんきんネットなどのサービスを利用すれば、将来受け取れる年金額を試算できるので、確認しておくと安心です。
悲惨な結果を招かないためにも、資金計画は理想ではなく、現実的に自分の生活に適したものを考えるのが重要です。
2.リタイア後の生活を具体的にイメージする
リタイア後の生活を具体的にイメージできていないと危険です。必要以上に支出がかさんだり、毎日やることがなくて時間を無駄にしてしまったりするでしょう。
事前に以下の項目をしっかりと検討しておいてください。
- 毎月の生活費
- 時間の使い方
- 住む場所
- 趣味
しっかりイメージできていないと、リタイア後の生活に対応できず、身体的・精神的なストレスが大きくかかる人も少なくありません。充実した日々を過ごすためにも、リタイア後の生活を具体的に想定しておくことが大切です。
3.頼れる相談相手を見つけておく
アーリーリタイアをすると社会とのつながりが希薄になるので、孤独感が強くなってしまいます。しかし、頼れる相談相手を見つけておけば、精神的な支えになります。
親族や友人の中から、困ったときに「誰を頼るのか」を事前に決めておいてください。また、社会活動を通して似た価値観の人と出会うことや、移住先で近所の人との円滑なつながりを持つように努力するのも効果的です。
日常的に接する機会が少なくても、いざというときに頼れる人の存在は、アーリーリタイア生活の成否を大きく分けます。
4.節約して生活費を抑える
リタイア後も以前と同じような生活を続けていると、すぐに資金が減ってしまいます。浪費を控えるのはもちろん、生活資金が底をつかないように日ごろから節約を心掛けるのが大切です。
極端な節約は生活を楽しめなくなるので推奨しませんが、まずはストレスにならない範囲で取り組んでください。たとえば、以下のような節約方法がおすすめです。
- マイボトルを持参してコンビニや自販機を使わない
- タクシーではなく公共交通機関を使う
- 買い物はフリマアプリを活用する
一度に付き数百円程度の節約でも、継続するほど効果が大きくなります。収入がなくなるアーリーリタイア後の生活では、節約して生活費を抑えることが必要不可欠です。
5.資産を増やす方法を検討する
アーリーリタイアに失敗したくないのであれば、資産を増やす方法を検討してください。
厳密に言うとアーリーリタイアではなくセミリタイアになりますが、安定した暮らしを求めるのであれば収入源の確保は重要です。
潤沢な資産を用意してリタイアしても、貯金を切り崩しながら生活するのは精神的な負担が大きいものです。しかし、資産を増やせる目処が立てば、気持ちはかなり軽くなります。
投資や不労所得を得る方法は、種類が豊富にあります。リスクを抑えられ、なおかつ自分に合った方法についての知識を身に着けてください。
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