「起業したいけどビジネスモデルを考える方法がわからない」
「自分のアイデアを整理する方法が知りたい」
「ビジネスで成功して年収を高めたい」
このような悩みを抱えていませんか?
インターネットの発達やステイホームといった生活環境の変化により、新しいビジネスモデルが増加しています。
自分も新しいビジネスに挑戦しようと考えても、何もない状態から案を生み出すのは難しいですよね。
そこでこの記事では、0からビジネスモデルを作る方法を詳しく解説します!
具体的な4ステップや実践できるフレームワークも紹介しているので、新しいビジネスに挑戦したい方はぜひ参考にしてみてください。
ビジネスモデルの作り方4ステップ
こちらでは、ビジネスモデルの作り方を下記の4ステップに分けて解説します。
- 業界のビジネスモデルを分析する
- ビジネスモデルのアイデアを大量に考える
- 付加価値を提供するビジネスモデルをブラッシュアップする
- 実現可能なビジネスモデルを選ぶ
それぞれ詳しく確認していきましょう。
1.業界のビジネスモデルを分析する
ビジネスモデルを作る際、まずは業界のビジネスモデルの分析が重要です。競合他社のビジネスモデルを分析することで、ビジネスチャンスが見えてきます。
「そのビジネスモデルが使われている理由はなぜなのか」「どのようなメリットがあるのか」を徹底的に分析しましょう。
分析することによって、業界に足りていないものや、みんなが不満を抱えている側面が見えてきます。
2.ビジネスモデルのアイデアを大量に考える
業界への理解が深まったあとは、ビジネスモデルのアイデアを大量に考えます。より多くのアイデアを考えることで、新しいビジネスモデルの成功率は高くなります。
もしアイデアが思いつかない場合は、成功事例を参考にすることがおすすめです。
他業種の成功事例を自分が進出する業界に活用できないか、複数の事例を組み合わせるといいでしょう。
3.付加価値を提供するビジネスモデルをブラッシュアップする
大量に考えたアイデアのなかで、ユーザーへ付加価値を提供するビジネスモデルを選びます。
誰も挑戦したことのない革新的なアイデアであっても、ユーザーに価値を与えれなければビジネスとして成立しません。
「便利になる」「悩みが解決する」といった、ユーザーを喜ばせる目線が大切です。
選んだ付加価値を提供するビジネスモデルを、繰り返しブラッシュアップしていきましょう。同業他社が取り入れていない理由や課題が見えてくるはずです。
4.実現可能なビジネスモデルを選ぶ
ブラッシュアップしたビジネスモデルのなかから、現実可能なものを1つ選びます。
あまり早い段階で現実可能かを考えるとアイデアの幅が狭まるので、最後にするのがおすすめです。
技術的に実現できるのか、法律などの問題は無いのかを具体的にしていきます。時間や資金は有限なので、挑戦するビジネスモデルは最終的に1つだけに絞りましょう。
ビジネスモデルを作る際に必要な情報5選
ビジネスモデルを作る上で必要な情報を5つ紹介します。
- 自社が持っているリソース
- 自社の強みやオリジナリティ
- 対策が必要な弱み
- 協力者や使えるコスト
- 目標となる利益
ビジネスモデルを考える際に、まずは自社について5つの情報を抜き出すことが大切です。
自社にどういったことができて、できないのかをしっかり再確認することで成功できるビジネスが見えてくるはずです。
ではそれぞれ確認していきましょう。
1.自社が持っているリソース
まずはあなたの会社が何を持っているのかを明確にしましょう。
資産や人員以外に、以下のものが挙げられます。
- 土地
- 事務所
- スキル
- サイト
- 公式アカウント
とにかく使えそうなものを全てあげてみてください。
大企業の場合は大抵なんでも用意できますが、中小企業や個人事業主の場合は持っているリソースに限りが出てきます。
どのリソースをどれほど持っているかで組み立てられるビジネスモデルも異なるため、まずは自社の現状についてしっかり理解しておきましょう。
2.自社の強みやオリジナリティ
現状のリソースが理解できたら、次は自社のオリジナリティや強みを書き出します。
競合他社と差別化ができる会社独自の武器を洗い出すことで、優位に立ち回れる分野を発見できるでしょう。
例えば以下のようなポイントです。
- 高い営業能力を持った社員
- 優れた教育プログラム
- 多くのフォロワーがいるSNSのアカウント
それぞれの強みがを生かすことができれば、他の企業からは真似できないサービスが見つかる可能性もあります。
よって自社の強みやオリジナリティを把握しておく事は、ビジネスモデルを作る上で大切な事と言えるでしょう。
3.対策が必要な弱み
強みやオリジナリティを出したら次は自社が持っている弱みについても把握しておく必要があります。
なぜなら弱みを知っていることで、避けるべき分野や対策が必要な事項が明確になるからです。
弱みを理解しないまま新しいビジネスを始めてしまうと、挫折してしまったり、うまくいかずに赤字になってしまったりする可能性もあります。
弱みについてしっかり理解した上で以下の点について改めて考え直してみましょう。
- 乗り越えられる弱みなのか
- どうすれば対策ができるか
- そのために何が必要なのか
うまくいけば弱みを強みに変えることもできるかもしれません。
4.協力者や使えるコスト
新しくビジネスを始める際にはビジネスパートナーとして協力してくれる人や、会社があるかと言うことも重要な要素です。
知り合いに頼んだほうが安くなるだけでなく、サイトのクオリティも高まり、有利に立ち回れます。
信頼できる人や企業がいる分野であるか、というのもビジネスモデルを作る上で大切です。
他にも新しいビジネスに費やすことができるコストを再確認しておくことも重要です。
ビジネス立ち上げ時にかかる費用のほかに、継続するためのランニングコストも必要になるため最終的にはどれくらい必要か割り出しておきましょう。
またここでのコストは資金以外に「時間」も含まれます。
ビジネスがうまくいってもあなたが多忙で、自分の時間を全く取れない状況であれば会社の目的を見失ってしまいます。
よってビジネスモデルを作る際には「自分が働く時間を減らすにはどうすれば良いか」と言う観点も必要です。
5.目標となる利益
最後にどれくらいの利益を見たいのかと言う部分を明確にしておきましょう。
ビジネスの最終的な目的は利益を上げることです。
よってどれくらいの利益が欲しいのかを考え、それが可能なビジネスモデルを順番に構築していきましょう。
アイデアを整理する「ビジネスモデルキャンバス」とは!9つの要素を徹底解説
ビジネスモデルキャンバスとは、ビジネスの構造を可視化したフレームワークです。
ビジネスの全体像を俯瞰しやすく、各項目の整合性が確認しやすいということから、現状確認や認識の共有化に使いやすいツールと言えます。
要素を以下の9つに分けて解説していきます。
- 顧客セグメント
- 提供価値
- 販路
- 顧客との関係
- 収益の流れ
- キーリソース
- キーアクティビティ
- キーパートナー
- コスト構造
アイデアを整理したい方は必見です。
1.顧客セグメント
ビジネスモデルに大切な顧客(ターゲット)についてです。
「誰に価値を提供するのか」「重要な顧客は誰なのか」を書き出します。
顧客の年齢や性別といった属性、利用目的や法人か個人かなどを明確にしましょう。
2.提供価値
ターゲットとする顧客に対して「どのような価値を提供するのか」を書き出します。
自社が提供する商品・サービスを指し、顧客から選ばれる理由になります。
自社の強みを活かし、他社と差別化できるのかがポイントです。すでに世の中にあるサービスと内容が被っている場合は、再度アイデアを練り直しましょう。
3.販路
販路は「顧客へどのように価値を提供するか」です。仕入れや輸送の方法ではなく、プロモーションを含む認知を上げる方法という意味があります。
ターゲットが若者であればネット販売、年配向けなら店舗型など、価値が顧客へ的確に届くルートを選びましょう。
4.顧客との関係
顧客セグメントと「どのような関係を構築するか」を書き出します。商品を販売したら終わりなのか、アフターケアまでするのかなどです。
顧客との関係は、長さと深さの組み合わせで考えるといいでしょう。
あわせて「関係を維持する方法」も考え出します。電話やメール、訪問といった手段と頻度を決めましょう。
5.収益の流れ
マネタイズの方法や料金体系など、収益の流れを書き出します。
「顧客がなにに対してお金を払うのか」「どのように支払うのか」を明確にしましょう。
6.キーリソース
キーリソースとは「顧客に価値を提供するために必要なリソース」です。ビジネスモデルを実行するために必要とされるものを明確にします。
資金はもちろん、人や機械、時間やノウハウといった無形のものも含まれます。
7.キーアクティビティ
「価値を提供するのに必要な主要活動は何か」という、ビジネスモデルの実行のための活動についてです。
ビジネスモデルの基幹となる重要なパートと言えます。
キーアクティビティは「価値を提供するための活動」と「キーリソースを確保するための活動」の2つの観点で考えることが大切です。
8.キーパートナー
ビジネスモデルを構築するうえで「協力する替えのきかないパートナー」を書き出します。
小規模な事業であっても、自社だけでビジネスが完結することはありません。仕入先や提携先、代理店などがキーパートナーの例です。
9.コスト構造
コスト構造では「ビジネスを実行するために必要なコスト」を明確にします。
具体的には、社員の人件費や製造にかかる費用などです。
なおコスト構造は、固定費と変動費を分けて考えるのがポイントです。月々や年間にかかるコストを正確に計算しましょう。
ビジネスモデルの基本パターン10個
こちらではビジネスモデルの基本パターン10個を紹介します。
- 物販方式
- 小売方式
- 広告方式
- 卸売方式
- 直販方式
- 二次利用方式
- 消耗品方式
- サブスクリプション方式
- マッチング方式
- フリーミアム方式
自分のビジネスアイデアに最適なパターンはどれかチェックしてみてください。
1.物販方式
自社で開発・製造した商品をユーザーに購入してもらう、シンプルなビジネスモデルです。
優れた商品力によって他社と差別化することが重要になります。
具体的には、個人経営の飲食店や建築業が物販方式のビジネスモデルです。
2.小売方式
スーパーマーケットやコンビニのように、メーカーから商品を仕入れてユーザーに販売するモデルです。
商品は他社にも卸されているので、商品力や価格以外での差別化が求められます。
店舗がアクセスのいい立地にある、品揃えが他店よりも豊富で優れているなどです。
3.広告方式
紙やWeb上に広告を掲載することで、出向元から宣伝費を受け取るビジネスモデルです。
ユーザーの目に触れる機会が多く、影響力が大きいほど宣伝費は高額になります。
Google社によるアフィリエイトや、YouTube広告が代表的な例です。
ネット起業のビジネスモデルについては以下の記事もチェックしてみてください。
▼ネット関係のビジネスモデルについてはこちら▼
【初心者OK】ネット起業のビジネスモデル5選を徹底解説!メリットやデメリットも紹介
>>【初心者OK】ネット起業のビジネスモデル5選を徹底解説!メリットやデメリットも紹介
4.卸売方式
メーカーから仕入れた商品を小売店に卸すことで利益を得る方式です。
メーカーと小売店が直接取り引きをする方が価格は抑えられますが、流通をスムーズにするために卸売業は欠かせません。
たとえば食品卸売業者は、農家から野菜を買い付けレストランなどの飲食店に卸しています。
5.直販方式
メーカーが製造した商品をユーザーに直接販売するケースです。D2Cとも呼ばれます。
価格が抑えられるのが最大のメリットで、パソコン業界などに多いビジネスモデルです。
また近年ではネットショッピングの流行により、直販方式を採用する健康サプリメントや化粧品メーカーも増えています。
6.二次利用方式
同じ商品を複数回利用して利益をあげるビジネスモデルです。たとえば、映画のDVDやアニメのグッズ化などが二次利用方式に該当します。
ヒットコンテンツであれば莫大な利益を生むことが可能ですが、著作権のトラブルに注意が必要です。
7.消耗品方式
消耗品を継続的に売ることで利益を得ます。ウォーターサーバーの水やプリンターのインクが消耗品方式の代表的な例です。
商品本体のレンタル料を無料にして、消耗品による定期的な収入を得ることを目的とします。
8.サブスクリプション方式
ユーザーに対して定額でサービスの使用権を販売するモデルです。
動画が見放題のNetflix、IllustratorやPhotoshopのようなソフトウェアなどが代表的なサブスクリプション方式と言えます。
ユーザーの幅広いニーズに応えるために、さまざまなサービス増えています。
9.マッチング方式
マッチング方式は、2つの需要をマッチさせることで利益を生み出します。
マッチングアプリのような「個人×個人」だけでなく、求人サイトのような「個人×企業」もマッチング方式のビジネスモデルです。
10.フリーミアム方式
基本サービスを無料で提供し、有料で機能のアップグレードを希望したユーザーに販売するビジネスモデルをフリーミアム方式と呼びます。
レシピサイトのクックパッドや音楽配信サービスのSpotifyなどが代表的な例です。
ビジネスモデルのジャンル別成功事例5選
ジャンル別成功例を5つ紹介します。
- 【広告ビジネス】Facebook
- 【サブスクリプション】Amazonプライム
- 【マッチング】メルカリ
- 【販売ビジネス】未来食堂
- 【レンタルビジネス】Rentio
ぜひ参考にしてみてください。
1.【広告ビジネス】Facebook
広告ビジネスを成功させるためにはユーザーに広告をしっかりとかける必要があります。
広告媒体を通してユーザーを集めるまでは至難の業ですが、ビジネスモデルが確立できれば継続的に成功できる分野です。
Facebookを運営するメタは、広告主から収益を得てSNSサービスを提供しています。ストーリーズ広告やリール広告を展開し、継続的に大きな利益を上げています。
2.【サブスクリプション】Amazonプライム
Amazonでプライム会員の登録をすると、素早く届けてくれる「お急ぎ便」が無料になったり、動画や音楽を無料でバックグラウンド再生できたりするサービスです。
様々なサブスクビジネスがある中で月額500円という低価格設定が会員数を伸ばし成功させた要因でもあります。
またサブスクビジネスモデルは現在成長途上の分野であるため、中小企業やスタートアップ企業でもアイディア次第で成功できる可能性が十分あります。
3.【マッチング】メルカリ
フリマアプリのメルカリは今や名前を知らない人はほとんどいないでしょう。
ものを売りたい出品者と買いたい購入者をマッチングさせ成功したサービスです。
マッチングビジネスモデルで成功するためには、まだ注目されていないニーズを察知する情報収集力が必要です。
4.【販売ビジネス】未来食堂
未来食堂は、気分や食べたいものに合わせたおかずを用意してくれるレストランです。
商品やサービスの選択肢が増えた今、自分にぴったりの食事を求める人は増加傾向にあります。
シンプルな販売ビジネスモデルでも工夫次第では競合との差をつけられるため、まだ注目を浴びていない領域でビジネス展開できれば、顧客も一気に獲得できるでしょう。
5.【レンタルビジネス】Rentio
Rentioは、 最新のデジタルガジェットをレンタルできるサービスです。
実際に購入する前に使い心地を確認したいと言う需要に応え、成功したサービスです。
あらゆる分野でシェアリングエコノミーが登場し、共有する流れが生まれています。
まだ世に広まっていないレンタルビジネスモデルを考案すれば成功に近づけるでしょう