「AWSは将来的にどうなる?」
「仕事は途切れない?」
「AWSを学んでおくべき?」
クラウドサービスとともに需要が高まっているAWSですが、習得しておくべきか迷っている方も多いのではないでしょうか。
AWSが長く役立つ将来性の明るいスキルであれば、ぜひ学んでおきたいですよね。
そこでこの記事ではAWSの今後について以下の内容を解説します!
- AWSの将来性
- 将来のキャリアパス
- 学ぶべきAWSの主要サービス
- AWSの他に身につけるべきスキル
- 勉強する方法
マーケティング会社のMM総研によるとAWSは調査対象の半数近い数の企業が導入しており、今後もさらなるニーズの向上が見込まれています。
先を見据えて勉強しておいて決して損はありません!
AWSエンジニアへの道が気になっている方は、ぜひ参考にしてみてください。
監修者:平井 隆嗣
システム開発に加えてマーケティングまで対応し、集客や売上に貢献するエンジニア。
開発会社にて4年間の勤務をし、リーダーとして活躍したあとフリーランスとして独立。WordPress導入、デザイン、開発、アプリケーション開発などを幅広く手掛ける。
監修者:迫 佑樹
株式会社SkillHacks代表取締役。大学在学中からプログラミングスキルを身につけ、フリーランスエンジニアとして独立。
自身の経験を活かしプログラミングを教え、その知見からオンラインスクール事業Skill Hacksを運営。そのほか、実店舗ビジネスや知識プラットフォームBrainなどさまざまなビジネス経営中。
【結論】AWSの将来性は明るい!5つの理由
AWSはこれからも必要とされ、AWSを専門的に扱えるエンジニアの価値がますます高まっていくと考えられます。
こちらでは、なぜAWSはこれからも伸びが期待できるのか、理由を5つ紹介します。
- クラウド需要が高まっている
- 人手が不足している
- 関連資格が評価されている
- ビッグデータとの親和性が良い
- AIに対応している
具体的な調査結果とともに将来性をお伝えします。
それぞれ確認し、将来のイメージを固めておきましょう。
1.クラウド需要が高まっている
クラウドの需要が高まっているため、AWSも成長が期待できます。
クラウドとはソフトをダウンロードすることなく、インターネット上で操作やデータの出し入れができるサービスのこと。
マーケティング会社のMM総研が行った調査では、7割以上の企業がクラウドサービスを利用していることが分かりました。
クラウドサービスを使うとサーバー構築の手間や費用を最小限に抑えられるので、クラウドサービスやAWSを導入する企業はますます増えるでしょう。
2.人手が不足している
IT業界全体で、人手不足が問題視されています。
経済産業省などが合同で行ったIT人材需給に関する調査によると、2030年までに最大で79万人ものIT人材が不足すると考えられています。
その中でもクラウドに関するスキルを持ったエンジニアは少なく、特に不足が懸念されているのです。
AWSエンジニアもクラウドエンジニアの一種なので、市場から求められる存在であると言えます。
需要が高いにも関わらずなり手が少ない職種は、収入が上がりやすい傾向にあります。
そのため、AWSの知識を付けておけば収入面での将来性は明るいでしょう。
3.関連資格が評価されている
AWSの関連資格は、世界中で評価されています。
IT人材を育成する事業を行うグローバルナレッジ(アメリカ)の調査では以下の内容がわかりました。
- 15の資格のうちAWSの認定試験への期待度は2位
- 前回調査よりも順位が2つアップ
- AWS認定ソリューションアーキテクト アソシエイトを持った方の平均収入は1600万円以上
このことから、AWSの資格を持ったエンジニアはかなり求められており、高い年収を渡しても抱え込みたいという企業が多い結果となりました。
資格を持っていれば社内評価が上がったり、独立や転職の際にアピールに使えたりするので、長期的に考えてAWSの知識や資格が役立ちますよ。
4.ビッグデータとの親和性が良い
ビッグデータとは、今までのデータベースシステムでは扱いきれないほどに巨大で複雑なデータ群のこと。
社会や経済の問題を解決に導いたり、業務の価値を向上させたりするのにビッグデータが使われています。
このように社会的価値のあるビッグデータはAWSと相性が抜群です。
AWSのサービスであるAmazon MLで予測モデルを構築したり、Amazon KinesisやElasticsearch Serviceでログデータを分析したりできるから。
株式会社良品計画や株式会社バンダイナムコエンターテインメントといった多くの大企業がAWSをビッグデータ分析に活用しています。(参考:ビッグデータ活用における AWS 国内導入事例)
ビッグデータの需要の高まりともにAWSの将来性は向上が見込まれます。
5.AIに対応している
AWSではあらゆるAIツールを提供しています。
- リアルタイム翻訳
- テキストの読み上げ
- 文字起こし
- 動画や画像の分析
- 需要予測
など、利用者側で1から開発することなく、トレーニング済みのAIをすぐに使えます。
特に需要予測など、長期的なデータを蓄積することで結果に繋がりやすい予測を分析する高度な技術は、まさに成長している最中です。
AWSのなかに含まれるAIツールは今後もブラッシュアップされ、さらに機能や精度が向上していくでしょう。
AWSを活かせる将来のキャリアパス4選
AWSを学んでおくと、将来のキャリアパスが広がります。
AWSエンジニアのみならず、さまざまな職種で関わるサービスだからです。
こちらではAWSを活かせるキャリアパスを5つ紹介します。
- クラウドエンジニア
- サーバーエンジニア
- ネットワークエンジニア
- データベースエンジニア
1.クラウドエンジニア
クラウドエンジニアはAWSのようなクラウドサービスの普及とともに生まれた比較的新しい職種です。
AWSエンジニアもクラウドエンジニアのうちの1つと言えるでしょう。
主な仕事内容は以下の通りです。
- クラウド上でのインフラ構築
- クラウドの保守・運用
- 拡張などによる最適化
クラウドが普及する前はサーバーやシステムを自社で用意から管理まで行うオンプレミス環境が主流でした。
しかしクラウドを使うことでサーバーを構築するまでの手間や費用を削減できたり、比較的簡単にサーバーを管理できたりするメリットがあることから、オンプレミスからクラウドへの環境移行が進んでいます。
そのため、オンプレミスにもクラウドにも詳しいクラウドエンジニアが求められています。
2.サーバーエンジニア
クラウドへの環境移行が進む中で、一部の企業ではまだクラウド化ができていないのが現状です。
そのため、サーバーエンジニアもなくならず需要があります。
サーバーエンジニアの業務は、運用しやすいサーバーを構築したり、継続して安定的な運用ができるように保守したりすることです。
また、サーバーは24時間365日休みなく稼働するのが前提となっています。
トラブルが起きては自社サービスが停止するなどの大きな問題になるので、トラブルを防止する監視業務も行います。
クラウドエンジニアと同様に、オンプレミスからクラウドに環境を移行することがあるのでAWSの知識が役立ちます。
3.ネットワークエンジニア
ネットワークエンジニアはコンピューターなどをつないで、適切なネットワーク環境を構築・運用する仕事です。
機器やLANケーブルを取り扱う作業を行うのがネットワークエンジニアの特徴的です。
しかし、AWSなどのクラウド上のサーバーでネットワークを管理したりコード化したりできるネットワークエンジニアも求められています。
その際はプログラミング言語を使いこなすスキルが必要なので、関連する言語を習得しておくと良いでしょう。
ネットワークは「インフラ」と例えられるほど重要性が高く、ステムを支える基盤となります。
クラウドのような新しい技術に対応できれば、今度とも需要は高まりますよ。
4.データベースエンジニア
データベースエンジニアはデータベースの設計やシステムの安定的な運用を行う職種です。
AWSなどのクラウドサービスが根付いてもデータベースの重要性は変わりません。
クラウド上でも動くデータベースを導入したり、的確に運用したりする知識が求められます。
データベースエンジニアを目指す場合、AWSに加えてSQLなどのデータベース言語を習得しておきましょう。
優先して学ぶべきAWSの主要サービス3選
AWSの機能は160以上と非常に多く、新サービスが増え続けています。
これから勉強を始めるのであれば、闇雲にサービスに触れるのではなく優先順位を決めて学ぶのがおすすめです。
こちらでは優先して学ぶべきAWSの主要サービスを3つ紹介します。
- Amazon S3
- Amazon EC2
- Amazon RDS
それぞれ確認し、興味分野に関わるサービスからぜひ勉強を始めましょう。
1.Amazon S3
AWSのクラウドストレージサービスがAmazon S3です。
クラウドストレージとは、Web上にフォルダを作ってデータを出し入れできるサービスのこと。
簡単にいうとGoogleのGoogleドライブやMicrosoftのOneDriveなどと似たようなイメージです。
パソコンの容量を圧迫することなくデータを保存したり、共有したりできます。
AWSの中には6種類のクラウドストレージがありますが、Amazon S3が最も利用されています。
データを整理したりファイルを共有したりする方法を抑えておきましょう。
2.Amazon EC2
Amazon EC2では仮想サーバーの立ち上げができます。
物理サーバーを購入したり工事したりする必要がなく、数クリックでサーバー構築が可能です。
オンプレミスからAmazon EC2にサーバーを移行できます。
Amazon EC2ではセキュリティ管理やバックアップの作成をツールで行えるので、難しい知識は必要ありません。
3.Amazon RDS
Amazon RDSではクラウド上にRDS(リレーショナルデータベース)を立ち上げるなどの作業を数クリックで実現できます。
扱えるリレーショナルデータベース管理システムは以下の通りです。
- Amazon Aurora
- PostgreSQL
- MySQL
- MariaDB
- Oracle データベース
- SQL Server
データベースエンジニアを目指している方は、特にAmazon RDSを抑えておきましょう。
AWSの他に身につけるべき3つのスキル
AWS単体だけでは思うようにエンジニアの職に就けない可能性があります。
なぜなら、AWS以外の予備知識やスキルがあった方がエンジニアとしての市場価値が高いからです。
AWSだけを勉強してきた方と広く知識を付けてきた方なら、後者のほうが就職先やクライアントから重宝されるでしょう。
こちらではAWSの他に身につけておくといい3つのスキルを紹介します。
- 最低限のITスキル
- プログラミング言語
- コミュニケーション能力
AWSエンジニアを目指している方でも身につけておきたいスキルばかりです。
それぞれ確認しましょう。
1.最低限のITスキル
AWSに特化したエンジニアでも、最低限のITスキルは必要です。
予備知識なしてAWSの勉強を始めると、理解がやや苦しくなるからです。
例えば以下のITスキルが役立ちます。
- ネットワーク
- サーバーOS
- セキュリティ
特にインフラに関する仕組みは全般的に学んでおきましょう。
すでにインフラについてある程度詳しい方でも、知識を復習しておくことでスムーズにAWSの勉強ができますよ。
2.プログラミング言語
プログラミング言語を習得しておくと、AWS内でのアプリケーション開発の幅が広がります。
AWSで使用される主な言語は以下の通りです。
- Java
- JavaScript
- C++
- PHP
- Python
- Ruby
- Go
- C#
(参考:AWS デベロッパーセンター)
AWS内のツールによって最適な言語が異なります。
自分が使いたいツールに対応している言語からぜひ学習してみましょう。
3.コミュニケーション能力
AWSパソコンに向かった作業がメインではありますが、コミュニケーションも重要です。
クライアントの希望をヒアリングしたり、意見を相手にわかりやすく伝えたりしなければならないからです。
打ち合わせやチーム作業の最中に、その場で積極的に質問できればスムーズに仕事が進むでしょう。
お互いの考えを共有して作業を効率化するためにも、最低限のコミュニケーションができるようにしてくださいね。
AWSを勉強する3つの方法
AWSを使いこなせるようにしておくと、インフラエンジニアとしてもそれ以外でも将来の活躍の幅が広がります。
こちらではAWSを勉強する方法を紹介します。
- オンライン講座を使う
- 資格を取得する
- Amazonの公式トレーニングを使う
自分に合った勉強方法をぜひ試してみてくださいね。
1.オンライン講座を使う
オンライン講座であれば、自分のペースでAWSについて勉強できます。
オンライン講座は動画教材を使った独学形式だからです。
スクールのように通学する必要はありません。
動画を見られる環境さえ整えておけば、通勤中の電車でも昼休み中でも、どこでも講義を受けられます。
本業の合間に勉強したい方は、オンライン講座の利用を検討しましょう。
オンライン講座を選ぶなら、当メディアで提供しているAWS Hacksがおすすめです。
現役のエンジニアによる講座で、AWSやインフラの基礎をお伝えします。
質問の回数や受講期間は無制限。
独学でも分からないことを放置することなくじっくり学べますよ。
サンプル動画も公開していますので、気になっている方はぜひご確認ください。
2.資格を取得する
AWSが提供している認定試験にチャレンジしましょう。
資格を取っておけば、AWSの実力を客観的に示し、転職の際の自己アピールに使えますよ。
認定試験の勉強はテキストやオンライン学習で進められます。
認定試験はレベルやテーマ別に自分に最適な内容を選べますので、まずは初学者向けの「クラウドプラクティショナー」から挑戦してみましょう。
3.AWSの公式トレーニングを使う
AWSのサイト内で、公式トレーニングを受けられます。
AWSの画面上部に並んでいるメニューから「学ぶ」を開いてみましょう。
オンラインセミナーに参加したり、認定試験のサンプル問題をダウンロードしたりできます。
なお、AWSの公式トレーニングは英語の直訳のようなやや分かりにくい点が多いので注意が必要です。
できる限り公式の情報を参考にしたい方は、公式トレーニングを活用してみてください。
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