「そもそも大学生から資産運用を始めることはできるの?」
「実際、大学生から資産運用って始めた方がいいの?」
「投資信託って最近聞くけど、よくわからないな」
このようなお悩みにお答えしていきます。
最近、大学生のあなたでも「投資信託」や「つみたてNISA」という単語をよく耳にしませんか?中には、できるなら今からでも始めたいなと思う方もいるのではないでしょうか。
資産運用を始めるのは早ければ早いほど良いので、大学生は資産運用を始めるタイミングとして最適です。
そこでこの記事では大学生の資産運用について、
- 大学生から始めるべき理由
- 資産運用を始めるメリット
- おすすめの運用方法
- 具体的な始め方
などを解説します。資産運用で失敗しないためのポイントも合わせて紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
資産運用を大学生で始めることがおすすめな3つの理由
資産運用を大学生で始めることがおすすめな理由は、以下の3点です。
- 長期投資ができる
- 資産運用の経験やお金の知識が得られる
- 就活で役に立つ
順番に解説します。
1. 長期投資ができる
大学生から資産運用を始めると長期的に運用ができるのでおすすめです。
資産運用を行うにあたって、運用する期間が長ければ長いほど投資のリスクを抑えられます。また、利益を元本に追加して運用する複利の効果によって、お金も増えやすくなるのです。
例えば20歳から毎月1万円の積立行い、年利4%で運用(複利)した場合、10年後の30歳には147.2万円に増加します。
毎月1万円 × 12ヶ月 × 10年 = 120万円なので、約27万円の増収です。
さらに複利の場合は年数が長ければ長いほど利益が増えるので、遅く始める人よりもかなり有利です。
大学生から始めると時間を味方につけられるので、少額からでも目標金額に到達しやすくなります。
2. 資産運用の経験やお金の知識が得られる
大学生から資産運用を始めることで、向こう60~80年のお金を増やす知識を得られます。
ただ銀行に預けておくだけではお金が増えない時代なので、自分でお金を増やしていくことは非常に大切です。
事実、金融庁が2019年に発表した「市場ワーキング・グループ報告書」では、老後の資金が2,000万円不足するというデータが出ています。
大学生のうちから資産運用の経験や知識を得ることは、老後に安定した生活を送るためにも、大切なポイントです。
さらに大学生であれば、取り返しがつかないこともほとんどありません。
小さな成功体験を積むことは将来の自信にもつながるのでおすすめです。
3. 就活で役に立つ
大学生から資産運用を始めた知識や経験が、就活に役立つことがあります。
資産運用を行うには、企業の経営状態や社会情勢、経済の流れを知ることが必要です。そのため、自然とお金や数字に強くなります。
金融業界というお金の知識が明らかに必要な業界はもちろん、幅広い業界でこうした知識や経験があることで、かなり重宝されるでしょう。
就職活動で周りの大学生から一歩リードすることができるのでおすすめです。
大学生がまずやるべき資産運用は投資信託
「資産運用の方法ってたくさんあるけど、何から始めればいいかわからない…」という方も多いと思います。
大学生から資産運用を始めるなら、選ぶべき方法は投資信託の一択です。
- そもそも投資信託とは何か?
- 投資信託のメリット
- 投資信託のデメリット
以下で詳しく解説します。
投資信託とは、プロの投資家にお金を預けて運用してもらう金融商品
投資信託とは、プロの投資家にお金を預けて、自分の代わりに運用してもらう金融商品のことです。
金融機関や専門家にお金を預けることになるので、自分自身で投資をするよりもはるかに成功確率が高くなります。
また、投資先は株式や債券になりますが、最初に選ぶだけで基本的にはほったらかしでも大丈夫です。
お金のプロに運用を任せるので投資のリスクも抑えられますし、大学生でも手軽に始めることができます。
投資信託のメリット
投資信託のメリットは以下の3点です。
- 投資初心者でも始めやすい
- 手間をかけずに資産運用を続けられる
- 長期的な運用をすればリスクがかなり低い
投資信託を利用すれば、資産運用が初めての大学生でも5ステップで簡単に始めることが可能です。
また、投資をしていくにあたって株式や債券の売買が必要となりますが、それらの売買はプロに任せられます。投資金も銀行口座やカードから自動で引き落とす設定にできるため、投資の手間はほとんどかかりません。
さらに、長期的に資産運用を続けることによって、当初よりも資産は増えることが統計的に証明されています。お金がない大学生でもリスクを最小限にして投資できるのでおすすめです。
投資信託のデメリット
投資信託には魅力的なメリットが多いですが、一方でデメリットもあります。デメリットは以下の3点です。
- 資産をいきなり増やすことはできない
- 元本割れのリスクがある
- 運用してもらう分コストがかかる
投資信託にはリスクがほとんどない分、資産を短期で大きく増やすことはできません。また、投資信託には少なからず、元本よりも資産が減ってしまうリスクがあります。
さらに、資産運用をプロに任せることはタダではありません。選ぶ金融商品ごとに、一定の割合で運用コストが決まっているため、投資した資産のうちから支払うことになります。
しかし、これらは長期的に運用することでほとんど解決します。多少のリスクはありますが、基本ほったらかしでも大丈夫なことを踏まえれば、大学生から資産運用を始めるのにおすすめの方法です。
大学生からの資産運用で失敗しないための3つのポイント
大学生から資産運用で失敗しないためには、押さえておくべきポイントがあります。主なポイントは以下の3点です。
- 目標金額を決める
- 少額の投資から始める
- 長期で積立を行う
これから詳しく見ていきましょう。
1. 目標金額を決める
大学生から資産運用を始めるにあたって、まず目標金額を決めましょう。
長期的に運用をしていくことになりますが、将来的にいくら欲しいのかをざっくりでも決めておくことが大切です。
なぜなら、目標金額によって以下の要素が絞られるからです。
- 毎月いくらずつ投資していく必要があるのか
- 何年間にわたって運用すべきなのか
- どんな金融商品を選ぶべきなのか
何事も達成する確率を上げるためには、目標をはっきりと決めておくことが必要ですよね。
資産運用も同じように目標が定まっていなければ、目標を達成するにはふさわしくない金融商品を選んだり、ムダにコストを払ってしまったりするリスクがあります。
今のうちから目標金額を決めて、身の丈に合った資産運用をしていきましょう。
2. 少額の投資から始める
大学生が資産運用を始めるなら、必ず少額から始めましょう。
お金を増やす目的で投資を始めるのに、無理をして普段の生活が苦しくなってしまっては元も子もありません。
投資信託で長期的に運用するならば、少額でも十分にリターンは得られます。
アルバイト代のうち1,000円でも2,000円でもいいので、まずは少額から資産運用に回すのがおすすめです。たとえ失敗したとしても、失う金額は最小限に抑えられますし、生活に響くこともありません。
少額であれば失敗しても再スタートが可能なので、生活の余剰金から運用を始めるようにしましょう。
3. 長期で積立を行う
大学生が資産運用で失敗しないためには、長期で積立を行うことが大切です。
長期的にお金を積み立てていくことで、無理のない範囲で投資を続けられます。また、一気に資産が減ってしまう可能性も低くなるのです。
「塵も積もれば山となる」の言葉どおり、毎月少額であっても長い期間をかけて積み立てていけば、のちに大きな金額となります。
大学生が資産運用を今から始めるなら、長い期間で積み立てることを前提に考えましょう。コツコツと投資にお金を回していくことが、資産運用のリスクを抑える大事なポイントです。
大学生からの資産運用の始め方|5ステップで解説
ここでは、大学生からの資産運用の始め方を順を追って解説します。始める手順は以下の5ステップです。
- 投資資金を準備する
- 証券口座を開設する
- つみたてNISA口座を開設する
- 口座に入金する
- 銘柄を選んで買い付けを設定する
簡単に始められるので、この機会にぜひ始めてみましょう!
1. 投資資金を準備する
まずは、資産運用に回すための資金を準備しましょう。
生活費を稼ぐのが精いっぱいな状況で投資を始めるのは、あまりおすすめしません。長期的な運用を前提としているので、無理があっては投資が続かないからです。
投資を始めるなら、アルバイト代のうち毎月1,000円ずつでもいいので、資産運用のために確保しておきましょう。
ただ、もっと資金を確保したい場合、アルバイトでは稼げる金額に限界があります。アルバイトよりも多く稼げる方法を知りたい方は、以下のLINEマガジンに登録しましょう!
学生のうちからサラリーマン以上に稼ぐことができた人もいます。時間が多くとれる大学生のうちに、稼ぐスキルを高めておくことがおすすめです。
2. 証券口座を開設する
次に、投資するための証券口座を開設しましょう。大学生が開設するのにおすすめの証券口座は以下の2つです。
- 楽天証券
- SBI証券
どちらもネット型の証券口座であり、開設の申し込みからお金のやり取りまですべてネットで完結します。
窓口がない分、運用コストや手数料も安く設定されており、少額から運用を始めたい大学生にはおすすめです。
もちろん取引実績も豊富な証券会社が運営しているので、投資初心者でも安心して利用できます。
3. つみたてNISA口座を開設する
証券口座の開設が済んだら、つみたてNISA口座を開設しましょう。つみたてNISAは国が2018年にスタートした、投資を支援する非課税制度です。
20年間にわたって非課税で積立運用できるので、まだ若い大学生が選ぶべきはつみたてNISA一択です。
年間に40万円までしか投資できないという制限がありますが、毎月33,333円まで投資できることを考えると、大学生のうちから始めるには十分な金額ではないでしょうか。
さらに20年間も非課税なので、長期で運用したリターンに税金がかからず、そのままの金額を受け取れます。40歳くらいになった時、大学生から積み立ててきたお金が増えた状態で受け取れると、かなり嬉しいですよね。
とにかく長期で、少額から始めることが前提なので、大学生にはつみたてNISA口座の開設をおすすめします。
4. 口座に入金する
つみたてNISA口座の開設が済んだら、投資資金を口座に入金しましょう。
目標金額にそった無理のない範囲の金額を設定して、入金してください。
入金方法はほとんどの場合、クレジットカード、または銀行口座からの引き落としです。最初に選んで設定するだけで、あとは毎月自動的に引き落としてくれます。
詳しい入金の方法は、証券口座ごとの公式HPに記載されています。もしわからなくても、おすすめした証券口座の運営会社ならチャットや電話でサポートしてくれるので安心です。
5. 銘柄を選んで買い付けを設定する
つみたてNISA口座への入金が済んだら、積立投資していく銘柄を選んで買い付け設定を行いましょう。
積立投資をする銘柄を選ぶときの基準は、主に以下の3点が大切です。
- 多くの人に選ばれた実績ある投資銘柄である
- 目標金額に到達するリターンが見込める
- 運用コスト(手数料)が低い
これらの基準で選んでおけば、ひとまず大丈夫です。それぞれのネット証券でおすすめされている銘柄があるので、そちらを選んでおけば間違いありません。
買い付け設定をおこなったら、あとは淡々と積み立てていくだけです。ここまでいけば基本ほったらかしなので、とても楽に資産運用ができます。
大学生から資産運用を始めるにあたってよくある質問
ここでは、大学生から資産運用を始めるにあたってよくある質問に回答していきます。
以下で詳しく見ていきましょう。
未成年からでも資産運用は始められる?
未成年の大学生でも資産運用を始めることはできます。未成年が資産運用を始める方法は以下の3ステップです。
- 親権者に口座を開設してもらう
- 未成年者の名義で口座を作る
- 投資資金を入金する
未成年が口座を作る場合、親権者が口座を開設することが必要です。そして、未成年者の名義で口座を作ります。
その後、投資資金を入金すれば、未成年の大学生でも投資信託を始められます。
大学生から資産運用をするのは危ないのでは?
資産運用は国も推奨している手法なので、安心度は高いです。ハイリスクハイリターンな方法でない限り、着実に資産を形成できます。
ただし、失敗しないためのポイントを押さえておくことが必要になります。
本記事では、大学生から資産運用を失敗しないために押さえるべき3つのポイントを解説しているので、ぜひ読んでみてください。
これだけはやめとけと思う資産運用方法は?
FX、株式や仮想通貨の短期トレードは、資産運用におすすめしません。なぜなら、非常に高いリスクが伴うからです。
短期で大きな成果を出そうとすると、複利(年数経過)の力がないため、多額の資金を投入する必要があります。
ときには自分の貯金額以上を投資に回してしまって、借金を抱える人も珍しくありません。
大学生の方は身の丈に合ったリスクをとって、なるべく安全な方法で投資は行うようにしましょう。