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【初心者向け】オブジェクト指向のメリットや7つの重要キーワードを紹介!

「オブジェクト指向ってどんな考え方?」
「オブジェクト指向のメリットはあるの?」
「難しいって本当?」

プログラミングの勉強をしていると、つまずきやすいのが「オブジェクト指向」の考え方。

ばっちり理解できれば開発の時短などに役立ちますが、難しそうなイメージが先行して、なかなか勉強する気になれないという方もいるのではないでしょうか。

抽象的な考え方や聞き慣れない用語が登場するため、少し取っ付きにくいと感じてしまいますよね。

そこでこの記事ではオブジェクト指向のメリット・デメリットを確認しながら、以下の内容を解説していきます!

  • オブジェクト指向の概要
  • 重要なキーワード
  • 勉強する方法

プログラミング初心者でも理解できるように噛み砕いて説明しますので、ぜひ参考にしてみてください。

監修者:平井 隆嗣
システム開発に加えてマーケティングまで対応し、集客や売上に貢献するエンジニア。
開発会社にて4年間の勤務をし、リーダーとして活躍したあとフリーランスとして独立。WordPress導入、デザイン、開発、アプリケーション開発などを幅広く手掛ける。

監修者:迫 佑樹
株式会社SkillHacks代表取締役。大学在学中からプログラミングスキルを身につけ、フリーランスエンジニアとして独立。
自身の経験を活かしプログラミングを教え、その知見からオンラインスクール事業Skill Hacksを運営。そのほか、実店舗ビジネスや知識プラットフォームBrainなどさまざまなビジネス経営中。

オブジェクト指向を30秒でサクッと解説

オブジェクト指向はプログラミングを「オブジェクト」と「役割の2つで捉える考え方です。

ここでいうオブジェクトは「モノ」を意味しています。

例えば電卓なら、ボタンやディスプレイというオブジェクト(モノ)に分けて考え、それぞれに役割を与えるのです。

  • ボタン=ディスプレイに特定の数字を表示するよう指示を送る
  • 内部システム=入力された指示に応じて計算処理を行う
  • ディスプレイ=入力された数字を表示する

オブジェクト指向によるプログラムでは、データや処理のコードをオブジェクトとして考え、各操作を割り当てていってアプリケーションを完成させます。

オブジェクト指向の勉強で登場する7つのキーワード

オブジェクト指向は便利な反面、正しく理解できていないと上手く能力を発揮させられません。

オブジェクト指向のメリットを引き出せるよう、次の7つのキーワードを最低限理解しておきましょう。

  1. クラス
  2. プロパティ
  3. メソッド
  4. 継承
  5. カプセル化
  6. ポリモーフィズム
  7. インスタンス

専門的な用語で難しいイメージを感じるかもしれませんが、それぞれのつながりを知ればオブジェクト指向の理解が進みますよ。

1.クラス

クラスは、オブジェクト指向の設計図です。

  • どのような機能があるのか
  • どのような行動ができるのか

を設定します。

例えば「車」には、以下のような特徴があります。

  • メーカー
  • 車種
  • 重量
  • 乗車人数
  • 最大スピード

など、オブジェクトを構成するものをあらかじめ定義しておく場所が「クラス」です。

クラスの中身は、次に紹介する「プロパティ」と「メソッド」によって成り立っています。

2.プロパティ

プロパティは属性を意味しています。

例えば車というオブジェクトは、以下のようなプロパティを持っています。

  • メーカー
  • 大きさ
  • ガソリンタンクの容量

つまりオブジェクト(モノ)の属性を定義する材料がプロパティです。

プロパティが変わると全く別のものになってしまうので、コードを書くときは外から編集できないようにします。

3.メソッド

メソッドとは、処理を簡単に呼び出すための関数です。

車を操作するには、運転席にあるハンドルやレバーで命令を与えることになります。

その結果、どう動くのかを定義したものがメソッドです。

メソッドを使って「走る」などの動作を呼び出します。

メソッドはオブジェクトへの命令文として認識しておきましょう。

4.継承

「クラスそのものは違うけど、機能を活用したい」という時に行うのが継承です。

すでに作られているクラスをベースにして、オブジェクトを新しく作るのに役立ちます。

例えば「RPGゲームのキャラ」というクラスで、以下の内容を設定していたとします。

  • 性別
  • 攻撃力
  • 防御力
  • スピード

ここからさらに「戦士」「魔法使い」という特別な能力を持つキャラクターを作りたい場合、わざわざ上記のコードを打ち直すのは手間です。

そこで最初に作った「RPGゲームのキャラ」のコードを利用するのが「継承」です。

継承を使うと、コードの複雑化を抑えたり、メンテナンスをしやすくしたりるというメリットがあります。

5.カプセル化

プログラムをひとまとめにして、抽象的にするのがカプセル化です。

文字通り薬のカプセルのように、複数のプログラムをまとめて保護する役割を持っています。

カプセルで閉じ込めた薬の成分は、多少力を加えただけでは外に漏れ出しません。

カプセル化したコードも同様で、不正アクセスや他のプログラムからの影響を受けないように保護するのです。

バグや不具合を防ぐため、プログラムのカプセル化が行われています。

6.ポリモーフィズム

同じ命令を行ったとしても、それぞれ特有の動作が結果として現れるように処理することがポリモーフィズムです。

例えば生き物の移動方法で考えてみましょう。

  • カエルは跳ねて移動する
  • 鳥は飛んで移動する
  • 魚は泳いで移動する

同じ「移動する」という命令を受け取っても、対象によって異なる動作を実行するということです。

ポリモーフィズムを活用すればコードを簡潔にまとめられて、修正しやすいソースになるでしょう。

7.インスタンス

インスタンスは、プログラミングによって生み出される結果のことです。

例えば次のようにプログラミングを組んできたとしましょう。

  • 「車」というクラス(設計図)
  • 「サイレンを鳴らす」というメソッド(動作)
  • 「色=赤」というプロパティ(属性)

これらを出力して完成した「消防車」がインスタンス。

クラスという設計図に沿って、インスタンス(結果)が具現化されたということです。

オブジェクト指向を使う3つのメリット

オブジェクト指向を使いこなせると、プログラミングの効率化などにつながります。

こちらでは、オブジェクト指向のメリットをさらに深掘りしてお伝えします。

  1. プログラミングを効率化できる
  2. エラーの原因がわかりやすくなる
  3. コードが変わっても対応しやすい

「勉強しなくてもプログラミングはできるんじゃ?」と考えている方は、ここでオブジェクト指向の必要性を再確認しておきましょう。

1.プログラミングを効率化できる

オブジェクト指向を上手く使えれば、プログラミングを効率化できます。

例えばボタン状のリンクを5つ作ろうとした場合、従来のプログラミング(手続き型)では同じ場所にコードを入力し続けなくてはなりません。

オブジェクト指向であれば、モノごとにプログラムを作るので、複数人による並行作業ができます

さらに、同様のプログラムの使い回しができるので、何度も同じコードを入力する必要がありません。

効率的に開発できればエンジニアの負担が減り、作業の時短ができるでしょう。

2.エラーの原因がわかりやすくなる

手続き型のプログラミングよりもエラー原因が特定しやすくなります。

オブジェクト指向では「モノ」と「役割」が分かれているからです。

「どのオブジェクトでエラーが起きたのか」「そのオブジェクトでのどのような操作をするとエラーが起きるのか」と段階的に原因を探れます。

原因がわかれば、特定の操作をピンポイントで修正できるでしょう。

エラーが起きた時に長文のプログラムからエラー箇所を探すのは大変なので、オブジェクト指向が役立ちます。

3.コードが変わっても対応しやすい

オブジェクト指向であれば、コードが変わっても対応がしやすいです。

オブジェクトごとにコードを管理し、独立性が高い状態を保っています。

そのためコードが変わっても他オブジェクトに悪影響を与えにくく、エラーの発生確率を抑えられます。

実際の業務では機能の追加や変更が頻繁に起こるので、対応しやすいのは大きなメリットです。

オブジェクト指向は「理解が難しい」点がデメリット

オブジェクト指向は使いこなせれば大変便利な考え方ですが、デメリットももちろんあります。

それは、理解が難しいという点です。

  • 抽象的な部分が多い
  • 専門的な用語が多く登場する
  • クラスの使い方が分かりにくい

などの理由から、初心者では理解しづらくなっています。

例えば「オブジェクト指向で使われるクラスの中には、メソッドとプロパティがあります」と言われても、すぐに理解することは難しいですよね。

勉強を進めていくと理解できるようにはなりますが、最初は少しとっつきにくい点が、オブジェクト指向のデメリットです。

オブジェクト指向を学習する方法

オブジェクト指向は抽象的な概念が多いため、習得が難しい分野です。

そのため完全な独学よりも、オンライン講座やスクールの力を借りて学習するのをおすすめします。

こちらでは、オブジェクト指向を学習する方法を3つ紹介します。

  1. オンライン講座
  2. Webサイト
  3. スクール

自分に合った学習方法がないか確認してみてください。

1.オンライン講座

オンライン講座では、オブジェクト指向を始めとしたプログラミングの知識を動画講義などで学習します。

教室に足を運ぶことがないため、仕事をしながらでも自分のペースで勉強できます。

講座によっては質問サポートを行っているため、疑問点を確実に解決しながらオブジェクト指向を理解できる点がメリットです。

オンライン講座選びに迷ったら、当メディアで提供しているFront Hacksを検討してみてください。

Front Hacksでは、実務も教育も豊富に経験している現役のエンジニアが講義を担当しています。

質問サポートや受講期間は無制限なので、疑問をぶつけながら納得がいくまで勉強可能です。

2.Webサイト

プログラミングの習得に特化したWebサイトが多くあります。

月額制の料金を払えば、サイト内の講座を利用し放題になるイメージです。

例えば、以下のサイトでオブジェクト指向の解説を取り扱っています。

  • paiza
  • schoo
  • ドットインストール

サイトごとに無料のお試し講座もありますので、解説の雰囲気などを確かめてみてください。

3.スクール

スクールであれば講師が直接教えてくれるので、その場で分からないことを質問できます。

独学で疑問点を解決できるか不安だという方は、ぜひスクールを活用しましょう。

なお、スクールは他の勉強方法よりも費用が高かったり、通学の手間がかかったりするデメリットがあります。

またカリキュラムがしっかりと組まれているスクールが多いため「オブジェクト指向のみを学びたい」という方にはあまり向いていません。

「1からプログラミングをしっかり学びたい」という方にとっては、使い勝手の良い方法です。

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