新型コロナウイルス感染症の影響で、今までの生活ができなくなった方も多いでしょう。一方で、オンラインサービスの提供やリモートワークの推進など、新しいライフスタイルに向けた取り組みが多く始まっています。
コロナと共存する「ウィズコロナ」という言葉も政府から掲げられ、ビジネスのあり方を考え直さなければいけないこの時期。気になるのは、これから個人はどのように生き残っていくべきなのかというところです。
そこで、株式会社スキルハックス社長の迫さんに緊急取材!オンライン講座サービスを手掛けており、数多くのフリーランスを見ている迫さんの目線から、今後の働き方や今身につけるべきスキルを教えていただきました!
すでに副業・フリーランスで稼いでいる方から、これから何か始めてみたい方まで、皆さん必見です!
迫佑樹
株式会社スキルハックス社長。大学在学中からプログラミングスキルを身につけ、フリーランスエンジニアとして独立。
自身の経験を活かしプログラミングを教え、その知見からオンラインスクール事業Skill Hacksを運営。そのほか、実店舗ビジネスや知識プラットフォームBrainなどさまざまなビジネスも複数経営中。
Twitter:https://twitter.com/yuki_99_s
明暗分かれるコロナによるビジネスの影響
早速ですが、迫さんはいろいろ事業やってますよね…?コロナでダメージを受けたものはありますか?
沖ケイタ
迫さん
店舗ビジネス系は売上が落ちましたね。タピオカ屋さんを2店舗やっているんですが、1店舗休業中、1店舗は半減しました。あと、美容室も3割減くらいになっています。こちらは生活必需サービスなので営業できるのですが、全店舗ショッピングセンターの中にあるんですよね。
ショッピングモール自体の客足が減っているので、やはり影響を受けてしまいます。
やっぱり店舗ビジネスは大変そうですね…。逆にオンライン系の事業はどうですか?
沖ケイタ
迫さん
オンライン講座のスキルハックス系を中心に伸びてます。在宅で稼ぎたいっていう需要が増しているようですね。
全体的に受講生が増えてきています。
特に
この辺りが良く受講されていますね。
あと2ヶ月ほど前からサプリ通販の事業も始めたんですが、こちらも調子がいいです!
サプリの通販!そんなこともしていたんですね…手広い笑
沖ケイタ
迫さん
まだテスト段階ですが定期販売の仕組みを導入したり、広告を打ったりする予定です。
Design HacksとSkill Hacksの両方を受講された方に広告用のページを発注して、いろんなパターンをつくってもらったんです。それで、一番反応が良い広告はどれかテストしながら改善して、売上を伸ばしていきます。
なるほど…!迫さんの周りの方々はどうですか?
沖ケイタ
迫さん
かなり人によりますね。ホテルの経営などは大変そうですが、同じ不動産でも個人向けの賃貸やっている人は変わっていないようです。
逆に、このタイミングで売上伸ばしてるフリーランス・法人の方もいらっしゃいますね。
沖ケイタ
迫さん
フリーランスの場合、動画編集やアニメーション制作の需要は伸びてますね。
特にAnimation Hacksの受講生は調子良いみたいですよ!企業相手に大型ロットでの受注に成功して、100本単位で動画制作をしている人もいます。
今までは足で稼ぐ営業していた会社が、どんどんWebやYouTubeを使うようになってきているので追い風かなと思います
すごいですね!
沖ケイタ
迫さん
コロナ禍でも
- 利益率が高い事業を持っている人
- オンライン完結の事業をやっている人
- 固定費少ない事業をやっている人
は生き残っていると思いますね。固定費がかかるにしても、損益分岐をしっかり把握して管理している会社も大丈夫そうです。
フリーランスは二極化?これから切られる人の特徴とは
徐々にコロナの緊急事態宣言も解除されてますよね。その中で、今後フリーランスの働き方ははどう変わると思いますか?
沖ケイタ
迫さん
企業はコロナの影響でWeb系の事業を強化する方向にシフトしているので、その辺りのスキルを持っているフリーランスはチャンスだと思います。
しかし、一方でこれからは稼げるフリーランスと稼げないフリーランスの二極化がより顕著になると思います。
二極化!Web系のフリーランスは手放しでチャンスってわけではないんですね?
沖ケイタ
迫さん
確かに、弊社もフリーランスへの発注を増やしています。しかし、同時にお金の使い方を見直す時期でもあるんですよね。全体で見れば売り上げが落ちている企業が多いので、そうなった時に真っ先に目を向けられるのは経費の見直しです。
なので、いままで惰性で仕事をもらえていた人は、切られていくと思いますね。
フリーランスって切りやすいことが発注者側からのメリットの1つでもあるので、スキルがない人は切られるし、ある人はもちろん追加発注もきます。
そういう意味で「悪い人には悪い。良い人には良い」ので二極化が進んでいくと思います。
フリーランスもより競争が激しくなるということですね…!
沖ケイタ
生き残るのに必須な「ソフトスキル」の磨き方
スキルのないフリーランスは淘汰されるという話がありましたが、実際にどういったスキルが求められるのでしょうか?
沖ケイタ
迫さん
スキルと言うとみなさんハードスキルに目がいきがちですが、実はソフトスキルの方が求められていたりもします。
これからは両方が必要になりますね!
(補足)
ハードスキル:動画編集やデザイン制作など、業務をするためのスキル
ソフトスキル:レスの速さやコミュニケーションの円滑さなど、対人関係に関するスキル
具体的にどんな場面で「この人はソフトスキルが高いな」って感じますか?
沖ケイタ
迫さん
例えばバナーを発注した時に希望したものを送ってくれた上で、別パターンも提案してくれる人。
「この文言入れたら良くなると思ったので、別バーションも作りました」なんて言われたらずっとお願いしたくなりますよね!
また「こういう施策も追加でどうですか?」って提案してくれたり、細かく報告をしてくれたりすると助かります。
確かにそういう気遣いの部分って大切ですよね…!
沖ケイタ
迫さん
そうですね。僕や他のクライアントも一緒だと思いますが、フリーランスに仕事をお願いする理由は、自分でやるのがめんどくさいからなんです。
なので、指示する前に相手の要望を汲み取ってくれる人は重宝します。
めちゃくちゃ気持ちはわかります。
ただ、どうやったらソフトスキルは身につけられるんでしょうか?
なんかその人の性格とかに依存しちゃっている気もして、ソフトスキルの伸ばし方って確立されていない気もしています。
沖ケイタ
迫さん
「自分がこの事業の社長だったら何をしてほしいか?」を考えることが大切です。この事業を回すという意識があったら、将来のことも考えてベストな提案が出てくると思います。
例えば、僕は昔、サプリのHP制作を請け負ったことがあるんですよ。その中の表現が薬事法に引っかかりそうだったので、友人の弁護士に確認しました。
結果、NGっぽかったので「表現確認したほうがいいかもしれません」とお伝えしたら、かなり感謝されました。
言われたことだけやるのではなくて、自分がその事業を存続させようという目線があると良いですね。
イメージが沸かない人は、自分で仕事を発注してみるのもおすすめです!
まだ遅くない!フリーランスのスキルと仕事を得る正攻法
凄くざっくりした質問で申し訳ないのですが…スキル0の状態でフリーランスを目指すなら、何から始めた方が良いですか?
沖ケイタ
迫さん
社会人の方は、本業に関係した仕事で独立を目指すのが早いですね。
すでにやっている仕事なら、フリーランスになってどれくらい稼げるかだいたい計算ができるので。最初に独立したときの売上を計算して、勝算があることをやるのがよいと思います。
確かに…けど少し意地悪な質問していいですか?特にWebのスキルが身につかない職種の人はどうすれば良いんですかね?アパレルの店員さんとか、保育士さんとか。
沖ケイタ
迫さん
現状スキルがない方は、まず勉強しましょう。実はみなさんが思っているほど、スキルを身につけるのって難しくないんですよ!
学校で習っていないものって、すごくハードル高そうに見えるんですけど、意外と簡単です。
たとえば開業届を出すと言われると難しそうですけど、実際は2分で終わる作業です(笑)
わかります(笑)
確定申告も最初はビビッてたけど、1度経験したら「あ、こんなもんか」って感じでした。
沖ケイタ
迫さん
そうそう!
こんな感じで、知らないから難しそうに見えていることは多いので、まずはやってみると良いですよ!自分で勉強して面白いと思えたものをさらに深く学んで、仕事につなげるのがおすすめです。
最初は単価が低くてもOKなので仕事をとって、クライアントさんを喜ばせる経験をすると良いですね。そこで、継続して発注してくれる方が見つかったら独立すればいいと思います。
継続発注の話が出たのでお聞きしたいのですが、ぶっちゃけどうやったら継続してくれる人に出会えますか?
沖ケイタ
迫さん
市場を変えてみるといいです。発注したい人がたくさんいて、自分だけが受注できるスキルがある場所を探すと良いです。
具体的にどんな場所が狙い目ですか?
沖ケイタ
迫さん
例えば、フリーランスとか経営者の朝活に参加するのはありです。今でもZoomでやっているところはありますよ!
地域のコミュニティとか商工会議所には、動画やりたい人とかホームページ作りたい人が結構います。そういう場所で仕事を受けてみて、良いなと思った方と取引を続けると良いと思いますね!
できるスキルをアピールしていけばいいんですね!
沖ケイタ
迫さん
そうですね。Web系ならココナラもおすすめです。
いわゆる地域の商店街用のチラシだったりっていう依頼が結構あるのがココナラです。Webサービスでも場所を変えると全然違う属性の人がいるので、探してみてください。
確かにココナラは盲点でした!まだまだ仕事は見つかりそうですね。
沖ケイタ
アフターコロナに身につけるべきスキルTOP5
沖ケイタ
【5位】SNS運用代行
迫さん
企業向けのSNS運用代行は、これから伸びると思います。
企業は認知度と集客を高めたいので、そこにアプローチできるSNSはこれからどんどん利用されるのは間違いありません。まだSNSに疎い会社は多いので、運用代行や運用方法のコンサルならば、仕事に困ることはなさそうです。
SNSのひとつ、InstagramをのばしたいならInstagram Hacksがおすすめ。1つ1つの投稿だけでなく、そもそものコンセプトの作り方から勉強できるので、SNSでのブランディングを学ぶのにぴったりです!
コンセプトやタグの付け方などの添削とフィードバックにより、運用スキルを積み上げていくことができます!
【4位】ライティング・情報発信
迫さん
ビジネスをやる上で基礎になる情報発信や、ライティングスキルを磨いておくのはかなりおすすめです。
情報発信していると、仕事の依頼が舞い込んでくるんですよね。たとえば、プログラミングについて発信しておけば、そこをみて信頼を勝ち取れることもあります。
また、自分の発信で伝えた理念に共感してくれて、求人が集まることもあります。
ほかのスキルと組み合わせやすくて、ビジネスの基礎にもなるので伸ばしておくといいですよ!
【3位】デザイン制作
迫さん
デザイン制作はクライアントの幅が広いのが魅力です。
ちょっとチラシを作ってみる、Webサイトの素材を作ってみる、みたいな感じで、最初に発注しやすいんですよね。ITに疎い人でも名刺やチラシの作成はしたいみたいな依頼があるので、裾野が広いです。
お仕事をもらえる対象が多いので、仕事を探しやすいと思います。
デザイン制作の方法を学びたければ、Design Hacksがおすすめ!質問無制限で添削課題付きなので、基礎から成長を実感しつつ、実力をつけられます。
【2位】動画編集
迫さん
YouTubeが伸びてきて、企業も参入しているのでチャンスですね。
YouTubeの動画編集は継続案件が多いので、収益が安定しやすいと思います。50本とか、3日に1本更新したいとか大型の依頼も多いです。ある程度スキルをつけてクライアントさえ確保できれば、安定ですね。
また、顔出しせずに発信したいというニーズも増えているので、アニメーションもできると強みになります。
動画編集スキルを学ぶならMovie Hacks!YouTuber兼動画編集者の講師なので、「見られる工夫」を盛り込んだ、クライアントに喜ばれる編集技術を学べます。もちろん質問無制限!
スキルを持っている人が少ないので狙いめの、アニメーションを学べるのがAnimation Hacks!ソフトの使い方にとどまらず、絵コンテ作成など、魅力的な動画を作るスキルが学べます!
質問無制限で、アニメーションソフトVYONDの購入割引もつくのでとてもお得です!
【1位】プログラミング
迫さん
プログラミングに関してはコロナ禍でも安定した需要があり、普通に就職・転職できています。
まだまだ人手不足の市場なので、発注したい人が多くてできるのは自分だけという状況を作りやすいのもメリット。
独立した後、受託もできますし、Brainのような自社のWebサービスをつくることも可能です。収益化の幅が広いのもポイントが高いですね!
プログラミングを基礎から学ぶならSkill Hacks!当取材に答えてくださった迫さんが直々に講師を勤めるオンライン教材です!
3,000人以上を指導した経験を詰め込んでいるので、プログラミングを学んで挫折した人にもおすすめ。エラーが解決できないなどの学習中のつまづきも、LINEでしっかり質問できます!
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ライター:沖ケイタ