「初心者でも資産運用できる?」
「どんな資産運用を選ぶのがいい?」
「初心者向けに資産運用の勉強方法を教えて欲しい」
そんな悩みにお答えしていきます。
資産運用の初心者にとって、どんな商品を選んだら良いのか迷ってしまうのではないでしょうか。運用のやり方やリスクを回避する方法など、わからないことばかりでなかなか手を出しにくいものですよね。
そこで、こちらの記事では以下の内容について解説していきます。
- 初心者におすすめの資産運用
- 失敗しないコツ
- おすすめの勉強方法
資産運用を始めたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
初心者におすすめの資産運用7選
初心者におすすめの資産運用を7つ紹介します。
- 投資信託
- NISA・つみたてNISA
- 株式投資
- 不動産投資
- ミニ株
- ロボアドバイザー
- 個人型確定拠出年金(iDeCo)
ご自身にとってどの資産運用が向いているのか、ぜひ確認してみてください。
1.投資信託
投資信託は、投資のプロであるファンドマネージャーが投資家の代わりに運用を行ってくれる商品です。購入する商品と金額を決めておけば、あとは資産運用をお任せできます。
価格は毎日変動するものなので一定ではありませんが、1万円前後の商品が多くあります。ただし、証券会社によっては最低購入金額を100円以上としているところもあり、少額から始めることも可能です。
また、毎月一定額を購入して積み立て運用ができる投信積立をおこなっているとろもあります。コツコツと資産を増やしたい方におすすめです。
2.NISA・つみたてNISA
NISAは、資産運用で得た利益に税金がかからない税制優遇のことをいいます。たとえば、株式投資で100万円の利益を出したとすると、通常口座を利用すれば約20%の税金が引かれます。利益は80万円に減ってしまいます。
一方、NISAS口座は税金がかからないので、100万円分すべてを利益にできるということです。NISAとつみたてNISAは、非課税期間や年間非課税投資枠が異なります。以下の表を参考にしてみてください。
NISA | つみたてNISA | |
非課税期間 | 5年 | 20年 |
年間非課税投資枠 | 120万円 | 40万円 |
ロールオーバー | 可能 | 不可能 |
投資対象商品 | 株式。投資信託 | 投資信託 |
投資可能期間 | 2014年~2023年 | 2018年~2037年 |
NISAとつみたてNISAを比較すると、つみたてNISAのほうがトータルの投資可能額が大きくなります。
- NISA:120万円✕5年=600万円
- つみたてNISA:40万円✕2年=800万円
なお、NISAとつみたてNISAは同時に行うことはできません。
3.株式投資
株式投資は、企業が発行する株を購入して配当金や売却益を得るものです。企業によっては、株主優待を受けられることがあります。
ただし、株式投資は基本的に単元株(100株)からが購入単位となっているため、まとまった金額が必要です。例えば、株価2,000円なら最低でも20万円の資金を用意しなければなりません。
株式投資で利益を得るには、定期的な株価のチェックや経済関連のニュースを確認することが欠かせません。
4.不動産投資
不動産投資は、不動産物件を所有して家賃収入を得たり、価値が上がったタイミングで売却益を得たりするものです。
不動産の購入には、まとまった資金が必要です。建物や立地によっては数千万単位のお金が必要になることも。しかし、それほど多額の資金は用意できないというかたは、REIT(リート)を利用する方法があります。
REITは投資信託の1つですが、投資家たちから集めた資金で物件を購入するため、数万円~数十万円からでも投資が可能です。
不動産はインフレに強いといわれているので、資産減少のリスクヘッジが期待できます。
5.ミニ株
株式投資は、単元株(100株)単位で取引をおこなうので、大きな資金が必要です。しかし、ミニ株(単元未満株)は、1株からでも購入できるのが特徴です。
たとえば株価1,000円の場合、通常10万円が最低資金のところミニ株なら1,000円から購入でます。失敗しても損失は大きくないので、まず投資の練習をしたい方にもおすすめです。
ミニ株を商品として取り扱っている証券会社がいくつかあるので、ぜひ利用してみてください。
6.ロボアドバイザー
ロボアドバイザーは、AIを利用してロボットに投資をお任せする商品です。1度登録すれば、自動手で資産運用を行ってくれます。少額からの投資も可能で、資産運用のやり方がわからない初心者におすすめです。
ただし元本保証はないので、下落リスクはゼロではありません。すぐに利益を得られるものではなく、長期的に確実に資産を増やしたい方に向いています。
7.個人型確定拠出年金(iDeCo)
個人型確定拠出年金(iDeCo)は、毎月設定した金額を定期預金や保険に積み立て投資できる商品です。60歳未満までに積み立てて、60歳以降に受け取るのが一般的です。
個人型確定拠出年金(iDeCo)に積立した資金と運用益は、全額所得控除になるメリットがあります。場合によっては数万円の節税効果が期待できます。
積み立て金額は最低5,000円からで、1,000円単位で増額可能です。上限額は、職業により異なります。以下の表を参考にしてみてください。
職業 | 上限金額 |
公務員 | 月額1万2,000円 (年額14万4,000円) |
会社員(勤務先で確定給付企業年金に加入) | 月額1万2,000円 (年額14万4,000円) |
会社員(勤務先で企業型確定拠出年金にのみ加入) | 月額2万円 (年額24万円) |
会社員(勤務先に企業年金がない) | 月額2万3,000円 (年額27万6,000円) |
専業主婦(夫) | 月額2万3,000円 (年額27万6,000円) |
自営業 | 月額6万8,000円 (年額81万6,000円) |
老後の資産を十分確保しておきたい方におすすめです。
初心者が資産運用で失敗しないための5つのコツ
初心者が資産運用で失敗しないために、以下5つのコツを抑えておくのがおすすめです。
- 目的を決める
- 少額から始める
- 商品の特徴を理解する
- 長期・積立・分散を守る
- 余剰資金で行う
それぞれ詳しく解説していきます。
1.目的を決める
まずは、資産運用を行う目的をきちんと決めましょう。例えば、
- 老後に備えたい
- 住宅購入費に充てたい
- 子どもが大きくなったときの教育資金にしたい
など、人により目的はさまざまです。目的を決めれば、達成するまでにどれくらいの期間が必要なのか算出できます。
無理をせず、少しずつでも利益を増やせる方法を選ぶのが理想です。
2.少額から始める
資産運用は、少額から始めることが大切です。少額だと大きな利益は得られないと考えるかもしれませんが、大切な資産を失うリスクを回避できます。
「現在の資産が1,000万円。このお金をすべて資産運用に回そう」と考えるのは得策ではありません。もし損失が出たら、資産はマイナスになってしまうからです。
まずは少額から始めて、資産運用に慣れていきましょう。いくつかの投資方法を選択することで、リスク回避につながります。いきなり多方面に投資すると管理しきれないので、少しずつ広げていくのがおすすめです。
3.商品の特徴を理解する
資産運用には、株式投資やFXなどさまざまな金融商品があります。利用したい投資方法については、商品の特徴を十分に理解することが大切です。
例えばFXなら、レバレッジによりハイリターンが期待できる分、大きな損失を受けるリスクも持ち合わせています。失敗したときの損失を考えずにリターンしか注目していないと、ダメージが大きくなります。
選んだ商品の特徴は、しっかり勉強しておくことが大切です。
4.長期・積立・分散を守る
資産運用を行う際は「長期・積立・分散」が大切です。
- 長期投資:長期にわたって商品を保有し続ける投資方法。
長期投資をおこなう事により、複利効果で大きなリターンが期待できる - 積立投資:毎月一定額を長期にわたりコツコツ投資する。
資産や時間を分散させて、リスクを回避しながら長期投資を実現する - 分散投資:資金をさまざまな資産に分けて投資する方法。
リスクを分散させられるので効率的な運用が叶う
3つの基本を守って投資を実践してみてください。
5.余剰資金で行う
資産運用は、余剰資金で行うものです。例えば、大きなリターンを期待して生活費を削ってまで投資額を増やしたり、借金をしてまでお金を用意したりするは資産を失うリスクが高まります。
生活費や将来の目的のために取ってあるお金は、余剰資金ではありません。無理のない範囲で資産運用をおこなうことが、成功のコツです。
資産運用の初心者におすすめの勉強方法3選
資産運用を成功させるには、勉強をすることも大切です。こちらでは、初心者におすすめの勉強方法を3つ紹介します。
- セミナー
- YouTube
- 本
自分の資産をしっかり増やしたい・守りたいと考える方は、しっかり勉強もおこなっていきましょう。
1.セミナー
資産運用について効率よく学ぶなら、セミナーの受講がおすすめです。資産運用のプロから学べるので、独学ではなかなか得られない情報や知識を得られます。
また、セミナーは1つの講座に重要なポイントをしっかりまとめているので、勉強時間の短縮に繋がります。わからないことがあればその場で質問できるのも大きなポイントです。
2.YouTube
YouTubeは、空いている時間を活用して無料で勉強できるのが特徴です。情報発信者は多く、相性の良い人が見つかれば学習スピードもアップします。
また、最新の情報を得られるのもメリットです。ただし、YouTubeは個人が誰でも発信できるので、中には正しい情報でないものが含まれている可能性があります。
本やセミナーなども併用して、正しい知識を取捨選択できるようにすることも大切です。
3.本
本は通勤や通学の間にも勉強できるのが特徴です。さまざまなジャンルの本が発行されているので、自分が欲しい知識をピンポイントで得ることが可能です。
おすすめの本を3冊紹介しますので、参考にしてみてください。
金持ち父さん貧乏父さん
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世界的に人気のある本です。資産運用を行う前に、お金を増やすためにどんな考え方をすれば良いのかを教えてくれる自己啓発本ともいえます。
刊行から20年経った今でも人気があります。お金を増やす原理は、時代を超えても変わりません。1冊読み終える頃には、お金に対する考え方を良い方向へ変えられるでしょう。
本当の自由を手に入れるお金の大学
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お金を「貯める・稼ぐ・増やす・守る・使う」について学べる本です。資産運用は、お金の知識なしで始めてもなかなか増えなかったり、失敗して損失が出たりすることがあります。
資産運用のパートである「増やす」までに必要なステップを押さえることで、しっかり利益が出せるようになります。これまでお金に関する勉強をまったくしてこなかった方は、ぜひ読んでみてください。
投資ど素人が投資初心者になるための 株・投資信託・つみたて NISA・iDeCo・ふるさと納税 超入門
「そもそも投資とは?」というレベルの初心者でも、資産運用に必要な知識が身につく本です。対話形式なので、長い文章を読むのが苦手な方も理解しやすくなっています。
「資産運用の勉強を始めても、理解できずに挫折してしまう」という方は、まずこの本を読んでみることをおすすめします。