【完全版】Webライティング能力検定の口コミ・メリット・デメリットを徹底解説

「Webライティング能力検定って何？」
「検定に受かったらどんなメリットがある？」
「どのくらい難しい？」

Webライターとして活動するにあたって、何か資格がほしいと考えている方は多いです。

「Webライティング能力検定」は取得すればライターとしてメリットが大きいのかは、気なるポイントですよね。

この記事では、Webライティング能力検定について以下のポイントを詳しく解説していきます。

Webライティング能力検定の概要
口コミ
メリット・デメリット
Webライティング関連の検定
Webライティング技能検定との違い
受験がおすすめの人

当検定の受験を考えている方、Webライターとしてもっと仕事を増やしたいと思っている方は、ぜひ参考にしてください。

Webライティング能力検定とは？30秒でサクッと解説

提供	日本WEBライティング協会
費用	受講費：13,500円(学生は半額) 更新：12,000円(2年毎)
科目	5教科＋ミニ論文
階級	1〜3級
開催	年2回
試験地	全国17会場

Webライティング能力検定は、2012年から一般社団法人日本WEBライティング協会が提供している試験です。
受験者数は年々増加し、2022年6月時点で2,500人を超えています。

Webライター初心者から中級者向けの試験となっており、国語能力やWebライティング、SEOの知識などを問われます。

費用は13,500円で学生は半額、2年毎に更新費用12,000円がかかります。申し込むとテキストが付いてくるので自分で教材を買う必要は特にありません。

試験は年2回、全国の17会場で開催されます。

Webライティング能力検定の試験内容や難易度は？

Webライティング能力検定の試験内容や難易度について解説します。

試験内容

Webライティング能力検定の試験は以下の6項目となっています。

国語
Webライティング
コピーライティング、メールライティング
SEO
倫理・法律、炎上対策
Webライティングに関するミニ論文

各科目の配点は以下の通りです。

国語：12点満点
ウェブライティング：12点満点
コピーライティング・メールライティング：16点満点
SEO：16点満点
倫理・法律、炎上対策：16点満点
ミニ論文（200〜300文字）：16点満点

満点は88点、試験時間は90分です。

難易度

Webライティング能力検定の難易度は初心者〜中級者向けとなっています。

通常の検定試験は級によって問題が異なりますが、Webライティング能力検定の場合は同じ問題を使用します。得点数によって以下の基準で1級から3級の資格を授与する形式です。

	得点
1級	80点～88点
2級	70点～79点
3級	53点～69点

1級合格率は、25%～30%です。

難易度の高い検定なので、1級に合格できればWebライターとして必要な高いスキルがあることをアピールすることができますね。

勉強方法

HPには「以前に比べて1,2級合格の難易度は上がっているが、テキストを勉強して模擬問題を完全に解けるようにすれば高確率で1級に合格できる」と記載されています。

勉強に使用するのは受験申込時に配布される公式テキストのみです。130ページほどのボリュームで、その中に模擬問題も入っています。

テキストをよく読んで内容を深く理解し、模擬問題を解いてみましょう。最初は難しいですが、何度も繰り返し解いていれば徐々に理解が深まります。

費用増にはなりますが、19,800円支払えば以下のプランで受験できます。

受検費用
テキスト(PDF+印刷物)
DVD講義
添削サービス

ミニ論文は、200字～300字でまとまった文章を書かなくてはなりません。書き慣れていない人には難易度の高い科目なので、プロの添削を受けられるのは大きなメリットです。

DVDは「1級を確実に取得するための7ステップ」というタイトルの通り、合格するために重要なことを凝縮した内容です。

実際にDVD講義を受けた合格者によると、DVDで説明された箇所は試験に出る確率が高いと言われています。

受験費用は増えても、確実に1級を取りたいのであれば受講を検討してみても良いでしょう。

勉強期間

1,2級合格するには、模擬問題をスムーズに解けるようになるまで勉強を続けることが必要です。

学習にかかる期間は概ね2週間から1ヵ月程度と言われていますが、正直Webライターの経験値によります。

ざっくりではありますが、Webライターとしてのレベル別勉強期間の目安を以下にまとめました。

レベル	特徴	勉強期間
ライター未経験	・SEOが何かわからない・ライティングをしたことがない	2か月以上
ライター初心者	・ブログを始めたて・クラウドソーシングで仕事を探し始めた	1か月以上
ライター中級者以上	・ブログ経験1年以上・ライター経験1年以上	2週間～1か月

あくまで目安なので、合格に至るまでに必要な勉強時間には個人差があります。

ただし、時間をかけ過ぎると疲れてモチベーションを保てなくなるため、試験前に集中して勉強するのがおすすめです。

Webライティング能力検定を受けた人の口コミ

Webライティング能力検定を実際に受けた人の口コミを紹介します。

良い口コミ
悪い口コミ

Webライティング能力検定の良い口コミ

Webライティング能力検定2級に合格しましたー 1級取得まであと3点足りなかった…悔しすぎる基本的なSEO知識やライティング力が身につくので、ブロガーやライター以外にもおすすめですよ！ということでひとまず「ヤッター！」

引用：Twitter

【Webライティング能力検定】ライティング力に繋がる ︎︎︎︎☑︎文章力を高める方法 ︎︎︎︎︎︎︎︎☑︎分かりやすい文章にする秘訣などを学んで合格を目指すWebライティング能力検定スキル習得者には仕事斡旋という嬉しい特典もあるから、 1度挑戦して力を試してみてね #シーライクス

引用：Twitter

Webライティング能力検定のための勉強中なのですが… まず知らない日本語が多すぎて苦戦中…。・慣用句・ことわざ・四字熟語今までどれだけの量にふれてきたか、意味を理解・意識して来たかの真価が問われています…。頑張ろ

引用：Twitter

基本的なスキルや知識が身についたという口コミが多いですね。添削も細かい部分まで指導してくれるようです。

Webライティング能力検定の悪い口コミ

一方で、以下のような厳しい意見もあります。

「未経験だけど副業でWebライターしたい」って人が「まずはWebライティング能力検定とる」って言ってたんだけど、資格うんぬんより、まずはnoteで毎日更新してみるとか、自分に適性があるか確かめないといけないと思う、、、

引用：Twitter

資格を取る目的を明確にする必要があります。

一番大事なのは正しい知識とスキルを習得するということを忘れずに、勉強に励みましょう。

Webライティング能力検定のメリット7選

Webライティング能力検定のメリットは以下の7つです。

Webライター活動を進める上での実績になる
Webライティングの基礎を確認できる
ネットリテラシーを学べる
就活の際に有利になる
受講者紹介のアフィリエイトの額が上がる
テキストコミュニケーションが上達する
将来的に公認コンサルタントやセミナー講師としての道が開ける

それぞれ解説します。

【メリット1】Webライター活動を進める上での実績になる

Webライティング能力検定を持っていると、Webライター活動を進める上での実績になります。

合格すれば資格を持っていると名乗ることができ、自分のサイトなどに資格のバナーを貼ることもできます。

公式サイトの資格保有者リストに自分の名前が記載されるので、嘘偽りない実績としてアピールすることができます。

信頼感を高める材料になるので、合格後は名刺やポートフォリオにしっかり記載しましょう。

▼Webライターのポートフォリオが大切な理由▼
【必須】Webライターのポートフォリオの役割と作り方をまるっと解説【仕事が取れる】
>>【必須】Webライターのポートフォリオの役割と作り方をまるっと解説【仕事が取れる】

【メリット2】Webライティングの基礎を確認できる

受験することでWebライティングの基礎を確認できます。

Webライティング
コピーライティング、メールライティング
SEO

検定受験の勉強は、Webライター初心者が仕事を始める前の基礎学習として大いに意義があります。

また、既にWebライターとして仕事を始めている人にとっても、改めて基本を見直す復習にぴったりです。

【メリット3】ネットリテラシーを学べる

Webライターとして活動する場合、ネットリテラシーについて正しい情報を学ぶことは重要です。

記事を執筆する際、ネットで既存の記事を調べて書いていますよね。

でも他人が書いた内容をそっくりそのまま使ってしまうと著作権侵害にあたります。最悪の場合訴訟を起こされることもあるため、法律に関する知識を持つことが必要です。

案件募集にも必ず「他サイトで使用されている記事やコンテンツの流用禁止」と記載されており、納品した記事はコピペチェックされているはずです。

過去に自分が書いた記事でも、クライアントに納品した時点で他サイトの記事になります。過去記事を流用しても契約違反です。

SNSでの発信にも注意する必要があります。発信内容は、誰が見ているか分かりません。気軽につぶやいた一言で炎上してしまうことだって在りうるのです。

Webライティング能力検定は、倫理、法律、炎上対策について学ぶ良い機会になります。

【メリット4】就活の際に有利になる

資格としてアピールできるので、就活の際に有利になります。

ポートフォリオなどを提出する際に、資格も実績として提出することができます。

ほとんど執筆経験がない場合でも、資格があれば信頼度が高まりやすいです。

Webライター系の仕事につきたいと考えている人で、アピール材料を増やしたいのであれば検討してみましょう。

【メリット5】受験者紹介のアフィリエイトの額が上がる

Webライティング能力検定を受験すると、受験者紹介のアフィリエイトの額が上がります。

アフィリエイトとは、自分のブログなどに商品の広告を掲載し、その広告経由で売れると、報酬が発生する仕組みのことです。

Webライティング能力検定は、もともと受験者紹介で1,500円もらえるアフィリエイトがあるのですが、受験後は報酬が通常の2倍の1人3000円になります。

ブログなどでWebライティング能力検定を紹介したいのであれば、受講してからの方がお得に利用できますね。

【メリット6】テキストコミュニケーションが上達する

Webライティング能力検定の勉強をすると、テキストコミュニケーションが上達します。

会社勤めの方でもフリーランスの方でも、チャットやメールでのやり取りは欠かせません。

ただ、テキストだけで正しく意思疎通を図るためには、それなりのライティングスキルが必要です。

Webライティング能力検定の項目には「メールライティング」も含まれているため、チャットやメールにおける連絡で苦労することは減る効果が見込めます。

【メリット7】将来的に公認コンサルタントやセミナー講師としての道が開ける

Webライティング能力検定を持っていると、資格保有者としての権威性がつきます。

どれだけ実績があっても、執筆した記事や資格といった形のあるもので証明することが権威性を示す最短ルートになるのです。

ただし、資格を取れたからと言って「すぐに公認コンサルタントやセミナー講師として引っ張りだこになる」なんてことはありません。

Webライターや編集者としての実績を積む中で、知名度や評判が上がり、将来的な仕事の開拓につながるという意味です。

長い目で見て慢心することなく、日々の業務に誠実に取り組んでいきましょう。

Webライティング能力検定のデメリット

Webライティング能力検定のデメリットは以下の4つです。

費用がかかる
2年毎に更新が必要
まだ知名度が低い
Webライターとしての報酬が上がるとは限らない

それぞれ解説します。

【デメリット1】費用がかかる

受験費用がかかってしまいます。

通常であれば13,500円、DVD教材や添削サービスを利用するのであれば19,800円となります。

安い値段ではないので、受験するのであればしっかり勉強して一発で資格取得しましょう。

【デメリット2】2年毎に更新が必要

Webライティング能力検定は合格しても2年毎に更新が必要です。

更新費用は12,000円。更新には、動画講座を視聴して感想を書くか、「今後あなたがWebライティングをどう活かしていきたいか」について200文字以上で書き、合格する必要があります。

少し手間ではありますが、実績としてアピールし続けるために必要な経費と捉えましょう。

【デメリット3】まだ知名度が低い

Webライティング能力検定はまだまだ知名度が低いです。

受験者は2022年6月現在約2,500人程度。まだWebライティング能力検定を知らない人も多そうです。

ただ、今後受験者は増えていくと思うので、早めに受験しておいても問題ないでしょう。

【デメリット4】Webライターとしての報酬が上がるとは限らない

Webライティング能力検定に受かっても、Webライターとしての報酬が上がるとは限りません。

資格を持てば仕事が増えるイメージをお持ちの方も多いと思いますが、必ずしも効果があるとは言い切れないのです。

たしかに資格を持つことで、Webライターとしてのスキルをある程度保証できるため、文字単価が上がる例もいくらかあります。

ただし、結局はWebライターとしてどれだけ実績（執筆記事）が多いか、クオリティーが高いかで仕事の単価は決まりがちです。

仮に受かっても資格に頼りすぎることなく、Webライターとしてのスキルアップをコツコツと続けていきましょう。

Webライティング関連検定5選

Webライティングに関連した検定試験は複数ありますが、自分がどの検定を受ければ良いか悩んでいる人もいるのではないでしょうか。

ここでは、5つの検定を取り上げ試験内容、難易度、勉強法について解説します。

Webライティング・基礎技能マスター
Webライティング技能検定
Webリテラシー検定
ビジネス著作権検定
日本語検定1級

金融・不動産業界の専門資格の検定についても番外編で紹介しているので、ぜひご覧ください。

【検定1】Webライティング・基礎技能マスター

Webライティング・基礎技能マスターは、Webライティング能力検定を自宅で受験できる検定です。

テキスト学習しながら回答する形式で、回答の返信期限はテキストが送られてから6か月以内です。

受験対象者は、受験地が近くにない人や、外出が難しい人などとなっています。

この検定に「級」はありませんが、48点（60点満点）以上で合格です。

受験費用は12,500円。会場で受験するより若干安くなっています。

【検定2】Webライティング技能検定

日本クラウドソーシング検定協会が主催するWebライティング能力の資格を認定する検定です。

検定受験料は6,000円と安いのですが、「Webライティング技能検定講座」を購入しないと受験できません。講座受講料が32,000円かかるので、合わせて38,000円。

Webライター初心者向けなので、ライティングを始めたばかりでこれから勉強したいという人に向いています。

合格率は46.5％なので難易度は高くありません。

合格するとランサーズやクラウドワークスで優遇措置が受けられます。

ランサーズではクライアント向けメルマガでおすすめ人材として紹介され、クラウドワークスでは、案件の優先配信や特別ポイントの付与があります。

>>Webライティング技能検定

【検定3】Webリテラシー検定

Webリテラシー検定は、Webに関する仕事をする方の標準知識（= Webリテラシー）を備えているかを問う検定です。

Webライターだけでなく、デザイナー・ディレクター・プロデューサーなど、Web系の仕事に関わるすべての人にとっての最重要知識を試験範囲としています。

試験時間は90分で、受験料は11,000円（税込）です。合格基準は正答率70%以上とされ、合格率はおよそ62%と言われています。

学習には、公式テキストと公式問題集を併用するのが効果的です。

Webライティングには直結しない知識もあるかもしれませんが、Webに関する仕事をする上での基礎知識が固められます。

【検定4】ビジネス著作権検定

ビジネス著作権検定は、Webライターが執筆時に知っておくべき著作権に関する資格です。

最近では、著作権違反やモラルの低い記事は、低評価を受けるだけでなく、ライター自身も損害賠償で訴訟される事例が起きています。

著作権の重要性がさらに高まるとともに、知識を持つことが自分の身を守るために必要になっているのです。

特に、クライアントが大企業になる場合ほど、著作権・コンプライアンスに関する知識は重視されます。持っていて損はありません。

合格率は51.4%、成績優秀者には国家資格の「知的財産管理技能士」の受験資格も与えられます。

【検定5】日本語検定1級

日本語検定は「日本語を使うすべての人のための検定」というコンセプトで運営されています。

文科省・日本商工会議所などの公的機関や企業まで、国内の数多くの団体から支援されている検定です。

資格を持つことで、就職面接が優遇されたり、入試で得点が加算される団体・企業もあります。

出題内容は語彙・文法・敬語・漢字など多岐にわたり、読解を含んだ総合問題もあります。社会人上級レベルの1級から小学校2年レベルの7級まで様々です。

Webライターに推奨されるのは、日本語の実践力が最も問われる1級となります。日本語を扱ううえでの土台となる基礎力を身につけられる検定です。

【番外編】金融・不動産業界の専門資格の検定

検定と名のついたものではありませんが、専門性を示すために金融・不動産業界の資格を持つのが有効です。

たとえば、ファイナンシャルプランナーや宅地建物取引士などがあります。

その他、ライターのジャンルとおすすめの資格の対応表は以下の通りです。

執筆ジャンル	対応資格
金融	ファイナンシャルプランナー（FP）・証券アナリスト・税理士
建築・不動産	宅地建物取引士・建築士
美容	日本化粧品検定
ビジネス	キャリアカウンセラー
法律	弁護士

これらの資格を保有するライターが記名で記事を書いてくれると、メディアの権威性につながります。

難易度の高い資格でなくても専門的な資格だけで意味はあるのです。

食や旅行など趣味と思える範囲でも、専門性の証明になる資格はあるので、執筆ジャンルに合わせて探し、機会があれば資格取得できると単価アップにつながるでしょう。

▼Webライターが持つと有利な資格はこちら▼
【2024年版】Webライターに有利な資格8選！スキルを磨く方法も伝授
>>【2024年版】Webライターに有利な資格8選！スキルを磨く方法も伝授

Webライティング能力検定とWebライティング技能検定の違い

Webライティング能力検定とWebライティング技能検定は、名前もよく似ていて違いが分かりにくいですよね。

ここでは、2つの違いが分かりやすいように比較表を作りました。

	能力検定	技能検定
対象	初心者〜中級者	初心者 WEBライティング技能検定講座購入者
費用	13,500円〜	6,000円〜 WEBライティング技能検定講座受講料32,000円
更新	12,000円 (2年毎)	無し
問題	選択＋記述	選択＋記述
回数	年2回	月1回
会場	全国17会場	オンライン
特徴	仕事斡旋有アフィリエイト有	合格者特典有