インフラエンジニアに関する書籍は、世の中に溢れています。せっかく書店に行っても本が多すぎて、表紙だけでは正直違いがわかりません。
かといって、Amazonのレビューから良さそうな本を見つけたら、すでに絶版で中古品しかないなんてこともあるあるです。
インフラエンジニアは、ネットワーク・サーバーなど理解すべき分野が広いので、それぞれ本を探していたら日が暮れてしまうでしょう。
そんな本選びにお困りの方々に向け、当メディアではインフラエンジニアに関する本を徹底的にリサーチ!利用者の口コミやレビューをどこよりも読み込んで、本当におすすめできる20冊を厳選しました!
分野別にまとめているので、課題に合わせて選べるように、執筆方法も工夫しています。みなさんの書籍選びの参考になるようにまとめているので、ぜひ気になるジャンルだけでもご覧ください!
監修者:平井 隆嗣
システム開発に加えてマーケティングまで対応し、集客や売上に貢献するエンジニア。
開発会社にて4年間の勤務をし、リーダーとして活躍したあとフリーランスとして独立。WordPress導入、デザイン、開発、アプリケーション開発などを幅広く手掛ける。
監修者:迫 佑樹
株式会社SkillHacks代表取締役。大学在学中からプログラミングスキルを身につけ、フリーランスエンジニアとして独立。
自身の経験を活かしプログラミングを教え、その知見からオンラインスクール事業Skill Hacksを運営。そのほか、実店舗ビジネスや知識プラットフォームBrainなどさまざまなビジネス経営中。
【入門編】インフラエンジニアにおすすめの本4選
インフラエンジニアは、パソコンやサーバー・ストレージなどのITインフラを構築したり、メンテナンスしたりする縁の下の力持ちです。
本章では、インフラエンジニアになるための基礎知識のほか、若手エンジニアのための応用知識をまとめた、ジャンル共通本を紹介していきます。
以下4冊の本をチェックしておきましょう。
- インフラエンジニアの教科書
- インフラエンジニアの教科書2
- 絵で見てわかるITインフラの仕組み
- 絵で見てわかるOS/ストレージ/ネットワーク
それでは、詳しくみていきましょう。
1. インフラエンジニアの教科書
『インフラエンジニアの教科書』は、基礎が網羅的に詰まった1冊で、これからインフラエンジニアになりたい方に最適です。
なお、2013年に出版された書籍ということもあり、あまりクラウドサービスには言及されていません。クラウドについて詳しく学びたい場合は、本記事「【クラウド】インフラエンジニアにおすすめの本5選」を確認してみてください。
2. インフラエンジニアの教科書2
『インフラエンジニアの教科書2』は、無印で説明しきれなかった、少し込み入った論点について言及しています。
たとえば、以下の章が用意されています。
- セキュリティ
- 暗号化
- プロトコル
- サーバーサイド言語
- RFC など
本書は、エンジニアの視野を広げるのに最適です。気になる方は、ぜひ手にとって内容を確認してみてください。
3. 絵で見てわかるITインフラの仕組み
『絵で見てわかるITインフラの仕組み』では、経験年数3〜5年くらいの若手エンジニアを対象に、ITインフラについて図解で説明しています。
未経験者だけでなく、現役エンジニアの方にとってもかなり読み応えのある内容になっているので、この機会に一度中身をチェックしてみてはいかがでしょうか。
4. 絵で見てわかるOS/ストレージ/ネットワーク
『絵で見てわかるOS/ストレージ/ネットワーク』は、実務に携わるデータベースエンジニアに向けた解説書となっています。
タイトルで「未経験者の一般教養レベルかな」と勘違いされることが多いのですが、実際は「基本情報技術者」くらいの知識があるエンジニアにおすすめの1冊です。
「現場での応用力につながった」という口コミも寄せられており、ITインフラの全体的なイメージを描く助けになる良書と言えます。
【ネットワーク】インフラエンジニアにおすすめの本6選
ネットワークとは、パソコンやサーバー、ストレージなどが有機的に接続されている環境や状態をいいます。ネットワーク系インフラエンジニアには、ネットワークの設計・構築・運用が求められます。
本章では、インフラエンジニアの主要分野の1つであるネットワークを学ぶ際に役立つ本を紹介していきます。おすすめの6冊は以下のとおりです。
- 3分間ネットワーク基礎講座
- ネットワークはなぜつながるのか
- マスタリングTCP/IP入門編
- インフラ/ネットワークエンジニアのためのネットワーク技術&設計入門
- インフラ/ネットワークエンジニアのためのネットワーク・デザインパターン 実務で使えるネットワーク構成の最適解27
- 1週間で CCNAの基礎が学べる本
それでは、一つひとつみていきましょう。
1. 3分間ネットワーク基礎講座
『3分間ネットワーク基礎講座』は、ネットワークエンジニアの登竜門である伝説の無料Webサイト「3分間ネットワーキング」の書籍バージョンです。
登場人物の博士と助手のコミカルな掛け合いにより、難しいネットワークの専門知識も挫折せずに学べます。
2. ネットワークはなぜつながるのか
普段私たちが当たり前のように使っているインターネットの仕組みについて詳しく紹介された本です。
具体的には、URLを打ち込んでからWebページが閲覧できるまでのネットワークの流れについて、図や表を交えながらわかりやすく解説されています。
最初に読むには少し難易度が高いかも知れませんが、ネットワークの本質を理解できる良書と言えます。
3. マスタリングTCP/IP入門編
『マスタリングTCP/IP入門編』は、TCP/IPプロトコルについてまとめられた入門書です。これを読めば、ネットワークの全体像を把握できるようになります。
分厚い本なので見た目で圧倒されてしまう方も多いかも知れません。しかし、中身自体は平易な文章で書かれており、スラスラと最後まで読めてしまいます。
また、Wi-Fi6やIPv6といった最近の話題にも言及されており、これからネットワーク全般を学ぶなら必読の書籍となっています。
4. インフラ/ネットワークエンジニアのためのネットワーク技術&設計入門
『インフラ/ネットワークエンジニアのためのネットワーク技術&設計入門』は、単にノウハウがまとまっているものではなく、システム構築の本質が学べるので実務に応用できます。
特に、基本情報技術者や応用情報技術者で理論を学んでいると、点と点がつながるような感覚が得られます。
比較的ボリュームは大きめですが、ひと通り読んでみる価値は十分にあるでしょう。
5. インフラ/ネットワークエンジニアのためのネットワーク・デザインパターン 実務で使えるネットワーク構成の最適解27
『インフラ/ネットワークエンジニアのためのネットワーク・デザインパターン 実務で使えるネットワーク構成の最適解27』は「4. ネットワーク技術&設計入門」で基本を理解したあとに読んでもらいたい本です。どちらも著者はみやたひろしさんです。
ネットワーク設計の経験を積んだ方にとっては、デザインパターンを体系的に整理するのに役立つでしょう。
6. 1週間で CCNAの基礎が学べる本
『1週間で CCNAの基礎が学べる本』は、ネットワーク系の資格「シスコ技術者認定」の参考書の一つです。
資格勉強は初心者におすすめです。なぜなら、段階的に体系化された知識を学べるからです。
練習問題は無料Webサイト「Ping-t」で閲覧できるので、あわせて活用してみてください。
【サーバー】インフラエンジニアにおすすめの本5選
サーバーとは、ネットワーク上においてプログラムやファイルなどを保管し、複数の端末からアクセスできる場所のことをいいます。サーバー系インフラエンジニアは、サーバーを設計・構築・運用することが仕事です。
なかでも、物理サーバーの配線・ラッキングを行ったり、サーバー障害が起きたら迅速に復旧したりと担当する業務は幅広いです。
本章では、インフラエンジニアにとって主要な分野であるサーバーについて、詳しく学べる本を以下5冊紹介します。
- 小悪魔女子大生のサーバエンジニア日記
- イラスト図解式 この一冊で全部わかるサーバーの基本
- ゼロからはじめるLinuxサーバー構築・運用ガイド 動かしながら学ぶWebサーバーの作り方
- LPICの基礎が学べる本
- Linux教科書LPICレベル1
サーバー系インフラエンジニアに配属されたときには、ぜひ参考にしてみてください!
1. 小悪魔女子大生のサーバエンジニア日記
『小悪魔女子大生のサーバエンジニア日記』はサーバーやインターネットについて、可愛らしいイラストでやさしく解説する入門書です。
人気ブログの書籍化ということもあり、非常に読みやすい1冊に仕上がっています。
2. イラスト図解式 この一冊で全部わかるサーバーの基本
『イラスト図解式 この一冊で全部わかるサーバーの基本』は豊富な図解を使ってサーバーの概要を説明する入門書です。
これを読めば、完全初心者でもサーバーの全般的な知識が身につきます。要点まとめが見やすく、復習も簡単です。
3. ゼロからはじめるLinuxサーバー構築・運用ガイド 動かしながら学ぶWebサーバーの作り方
『ゼロからはじめるLinuxサーバー構築・運用ガイド 動かしながら学ぶWebサーバーの作り方』は、サーバー用OSのLinuxについて、実際に操作しながら学べる本です。
インストールの仕方や基本的なコマンドなど、超基礎から徹底的に解説しているので、本当に知識ゼロでも問題なく学べます。
4. LPICの基礎が学べる本
『LPICの基礎が学べる本』は、サーバーエンジニア系資格の「Linux技術者認定資格」の参考書です。
LPICは国際標準として認められており、転職市場での需要も大きいです。ぜひ、サーバーエンジニアになるなら取得を目指してみましょう。
5. Linux教科書LPICレベル1
『Linux教科書LPICレベル1』もサーバーエンジニア系資格「LPIC」の参考書の1つです。
表紙カラーから通称「あずき本」と親しまれており、LPICを取るなら王道の参考書です。「Linux技術者認定資格」は難易度別にレベルが設定されていますが、レベル1でも実用性に定評があります。
【クラウド】インフラエンジニアにおすすめの本5選
クラウド製品を利用してITインフラを開発すると、物理サーバーやネットワーク機器が不要なので、以下のようなメリットが見込めます。
- 開発スピードの大幅な向上
- 機器を管理する手間の削減
- 使った分しか請求されない従量課金制により費用節減
したがって、システム設計・構築・運用などを担当できるクラウド系インフラエンジニアの需要が高まっています。
そこで本章では、インフラエンジニアなら覚えておきたいクラウドの知識が身につく本を5冊紹介していきます。本のタイトルは以下のとおりです。
- Amazon Web Services 基礎からのネットワーク&サーバー構築
- 図解即戦力 Amazon Web Servicesのしくみと技術がこれ1冊でしっかりわかる教科書
- ゼロからわかるAmazon Web Services超入門 はじめてのクラウド
- 合格対策 AWS認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト
- 徹底攻略 AWS認定 ソリューションアーキテクト – アソシエイト教科書
特に、世界シェアNO.1クラウドサービスのAWS(Amazon Web Service)を中心にピックアップしたので、実用性もバツグンです。
ぜひ、クラウドを勉強して時代に求められる人材を目指してみてください!
1. Amazon Web Services 基礎からのネットワーク&サーバー構築
『Amazon Web Services 基礎からのネットワーク&サーバー構築』は、クラウドエンジニアの入門書として最適と言われています。なぜなら、クラウドサービスだけでなく、インフラ初心者向けの説明が充実しているからです。
とはいえ、AWS解説書としてのスペックも十分あり、2〜3日程度でWordPressを構築できるなど実用性が高いです。
2. 図解即戦力 Amazon Web Servicesのしくみと技術がこれ1冊でしっかりわかる教科書
『図解即戦力 Amazon Web Servicesのしくみと技術がこれ1冊でしっかりわかる教科書』は、手っ取り早くAWSの全体像が知りたい方におすすめです。
一言でAWSと言っても、実際は多くの提供サービスで成り立っています。主要なサービスについて概要を知るにはうってつけの一冊です。
3. ゼロからわかるAmazon Web Services超入門 はじめてのクラウド
『ゼロからわかるAmazon Web Services超入門 はじめてのクラウド』を読めば、まったくの未経験者でもサクサクとAWSの基本が学べます。
AWSとはどういうものなのか、ざっくりとしたイメージを作りたい人におすすめです。実際にAWSを操作して、理解を深める内容も用意されています。
4. 合格対策 AWS認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト
『合格対策 AWS認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト』はAWSの活用スキルが身についた証である「AWS認定資格」の参考書の1つです。
「AWS認定資格」参考書の中ではいちばん人気の通称「青本」ですが、一部最新の試験範囲に対応していない記述があるので、注意しましょう。
5. 徹底攻略 AWS認定 ソリューションアーキテクト – アソシエイト教科書
『徹底攻略 AWS認定 ソリューションアーキテクト – アソシエイト教科書』は「AWS認定資格」の参考書の1つです。
通称「黒本」として受験生に親しまれており、1回分の模擬試験がダウンロードして利用できます。最新の試験範囲に対応している参考書です。
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本記事では、インフラエンジニアが書籍でスキルアップする方法を中心に紹介してきました。特に、世間から注目されているクラウドサービスの勉強は、あなたの市場価値を高めることにつながります。
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