「せっかく実現したアーリーリタイアで後悔したくない」
「どのような理由で後悔するのか気になる」
「事前に知識を身に着けて対策をしておきたい」
このように考えていませんか?
アーリーリタイアを実現すれば、仕事のストレスから解放されて自由な暮らしが手に入ります。ところが、安易なリタイアは失敗する危険性が非常に高いです。後悔しないためには、事前の情報収集と対策が欠かせません。
この記事では、アーリーリタイアで後悔する理由を【お金】と【暮らし】に分けて詳しく解説していきます。具体的な対策も紹介するので、知っておけば失敗する可能性を大幅に下げられるはずです。
後悔のない理想的な暮らしを実現したい人は、ぜひ参考にしてみてください。
【お金の面】アーリーリタイアで後悔する4つの理由
こちらでは、お金の面でのアーリーリタイアで後悔する理由を4つ解説していきます。
- 資金不足に陥ってしまう
- 誘惑に負けてしまう
- 社会的信用が下がり審査に通らない
- 再就職が困難になる
トラブルを回避するためにも、しっかりと確認しておきましょう。
1.資金不足に陥ってしまう
アーリーリタイアで後悔する理由として最も多いのが、途中で資金不足に陥ることです。実際に暮らし始めると、想定よりも生活費がかかるケースは少なくありません。
日常生活に問題がない場合でも、急な病気や怪我で出費が重なることもあります。想定外の事態に直面し、資金が大幅に減ってしまうこともあるでしょう。
予定していたよりも資金の減りが早ければ、生活費を抑えて暮らさないといけません。これまでより生活水準を落として、苦しい生活が続く可能性があります。
2.誘惑に負けてしまう
アーリーリタイア直後は大金を持っているので、誘惑に負けてしまいがちです。資産を極端に失い、後悔します。「これまで頑張ったご褒美」と、高価な買い物を繰り返してしまう人は珍しくありません。
また、より資産を増やそうとハイリスクな投資に走ってしまうのは、よくある失敗例です。大金を動かせば、その分リスクも上がります。資産運用は魅力的に見えますが、ギャンブル的な要素もあるので注意が必要です。
欲望をコントロールできず誘惑に負けてしまうと、取り返しのつかない事態に陥る危険性があります。
3.社会的信用が下がり審査に通らない
アーリーリタイアの特徴は、退職後にまったく仕事をしないライフスタイルです。どれだけ多くの資産を保有していても、肩書きは無職になります。
そのため、会社員時代よりも社会的信用が下がり、さまざまな審査に通らなくなります。
たとえば、クレジットカードの新規契約や住宅ローンを組みたくても審査に通らないでしょう。また、賃貸契約をしたくても、定職に就いていないことを理由に断られるかもしれません。
日常生活では問題なくても、引っ越しなどの大きなお金を使うタイミングで社会的信用の低さを実感して、後悔するようです。
4.再就職が困難になる
もしアーリーリタイアに失敗したら、再就職すればよいと考えている人もいるかもしれません。しかし、一度リタイアすると再就職は困難です。
キャリアの空白期間が障壁となり、採用のハードルは高くなってしまいます。特に年齢が高い場合、書類選考の時点で断られるケースは珍しくありません。
専門的なスキルや優れた実績、幅広い人脈のある人であれば再就職は可能でしょう。しかし、大半の人にとっては難易度が高く、安易にリタイアをしなければよかったと後悔します。
【暮らしの面】アーリーリタイアで後悔する5つの理由
アーリーリタイアをすると、暮らしにおいて後悔する理由が5つあります。
- 人生の目的を見失う
- 孤独に耐えられない
- 世間体が悪く暮らしにくい
- 婚活の難易度が上がる
- 家族との関係が悪化する
それぞれ内容を詳しく見ていきましょう。
1.人生の目的を見失う
アーリーリタイアの実現後に人生の目標を見失ってしまうのは、意外とよくある話です。時間を持て余し、燃え尽き症候群のようになってしまいます。
会社員時代は、アーリーリタイアすることを目標に努力をしているはずです。自由に暮らすことが待ち遠しく、地道な節約や貯金も苦ではないでしょう。
しかし、いざ実現すると「膨大な自由時間で何をしたらいいのか分からない状態」になります。アーリーリタイア後にやりたいことが明確になっていない場合、人生の目標を見失って途方に暮れてしまいます。
2.孤独に耐えられない
アーリーリタイアをすると仕事関連のストレスから解放される一方で、社会的なつながりがなくなってしまいます。会話をする機会や協力することが減るので、孤独を感じます。
退職後の数カ月は問題がなくても、1~2年経つと孤独に耐えられなくなり、精神的な不調をきたす人も少なくありません。
また、アーリーリタイア後に田舎や海外へ移住をした人は、孤独を感じやすい傾向です。なかなか地域に馴染めなかった場合、家に引きこもりがちになってしまいます。
自由になれるのがアーリーリタイアの魅力である一方で、社会から孤立してしまう側面もあります。
3.世間体が悪く暮らしにくい
世間体の悪さから暮らしに不便を感じ、後悔するケースもあります。日本ではアーリーリタイアの文化がまだ定着しておらず、否定する人も多く存在するためです。
もし若い人が平日の昼間に出歩いていると「ニート」と呼ばれ、高齢者は「リストラされた」などと近所で噂されてしまいます。周囲からの視線が気になり、気軽に外出が出来なくなったという声もあります。
世間体が悪いのは想像以上に苦痛で、アーリーリタイアを後悔するようです。
4.婚活の難易度が上がる
アーリーリタイアをすると、婚活で不利になる可能性があります。定職に就いていないので、恋愛対象として見てもらえないケースがあるためです。
一般的に婚活では、パートナー選びの条件に「きちんと働いている人」をあげる人が多いです。リタイア後に結婚相談所やマッチングアプリを利用しても、なかなか出会いがないでしょう。
もし出会えても、働く必要がないと証明するために銀行口座の貯金額を見せたり、確定申告書を見せたりするわけにもいかないはずです。
アーリーリタイア後の生活を理解してくれるパートナーと出会い、結婚するほどの信頼関係を築くのは簡単ではありません。
5.家族との関係が悪化する
既婚者の場合、気をつけないといけないのが家族との関係です。定年退職後に熟年離婚をするという話をよく聞きますが、アーリーリタイアでは危険性が更に高まります。
リタイアする時期が早いほど、家族と過ごす時間が長くなるものです。その結果、会社員時代には気にならなかった性格の不一致や価値観の違いなどが見つかりやすくなります。
また、リタイア後はローンや借り入れができなくなるので、子どもの進路や留学などの夢に制限をかけてしまうかもしれません。
アーリーリタイアで家族関係が良好になるはずが、反対に悪化してしまうケースは残念ながら存在します。
アーリーリタイアで後悔しないための対策7選
アーリーリタイアで後悔しないために、有効な対策が7つあります。
- リタイア後の生活を具体的にイメージする
- 緻密な資金計画を立てて実行する
- ローンなどの審査は退職前に通しておく
- 趣味など打ち込みたいことを見つける
- 社会活動やコミュニティに参加する
- 家族としっかり話し合う場を持つ
- スキルを身に着けておく
1つずつチェックして、ぜひ参考にしてみてください。
1.リタイア後の生活を具体的にイメージする
アーリーリタイア後の生活をどれだけ具体的にイメージできるかによって、理想の暮らしが実現できるかが決まると言っても過言ではありません。
たとえば、居住地についてです。近年では、アーリーリタイア後に田舎や海外に移住して暮らす人が増えています。住む場所が変われば、今とはまったく違う生活になるでしょう。
テレビ番組などでは成功事例ばかりが取り上げられますが、実は失敗しているケースが少なくありません。実際に暮らしている人たちの暮らしぶりを、徹底的に調査してください。
リタイア後の生活を具体的にイメージして、不安要素を排除していくことが、アーリーリタイアで後悔しないためには大切です。
2.緻密な資金計画を立てて実行する
アーリーリタイア後の資金不足に陥らないためには、緻密な資金計画が成功の鍵です。
必要な資金は年齢や家族構成など、それぞれの環境や生活水準で大きく違ってきます。そのため収集した情報を参考にするだけでなく、自分で割り出すことが重要です。
また、資金計画を立てる際は、以下のようなリスクも考慮することで精度が高まります。
- インフレや円安による資産運用への影響
- 年金受給額の目減り・支給開始年齢の先送り
- 病気や怪我の治療費や入院費
より緻密な資金計画を立て、誘惑に負けず実行していけば、アーリーリタイア後の資金面での後悔を避けられます。
3.ローンなどの審査は退職前に通しておく
ローンなどの審査は、退職前に申し込みをしてください。リタイア後は審査に通過する可能性が大幅に下がってしまうためです。
ローンなどの審査では、申込者の支払い能力が主に確認されます。どれだけ資産を保有しているかよりも、安定した継続収入の有無を重要視する傾向です。そのため、職場に籍があるうちに審査を通しておくのが得策だと言えます。
審査によっては勤務先に在籍確認が行われることも考えられるため、できれば余裕を持って退職の1~2ヶ月前くらいには申し込みを済ませておくと安心でしょう。
退職前にローンなどの審査を通しておくのは、アーリーリタイアで後悔しないためのポイントです。
4.趣味など打ち込みたいことを見つける
せっかく自由を手に入れるためにアーリーリタイアしたのに、暇だから苦痛というのは本末転倒です。今まで働いていた時間をどう過ごすかは、事前に考えておかなければなりません。
趣味を見つけるのであれば、読書や家庭菜園など、経済的な負担が少なく長時間楽しめるものを推奨します。また、サイクリングやランニングに打ち込むのもおすすめです。運動不足解消になり、健康維持にも役立ちます。
趣味など打ち込みたいことを見つければ、アーリーリタイア後の莫大な時間を有意義に過ごせるはずです。
5.社会活動やコミュニティに参加する
社会活動やコミュニティへの参加も、有効な対策です。「社会に貢献している」「人の役に立っている」と実感できるので、孤独を感じにくくなります。
また、日々行っていることが明確なので、世間体もよくなります。同じ価値観を持った人と知り合えるので良好な友好関係の構築や、婚活にも役立つかもしれません。
ボランティアや地域のサークル活動など、興味のあるものをアーリーリタイア前にピックアップしておくといいでしょう。
6.家族としっかり話し合う場を持つ
家族としっかり話し合う場を用意して、それぞれの意見をすり合わせておくことも重要です。家庭環境が円満でなければ、アーリーリタイアに成功したとは言えません。
具体的には、以下のような内容を話し合ってください。
- 夫婦でどのように残りの人生を歩んでいきたいのか
- 子どもの進路や夢に制限をかけてしまわないか
- 親の介護問題をどうするのか
自分の意見だけを押し通すのではなく、家族全員の意見をまとめるには時間がかかるものです。それぞれが納得できるライフプランを設計できるように、しっかりと話し合う場を持ってください。
7.スキルを身に着けておく
スキルを身に着ければ収入を増やせるので、余剰資金を貯めやすくなります。旅行や趣味に使える資金に余裕が生まれるので、リタイア後の暮らしがより充実するでしょう。
また、万が一途中で資金不足に陥った場合にもリスクヘッジになります。再就職できる可能性が高いですし、フリーランスとして個人で稼ぐこともできるので安心です。
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